夏は勉強に本腰を入れよう!と、夏期講習のタイミングで塾に通い始める人は多いです。
ただし、漠然と夏期講習に通うだけでは成績は上がりません。自分に合った講習を選んで、夏休みの自由に使える時間をフル活用したいところです。
そのためには、夏期講習の期間を把握してタイミングを逃さないことが大切です。夏期講習のスケジュールは塾ごとに若干異なるため、事前に把握しておきましょう。
夏期講習の”授業”はいつから始まるの?何日間あるの?
夏期講習の授業スケジュールは、塾によってさまざまです。基本的には「7月中旬〜8月中」に夏期講習が開催されることが多く、具体的にどのような形で授業が行われるかは塾によって異なります。
塾が定める講座を自由に選べるところもあれば、「1.5時間×5日で1セット」のように設定されているところもあります。
例えば東進の夏期講習では、通常は1講座19,250円かかる授業を最高5講座まで無料で受講可能です。また、スクールIEのように、期間内なら自由なタイミングで何教科でも受講できるケースもあります。
一方で四谷学院のように「決まった3日間で開講されている授業を受ける」というケースもあるため、夏期講習の形態は事前に調べておきましょう。
夏期講習の”申し込み”はいつから始まる?
夏期講習の申し込み日についても把握しておきましょう。意外と早く申し込みがスタートする塾も多いので注意が必要です。多くの場合は、6月中旬から申し込みがスタートします。
ただし、映像授業と対面授業で申し込み期日が異なるケースもあるため、要注意です。例えば河合塾の場合、2022年の夏期講習締め切りは「対面授業:受講日の4日前」「映像授業:8月18日まで」という形でした。
自分に合った予備校の夏期講習を見つけるには、6月初旬から探し始めて7月初旬には申し込みを終えられるスケジュールで進めるのがよいでしょう。
夏期講習の申し込み方法
申し込み方法は塾ごとで異なるため、公式HPを必ずチェックしましょう。
例えばZ会の場合は、専用フォームから申し込めばOKです。一方でトライの場合、受講登録をしオンライン説明会に参加する必要があります。
夏期講習は途中参加できる?
このように、塾ごとで夏期講習のタイミングは異なるため、もしかすると申し込みが遅れてしまうことがあるかもしれません。その場合でも、夏期講習は途中から参加できる塾が多いです。
ただし、途中参加する場合は「授業についていけるかどうか」を確認しておきましょう。
個別指導や映像授業であれば、個人の進捗に合わせてペースを調節しやすいため、途中参加であっても授業の遅れを取り戻しやすいです。
しかし集団授業の場合は、大人数が同じカリキュラムを進めるため、ひとりのためにペースを遅らせることはできず、すでに進んでいる範囲の勉強は自分で進める必要があります。
塾によっては「夏期講習前の無料体験」を開催している
数は少ないですが、塾によっては「夏期講習前のお試し授業」を開催している場合もあります。
無料で受講できるケースが多いため、一度体験し夏期講習を受けるか決めるのも一つの手です。夏期講習前の無料体験を実施する塾の場合、夏期講習の受付よりも前に告知されるため5月末~6月中旬には各塾をチェックしておくとよいでしょう。
夏期講習の目的・授業内容
夏期講習を選ぶ際は、申し込みタイミングを逃さないことはもちろん、授業内容も自分に合ったものを選択することが大切です。
具体的には、夏期講習の指導形態や目的、学年によって受講すべき内容が異なるためチェックしておきましょう。
夏期講習で提供している授業内容としては、主に以下の4つです。
①1学期や前学年の内容の復習
「2学期以降の勉強に遅れずついていくため復習がしたい」「高校生になってから理解できていない部分を早めに解消しておきたい」などの目的を持つ生徒向けです。個別指導や補習塾であれば、自分の進捗に合わせて指導してくれます。
②2学期の予習
「受験を見据えて学校の授業よりも先に進みたい」といった目的を持つ生徒向けです。集団授業の場合、夏期講習で2学期の内容を含めてどんどん進めてくれるため、先取り学習ができます。
③受験を見据えた指導
「受験を見据えて早めに準備したい」「夏休み後の過去問演習に向けて難易度の高い問題演習をしたい」などの目的を持つ生徒向けです。
受験を見据えた指導を提供する夏期講習であれば、自分の目標や現状に合わせたカリキュラムを提供してくれます。例えば「志望校までの計画を作成して毎日の勉強を管理してくれる」「難関大向けの授業を受けて入試レベルの問題を解けるようにできる」などです。
④苦手分野の克服
「苦手な分野を中心に復習したい」「夏期講習で苦手な科目のみ受講したい」などの目的を持つ生徒向けです。長期休みは時間をたくさん確保できるため、苦手を重点的に克服できるチャンスです。
個別指導であれば、自分の要望もふまえた上でカリキュラムを組んでもらえます。また、映像授業の場合は苦手分野のみを視聴して学習することが可能です。
このように、自分の現状の学力や志望校に合った夏期講習を選ぶのが大切です。
夏期講習に参加するメリット
夏期講習に参加するメリットは、下記の5つです。
- 勉強習慣を身につけられる
- 夏休み中に基礎を固められる
- 新学期前に授業へ追いつける
- 講師に質問できる
- 学習塾の付帯サービスを利用できる
勉強習慣を身につけられる
夏休み期間は学校の授業がないため、勉強に意識を向けるのが難しいです。
夏期講習を受けることで定期的に勉強する機会を作れるため、ダラダラしがちな夏の間でも勉強習慣をつけやすいです。
夏休み中に受験勉強の基礎を固められる
夏休みは、基礎を固めて苦手分野を克服する大きなチャンスです。夏期講習を受けることで、これまでの勉強の穴を埋めて「受験のスタートダッシュ」を決められます。
部活などで学校がある時期には勉強時間が取れない場合は、夏休みを有効活用できるかどうかがカギになります。
新学期前に授業へ追いつける
夏休み中にこれまで学んできた内容の復習をすることで、苦手を克服できます。1学期に学校の勉強についていけなかった場合は、学年が進むごとにさらに苦労する可能性が高いです。
これから先の勉強の負担を減らすために、1学期が終わったタイミングで追いついておくことが理想です。苦手分野がある場合は夏期講習で復習をしましょう。
講師に質問できる
夏期講習を受講すると、授業の中でわからないことは講師に質問できます。
また、授業が終わった後に質問できる時間を設けている塾もあります。わからない問題はそのままにせずに、積極的に質問をしましょう。
学習塾の付帯サービスを利用できる
夏期講習を受講すると、自習室の利用や進路相談など、塾が普段提供している付帯サービスも一時的に受けられます。
塾の付帯サービスは、夏休みの勉強を進めるうえで活用したいところです。例えば、夏休み中は家にいると誘惑が多く、スマホやテレビを見てだらだら過ごしてしまうこともあるでしょう。塾の自習室を利用すれば、勉強に集中できる環境が整っています。
家だと集中できない人は、授業以外の時間は自習室を利用するとよいでしょう。
自分に合った夏期講習の選び方
夏期講習の内容は塾ごとで異なります。自分に合った夏期講習を選択することで、効果を最大限に活かせます。
自分に合った夏期講習の選び方は、下記の通りです。
- 必ず「受講の目的」に合わせて選ぶ
- 「対面授業orオンライン授業」の希望に合わせて選ぶ
- 柔軟に日程変更できるかを確認する
必ず「受講の目的」に合わせて選ぶ
夏期講習を受ける目的を明確にしておきましょう。受講する目的を設定しておくことで、どんな夏期講習を受ければよいのか判断できます。
例えば、目的ごとで以下のように受講形態を決めることもできます。
苦手分野やこれまで習った内容の復習をしたい
これまでの復習をしたい人や特定の苦手分野がある場合は、個別指導がおすすめです。
個別指導であれば、生徒の理解度に合わせて復習するカリキュラムを組んで指導してくれます。
受験を見据えた指導をしてほしい
受験を見据えた指導を受けるのであれば、集団授業がおすすめです。集団授業であれば、プロ講師に質の高い知識をどんどん指導してもらえます。
ただし「基礎が抜けている」なら、集団授業ではついていけない可能性もあるので、自分でわからない部分を復習してから受講するか、受験指導をメインにしている個別指導を活用しましょう。
勉強習慣をつけて受験のスタートを切りたい
コーチング塾は、勉強習慣をつけるのにぴったりのため検討してみましょう。日頃の勉強習慣を管理してくれるコーチング塾であれば、自分の自習進捗も含めてチェックしてくれます。
もしくは、メインはコーチング塾を使いつつ「自習室を使う目的で数講座だけ集団塾の授業を取る」というのも一つの手です。
「対面授業orオンライン授業」の希望に合わせて選ぶ
対面授業だけでなく、オンラインでも夏期講習を開催しているところがあります。近くに希望の塾がない場合や通塾時間も勉強に充てたい場合は、オンライン授業を実施している塾を検討するのがおすすめです。
オンラインは自宅にいながら希望の授業を受講できるため、地方に住んでいても難関大に通っている大学生やベテラン講師などから質の高い授業を受けられます。
柔軟に日程変更できるかを確認する
1・2年生だと、部活など課外活動が多くて日程通りに受講できないこともよくあります。そのような場合に、柔軟に日程変更できるかはチェックしておきたいところです。
個別指導であれば比較的柔軟に対応してくれるところが多いため、チェックしておきましょう。
おすすめの夏期講習
最後に、おすすめの夏期講習を紹介します。夏期講習を選ぶ際の参考にしてください。
指導形態 | オススメの塾 |
---|---|
集団授業 | 河合塾 |
映像授業 | 東進 |
個別指導 | Z会 |
コーチング型 | 学習塾STRUX |
河合塾
河合塾の夏期講習は、5日間で効率よく学べるのが特徴です。長い期間あると途中でだらけてしまうこともありますが、5日間であれば集中して最後まで取り組めます。
講座のラインナップも豊富で、今の学力や志望校、学びたい分野に合わせて自由に選択可能です。例えば英語なら基本的な動詞や関係詞を学べる講座もあれば、東大・京大・医学部向けの講座もあります。インターネットから簡単に申し込みできるため、検討してみてください。
東進
東進の夏期講習では、メディアでも有名なプロ講師の映像授業を受けられるのが特徴です。志望校や科目別で幅広いレベルの授業を選び、定められた期間内に好きなタイミングで受講できます。
東進の夏期講習は、「夏期特別招待プレ講習」として無料で受講可能です。
90分×4回の講座に加えて、高速マスター(英単語や計算力などの基礎学力を養成する講座)も受講できます。全16講座あるため、自分に合った講座を見つけてみましょう。
Z会
Z会の夏期講習は、完全マンツーマン、あるいは少人数制の集団で授業を受けられます。対面・オンラインの両方を受講できるため、場所に関係なくプロ講師の授業を受けられるのはメリットです。
夏期講習ではオリジナルカリキュラムも作成してくれるため、現状の学力や志望校に合わせて最適な勉強ができます。添削指導もあるため、自分のわからない部分もしっかり克服できるでしょう。
学習塾STRUX
学習塾STRUXはコーチング型の塾です。生徒の目標に合わせた細やかな勉強計画を作成し、日々の学習管理を通じて勉強習慣を身につけられます。科目ごとの授業よりも、定期的な面談を通じた勉強の進捗管理がメインです。
チャットでの質問も受け付けているため、日々の勉強で感じた疑問もすぐ解消できて、家での勉強の質も高められます。
学習塾STRUXでも、夏期講習を開催しているためご活用ください。夏期講習だけでなく、時期を問わず無料体験も開催しているため、興味のある方は受講してみましょう。
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*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。