第一志望の大学へ行くために浪人する人はいますが、必ず成功するわけではなく、失敗する人がいるのも事実です。
浪人に失敗する人には、いくつか特徴があります。特徴を把握しておき、浪人で失敗しないための対策を立てておきましょう。
今回の記事では、浪人生のサポート実績も豊富な学習塾STRUXが、浪人に失敗する人の特徴や失敗しないために取り組むことなどについて詳しく解説します。
浪人に失敗する人の特徴・失敗の理由8選
浪人に失敗する人には、いくつか特徴があります。浪人に失敗しないよう何をすればいいのか知るためにも、まず特徴を把握しておきましょう。
浪人に失敗する人の特徴は、以下の8つです。
- 浪人した原因を分析していない
- 勉強時間が足りていない
- 予備校に通って勉強した気になっている
- 仮面浪人・宅浪している
- 模試を活用しない
- 夜型の生活を送ってしまう
- 予備校の友達や、大学生の同級生と遊ぶ
- 本番に弱い
浪人した原因を分析していない
浪人した原因は人それぞれです。具体的には、以下のような理由があります。
- 勉強習慣がなかった
- 不得意分野の勉強が疎かだった
- 志望校の入試傾向を踏まえて勉強できなかった
- 何を勉強すれば受かるか把握できていなかった
浪人した原因を分析して適切に自分の勉強法を修正しなければ、同じ原因でまた失敗する可能性が高いです。特に習慣やクセなどはすぐに変えることが難しいため、浪人中は常に意識する必要があります。
勉強時間が足りていない
浪人をするにあたってしっかり勉強習慣を身につけておかなければ、勉強時間が足りずに失敗してしまいます。
勉強習慣がついているという人でも、「思っていた勉強時間では合格に必要な勉強をやりきれない」「もっと勉強時間を増やさないといけない」ということもあり得ます。
また、浪人は現役時代よりも自由な時間が多いため、自分で毎日のスケジュールをしっかり管理しないと「少しぐらい休憩してもいいかな」と油断してしまい、必要な勉強時間を確保できない人もかなりいます。
浪人するのであれば、「10時間勉強×365日は当たり前」と考えておきましょう。調子の悪いときでも8時間を切ってはいけません。
きちんと体調を管理し必要な勉強時間を確保するのも、浪人生の大切な仕事です。
学習塾STRUXが実施したアンケートでも、浪人の失敗原因に関する質問で「勉強時間を確保できなかった」というような意見が集まりました。
自由な時間が多すぎて、誘惑に負けてしまった。(富山県男性・28歳)
勉強のモチベーションの維持が出来なくて、勉強時間が不足して第一志望に合格できなかった。(愛知県男性・35歳)
自分で勉強時間を管理できない場合は、予備校へ通い強制的に勉強時間を作り出したり、自習室に通ったりしましょう。
予備校に通って勉強した気になっている
浪人中に予備校へ通って勉強する人は多いですが、「通ったから大丈夫」と油断してはいけません。塾や予備校は、あくまでも勉強の補助的な位置づけです。
確かに予備校は、強制的に勉強時間を確保して科目の基礎知識を学習するには最適でしょう。しかし一番大切なのは、予備校で身につけた知識や習慣を活かし「自習で志望校に合わせた量・内容の問題演習を繰り返す」ということです。
特に予備校は講師の授業が分かりやすいため、講義を聞いただけで「わかったつもり」になってしまう人もいます。
講師も「自習で演習することが必要」ということは伝えているはずですが、実際は自習に取り組めていない浪人生も多いです。
実施したアンケートでも「予備校の授業を聞くだけで満足して浪人に失敗した」という意見が集まりました。
受験対策、というものをできていなかった。授業を聞くだけになってしまっていた。(東京都女性・33歳)
あくまでも予備校は「自学自習をサポートしてくれるもの」という認識にとどめておきましょう。
仮面浪人・宅浪している
仮面浪人や宅浪で受験勉強をしていると、失敗する可能性は高くなってしまいます。
仮面浪人の場合、大学の授業と並行して勉強しなければいけないため、大きな負担がかかってしまいます。単純に大学の授業を受けている時間は受験勉強ができないため、「浪人1本で勉強している」という人と比べても差をつけられてしまうでしょう。
勉強時間を確保するということを考えると「休学して勉強する」くらいの対応は必要です。
さらに、宅浪もそれほど簡単ではありません。受験で合格するには、「必要な情報の入手」「勉強時間の確保」「入試までコンスタントに勉強を続ける意思」が揃っている必要があります。
しかし宅浪の場合、自分ひとりで受験に必要な情報を入手できて、なおかつ本番までモチベーションを維持し続けられる人はほとんどいません。
「仮面浪人や宅浪では絶対に失敗する」というわけではありませんが、サポートしてくれる人がいない以上、受験の難易度は相当上がることを押さえておきましょう。
模試を活用しない
浪人生の場合も、現役生と同様に自分の実力を知り志望校までの学力の差を把握しておくことが大切です。模試を受けることで、現状の学力と志望校との差がわかり、具体的にやるべき勉強内容を把握できます。
しかし、浪人生の中には
- 今までは学校が申し込んでいたので、自分で手続きするのが面倒
- どの模試を活用すればいいかわからない
- 今の成績と向き合いたくない
- 結果が分かるとショックを受けてしまう
などの理由で、模試を受けない人も意外と多いもの。
確かに自分の実力と向き合うのは怖いかもしれません。しかし模試を受けずに自分の実力がわからなければ、合格に必要な勉強内容を把握できないため、浪人で失敗する可能性は高くなります。実力が把握できないことの方がよっぽど怖いものです。
もちろん「模試を受けたからいい」というわけでもありません。模試を受けても、結果の見直しや振り返りをせずに放置し、受けっぱなしになっている人もいます。
模試を受けっぱなしにすると、合格までに足りない勉強内容を分析できず受験に活かせないため、模試を受ける意味が半減してしまいます。模試の復習にもきちんと取り組んで、今の自分に足りていない知識ややるべきことの分析まですべきです。
さらに模試を受ける際は、判定結果を厳しめに見ておきましょう。「A判定が出たから安心」ということはありません。
浪人生は現役時代の知識が残っているため、現役生と勝負してA判定が出るのは当たり前。むしろB判定やC判定は、浪人生としては実力が足りていないと考えておくくらいが無難でしょう。
夜型の生活を送ってしまう
浪人生は起床時間が決まっていないため、生活習慣を自制しないとすぐ夜型になってしまいます。
前提として、勉強するなら朝がオススメです。朝は頭が働きやすいため、問題演習で解いた内容を効率よく身につけられます。
また、受験本番も午前中から試験が始まるため、早い時間帯から勉強することに慣れておいた方がいいでしょう。夜型になると体調やメンタルも崩れやすくなるため、ますます勉強に集中できません。
浪人生は毎日10時間勉強が当たり前のため、体調不良やメンタルの不調で休んでしまうことはできる限り避ける必要があります。
朝型の勉強に自信がないならば、予備校へ通い朝から授業を入れるなど工夫をしましょう。
予備校の友達や大学生の同級生と遊んでしまう
高校時代の友達は大学生になっているため、つい一緒に遊んでしまうこともあるかもしれません。あるいは、予備校の友達と息抜きに遊んでしまいたくなることもあるでしょう。しかし、友達と遊ぶクセがつくと浪人に失敗するため危険です。
特に同じ予備校の友達と遊ぶというのはもっての外。自分だけでなく相手の勉強時間まで奪っているため、お互いにとって良いことがありません。
予備校の自習室で同期とずっと勉強と無関係の話をしている人もいますが、たいてい浪人に失敗しています。話している暇があったら勉強すべきですよね。
「たまになら遊んでもいいだろう」と考えがちですが、浪人生にとっては週1でも遊びすぎです。
仮に週1で遊び、その日の勉強時間がゼロになると、年間で「10時間×50日=500時間」もの勉強時間が消えます。500時間もあれば成績をかなり上げられるため、無駄にするのはもったいないと思いませんか?
アンケートの結果でも、友達と遊んだり話したりすることで浪人に失敗したという人がいました。
予備校の友達と話す機会が多かったので、失敗した。(岡山県男性・22歳)
浪人生活の約1年間は短いため、誘惑に負けないよう気をつけましょう。
本番に弱い
しっかり勉強して準備をしても、受験本番特有の雰囲気に飲まれて実力を発揮できないこともあります。これはメンタル面の問題のため、本番まで少しずつ慣れるしかありません。
本番までに少しでも慣れるためには、例えば「模試を頻繁に受けて緊張感がある試験の雰囲気を体験しておく」などの方法があります。また、実際に浪人で成功した先輩や、本番に強い友人に考え方を聞いておくのもよいでしょう。
人によっては、現役時代よりも追い込まれてしまうことで余計に緊張することもあります。余計な緊張をしないためには、安定して合格最低点以上の得点を取れるようになることが一番です。
「合格最低点よりも1~2割上」を安定して取れるようになって自信をつけましょう。そのためには過去問演習を徹底的に繰り返すことが重要です。
第一志望に受からず浪人失敗してしまったら?
浪人失敗を避けるために対策したとしても、必ず受かる保証はありません。しっかり対策したのに、第一志望に受からないこともあるでしょう。
ただし、必要以上に焦らなくても大丈夫です。すべての大学に落ちたわけではないのなら、「どこかの大学には行ける」という選択肢が残されています。そもそも通う大学で人生のすべてが決まるわけでないので、あまり落ち込みすぎないようにしましょう。
第一志望に受からず浪人に失敗してしまったときの対応策は、以下の3つです。
- 合格した大学に行く
- もう1年受験勉強に組む
- 大学に行かず就職する
合格した大学に行く
「それなりに行きたい大学に合格した」「費用的にも2浪は厳しい」というのであれば、基本的には合格した大学に通いましょう。
浪人時に受験校を選ぶ段階で、第一志望校以外に「ある程度志望度が高い大学」を併願して受験することで、2浪は避けられます。
第一志望の大学へ向けて勉強するのはもちろんですが、万が一失敗した時のことも考えておきましょう。
また、第一志望以外に通ったとしても「意外とその大学で満足できる」ということも多いので安心してください。
もちろん浪人に失敗して、悔しい気持ちもあるでしょう。しかし受験勉強にこだわりすぎて、20歳の1年間という大事な時間を勉強だけに費やさなくて済むようになるのは大きな魅力です。
アンケートの結果でも、「第一志望に受からなかったが後悔していない」という意見が集まりました。
第二志望でしたが、結果的に良い会社に就職できた(大阪府女性・32歳)
もう1年受験勉強に取り組む
もう1年浪人して受験勉強に取り組むというのもありです。
とはいえ、2浪は体力的にも精神的にもつらいため、基本的には1回目の浪人で許容範囲の大学に合格したほうがよいでしょう。
ただし、どうしても行きたい大学があるのならば、費用面について親としっかり話し合い2浪を検討してみてください。特に医学部などを志望している場合は、もう1年受験することも珍しくありません。
2浪目以降に挑戦するのであれば、油断せずに勉強を続けることが重要です。2浪目以降になると「さすがに今年は受かるだろう」と安心してしまい、勉強量が減る人もいますが、浪人しても成績が上がらない人も珍しくないため、決して油断しないようにしましょう。
また、2浪目以降は1回目の浪人よりさらに後がないため、本番の緊張度合いも上がります。どれだけ勉強しても、本番で緊張しすぎてしまい実力を発揮できなければ意味がないため注意しましょう。
大学に行かず就職する
大学へ行かずに就職という手段もありますが、基本的にはオススメしません。なぜなら、就職のときに高卒よりも大卒の方が有利なケースが圧倒的に多いためです。
基本的には、大手企業ほど入社要件に「大卒」を掲げていることが多く、高卒というだけで就職できる選択肢がかなり狭まります。
さらに、高卒よりも大卒のほうが生涯年収は高いです。
参照:21 生涯賃金など生涯に関する指標|ユースフル労働統計 2019
このように、高卒というだけで就職時の選択肢はかなり狭まり、生涯賃金にも差が出るため「大卒」の重みは理解しておきましょう。
浪人で失敗しないためにやるべきこと
浪人で失敗しないためには、原因の分析以外にもやるべきことがあります。具体的には以下の4つです。
- 1日10時間勉強する習慣を身につける
- 浪人が決まった直後に勉強をスタートする
- 適切な受験指導を受ける
- 確実に合格できる大学も受験する
1日10時間勉強する習慣を身につける
浪人生が受験する上では、1日10時間くらいは勉強する必要があります。「現役時代の知識の積み重ねがあるから大丈夫」と油断してはいけません。
とはいえ、1日10時間の勉強は簡単にできるものではありません。特に浪人生は自由な時間が多く、勉強しないという選択をしても誰にも注意されないため、習慣付けは必ず意識しましょう。
浪人が決まった直後に勉強をスタートする
「年度が変わったら勉強しよう」ではなく、浪人が決まった瞬間に勉強を始めましょう。目安としては、高3の2〜3月くらいには始めたいです。
浪人生活の約1年間は意外と短く、現役時代の積み重ねがあっても浪人生全員の成績が伸びるわけではありません。そのため、油断して「年度が変わってから勉強しよう」と考えると、現役生に追いつかれてしまいます。
本気で浪人を成功させたいならば、休憩期間を設けず、すぐに勉強をスタートさせましょう。せっかく現役のときにできていた勉強習慣をなくしてしまうのも、もったいないです。
適切な受験指導を受ける
浪人を乗り越えるには、受験に必要な指導を受けることが大切です。適切な指導を受けることで、志望校の傾向に合わせてやるべき勉強内容を正しく判断できるようになります。
適切な受験指導を受ける手段として、予備校を活用するのもおすすめです。予備校では、勉強の疑問点を質問したり浪人をする上での悩みを相談できたりするため、勉強へのモチベーションも保ちやすいのは大きいですね。
独学では志望校に関する情報も入手しにくいため、適切な受験指導を受けるために予備校は必須といえます。
また、予備校は強制的に勉強する環境が整うため、勉強習慣を身につけたい人も活用してみましょう。
確実に合格できる大学も受験する
浪人の際は、確実に合格できそうな大学も必ず受けて「全落ちした」という状況を避けましょう。
次年度の浪人が許されない場合は、「模試でA判定が出ていて、入試当日に熱が出ていても受かるレベルの大学」まで滑り止めとして受験するようにしてください。
すべての大学に落ちて2浪するとなると、金銭的にも精神的にも負担が大きいです。基本的には1回目の浪人でどこかの大学に合格し、2浪は避けたいです。
学習塾STRUXなら徹底した学習管理で浪人生の失敗を防げる!
この記事で紹介した特徴に当てはまると、浪人で失敗する可能性があります。2浪する場合は精神的・金銭的な負担が大きくなりますし、だからといって大学に行かず就職すると生涯年収にも差が生じるため、1回の浪人で大学に合格したいところです。
浪人の失敗を避けるには、勉強習慣を身につけて合格に必要な勉強を進める必要があります。
しかし浪人中は、自分の勉強を管理してくれる人がいないため、独学で勉強習慣を身につけるのが難しいこともあるでしょう。勉強に取り組めたとしても、本当に「方向性が合っているのかどうか」を正しく判断できるとは限りません。
そうしたことを防ぎ浪人の失敗を避けるためにも、塾や予備校に通うことも検討しましょう。塾や予備校を活用すれば、講師から適切な指導を受けられるため、浪人で失敗する可能性を減らせます。
「自分だけで勉強を続ける自信がない」という人であれば、毎日の学習を管理できる学習塾STRUXがオススメです。学習塾STRUXは、完全個別指導で「生徒の勉強習慣管理」をメインに行っている塾です。浪人生の目標に合わせた勉強計画を作成して、毎日の勉強習慣を身につけるために面談などを通じて徹底的なサポートを行なっています。
定期的な面談では、勉強の進捗管理だけでなく浪人生の不安や疑問点なども解消できるため、ひとりで悩まず安心して勉強を続けられます。「浪人で失敗したくない」「浪人した原因に合わせた勉強方針を決めてほしい」などの人にはぴったりです。
気になった人は、ぜひ一度無料体験へお越しください。無料体験では普段の指導で使っている勉強計画を実際に作成しているため、具体的にどのような流れで指導してもらえるのかがイメージできます。
無料体験に来るだけでも今後の勉強の方針がハッキリするため、ぜひ一度、お問い合わせください。
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