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【無料教材あり】世界史の通史は重要?おすすめ勉強法を徹底解説

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世界史学習の最初のステップとして重要なのは、歴史全体の流れを理解することです。 

まず、大まかな流れを把握し、そこに個々の出来事を結びつけることで、受験対策につながる効率的な学習が可能になります。

しかし「歴史の流れをどうやって覚えればいいのかわからない」「理解が曖昧でなかなか先に進めない」といった悩みを抱える受験生も多いでしょう。

この記事では、そんな受験生に向けて、世界史の全体像を効率的に理解するための学習方法を詳しく解説します。世界史通史の学習法は、以下の動画でも詳しく解説しています。

世界史の基本である通史とは

まず「通史」とは具体的に何を指すのかを見ていきましょう。「世界史の通史」とは、歴史的な流れのことです。具体的には、

「Aの時代にこの戦争が起こり、その結果としてB国が繁栄した」
「D王がこの法律を制定したことがきっかけとなり、Eという文化が花開いた」

といった、出来事の因果関係や、国や制度の変遷などを指します。例えば、「プロテスタントの普及が資本主義の発展を促した」という文化・社会的なつながりや、中国における王朝の変遷も、歴史の流れを理解するうえで重要な要素です。

通史を行う3つのメリット

世界史の学習において「通史」は欠かせない学習方法です。しかし「通史を勉強する意味ってあるの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。

通史を行えば、以下の3つのメリットがあり、世界史の学習を効率的に進められます。

  • 歴史的な出来事のつながりが理解できる
  • 歴史の大きな流れをつかめる
  • 暗記効率がアップする

以下で、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

メリット1:歴史的な出来事のつながりが理解できる

通史を行うことにより、それぞれの出来事の関連性を理解できます。歴史は、個々の出来事がバラバラに存在するのではなく、過去の出来事が現在の状況を作り出し、未来へとつながっていく連続した物語になっています。

例として、ローマ帝国の滅亡を例に考えてみましょう。ローマ帝国の滅亡は、単にゲルマン民族の侵入という一言で片付けられるものではありません。

その背景には、度重なる内戦や疫病の流行、経済の悪化など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。

通史を学ぶことで、これらの要因がどのように作用し、どのようにローマ帝国を衰退させていったのか、その過程を理解できるでしょう。

メリット2:歴史の大きな流れをつかめる

通史を学ぶことで、歴史全体の大きな流れを把握できます。歴史の学習では、細かい出来事や年号の暗記に注力しすぎるあまり、歴史全体の流れを見失ってしまうケースがあります。

しかし、歴史を理解するためには、個々の出来事を点として捉えるのではなく、それらを線で結びつけ、大きな流れとして捉えるという考え方が大切です。

通史を学ぶことで、歴史全体の流れを俯瞰的に捉え、各時代がどのような特徴を持ち、どのように変化してきたのかを理解できます。

メリット3:暗記効率がアップする

通史を学ぶことで、個々の出来事をバラバラに暗記するよりも、単語や年号を効率的に記憶に定着させられます。

歴史は、出来事が互いにつながり、因果関係を持っているため、個々の出来事をバラバラに暗記するだけでは、記憶に定着しません。

しかし、通史を学ぶことで、出来事の背景や関連性を理解し、ストーリーとして記憶できます。ストーリーとして記憶することで、記憶の定着率が高まり、長期的に記憶することができるのです。

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世界史を通史するうえでおすすめの勉強法と参考書

通史の重要性を理解したところで、具体的な学習方法について解説します。まず、全体像学習を進めるうえでの基本方針を確認しましょう。以下に準備してほしい教材や勉強時期についてまとめたので確認してください。

  • 必要なもの:知識をインプットするための教材(参考書、講義動画など)、知識をアウトプットするための教材(穴埋め形式の問題集など)
  • 勉強時期:高校2年生の夏頃から開始し、高校3年生の夏休み前までを目安に完了<

基本的な学習の流れは「講義動画や参考書で歴史の流れを理解する」→「流れの中で重要単語を覚える」という2段階です。

用語暗記については別の記事で詳しく解説しているので、ここでは「歴史の流れを理解する」という部分に焦点を当てて解説します。以下のステップに基づいて勉強を進めるのがおすすめです。

  • Step.1 教科書、資料集、または『ナビゲーター世界史』などの参考書を用意する
  • Step.2:TryITの解説動画を視聴する
  • Step.3 教科書や参考書に、動画で説明された重要なポイントを書き込む
  • Step.4 理解度を確認するためのテストを解く
  • Step.5 アウトプット教材を使用して、記憶に定着させる

それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう。

Step1: 教科書や参考書などを準備する

まずは、教科書や資料集の該当範囲を確認しておきましょう。おすすめ映像授業であるTryITにはテキスト教材がないため『ナビゲーター世界史』などのインプット用参考書を併用することをおすすめします。

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次のステップでも触れますが、メモを取りやすい紙媒体の教材を用意し、いつでも参照できるようにしておいてください。

『ナビゲーター世界史』がない場合は、教科書を活用するのも良いでしょう。教科書は授業での使用を想定して作られているため、授業を聴きながら読むことで理解が深まります。

資料集は、詳細なデータや地図を確認する際に役立ちます。詳しい使い方はこちらの記事で解説しているので、必要に応じて参照してください。

Step2: TryITの動画を視聴する

準備が整ったら、動画授業を視聴しましょう。ここで重要なのは、動画視聴に時間をかけすぎないことです。

多くの受験生は「授業を受けるからにはきちんと理解したい」と考えがちですが、一度の視聴で完璧に理解するのは困難でしょう。

何度も巻き戻したり、教科書を調べながらじっくり考え込んだりするよりも、まずはひととおり全体像を把握し、後から不明な点を補強する方が効率的です。

登場人物が多くて混乱するかもしれませんが、後から参考書や動画を見返すことも可能です。まずは動画を視聴し、歴史の流れを大まかに理解できればOKです。

Step3: 教科書や参考書に重要ポイントを書き込む

動画を視聴する際は、講師が強調したポイントを教科書や参考書に書き込むようにしましょう。特に、以下の点をメモしておくと効果的です。

チェックポイントキーワード
歴史的出来事の「理由」「背景」「誰がどのような行動をしたのか」「どのような民族が反発したのか」など
同時代の別の地域で起こっていた出来事「この頃、日本では~」「14世紀の中国では~」など
教科書や参考書に書かれていない情報気になった点暗記で必要な手がかりなど

世界史の学習では「なぜ」を意識することが大切です。「なぜ」を意識して学習すれば、自然と縦のつながりや横のつながりが見えてきます。

ただし、授業の内容をすべて書き写すのはNGです。あくまで「動画を視聴して全体像を理解すること」が最優先です。板書を写す作業に集中してしまうと、授業内容が頭に入らなくなってしまうので注意が必要です。

動画は何度でも見返せるので、メモは必要最低限に留め、「メモできなくても大丈夫」くらいの気持ちで視聴しましょう。

また、学校の授業でも同様の方法で教材にメモを書き込んでいくと効果的です。授業で重要だと感じた説明や板書は、積極的に書き込んでいきましょう。

Step4: 理解度確認テストを解く

TryITの公式サイトには、簡単な確認テストが掲載されています。穴埋め問題などを解いて、理解度を確認しましょう。

ただし、TryITに付属している確認テストだけでは、授業内容の定着には不十分といえます。次のステップで紹介するアウトプット教材を活用して、単語を覚えていくようにしましょう。

Step.5 アウトプット教材を使用して、記憶に定着させる

動画で歴史の流れを理解したら、アウトプットを通して用語を覚えていきましょう。その際、単語を暗記するだけでなく、理解した歴史の流れを復習しながら単語を覚えるのが理想的です。そこでおすすめなのが、『詳説世界史ノート』のような穴埋め形式の問題集です。

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このノートは、歴史の流れに沿って重要事項がまとめられており、穴埋め形式で解答していくことで、単語の暗記と通史の復習を同時に行えます。教科書の内容に準拠しているため、安心して学習を進められるでしょう。

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世界史学習におけるNGな勉強法

ここからは、世界史学習におけるNGな勉強方法を紹介します。以下で具体的なNG例を紹介するので、自分の勉強方法が当てはまっていないか確認しましょう。

NG勉強法1:教科書をただひたすら繰り返して読んでいる

「とりあえず教科書を読んでおけばOK!」と考えて、教科書を繰り返し読んでいる受験生は、暗記すべき内容が頭に入っているか確認してみましょう。

内容を理解できていないと感じた場合は、学習方法を見直す必要があるかもしれません。

教科書は確かに重要な教材ですが、授業での使用を前提とした構成になっており、世界史の知識が全くない人にとっては理解が難しい部分もあります。

教科書だけで学習を進めようとすると、行間を補完したり、文章や意味を理解したりするのに時間がかかりすぎてしまう可能性があるため、効率的に学習が進められているかを確認しながら勉強を進めましょう。

NG勉強法2:ひたすら一問一答形式の問題を解いている

「世界史は単語を覚えればOK!」と信じて、一問一答形式の問題集でひたすら用語を暗記している人も要注意です。

この学習方法では、用語は覚えているものの「出来事を年代順に並び替える問題」や「論述問題」に対応できない可能性があります。これは、歴史の流れを理解せず、用語の内容や意義を理解していないことが原因です。

例えば「地域Aで生まれた思想が、地域Aと関係の深い地域Bに広まる」といったように、世界史では、ある地域で起こった出来事が別の地域に影響を与えることはよくあります。

また、ある時代の出来事が未来に影響を与えることもあります。例えば「地域Aで貧富の差が拡大する」→「社会主義思想が発達する」というケースもあるのです。

世界史の入試問題では、縦のつながりや横のつながりを理解していないと解けない問題が多く出題されるので、必ず歴史の全体像をつかむようにしましょう。

歴史の流れを理解してから単語を暗記することで、入試問題に対応できるだけでなく、用語の暗記も効率的に行えるようになるのでおすすめです。

NG勉強法3:学校の授業で全体像学習が終わるのを待っている

世界史の授業が終わるのは、高校3年生の11〜12月頃の学校が多いです。学習進度の早い学校でも、高校3年生の夏休み明けから10月頃に終わる程度で、授業の進捗は遅れがちというのが現状です。

学校の授業のペースに合わせて勉強していると、演習時間が不足し、知識が十分に定着しないまま試験に臨むことになりかねません。そのため、自主的に全体像学習を進め、演習時間を確保する必要があります。

目安としては、高校3年生の夏休み前には全範囲の理解を終えておくのが理想でしょう。なるべく早く通史を完了し、演習に時間をかけられるように取り組んでください。

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世界史の通史学習に関するQ&A

ここからは、世界史の通史学習に関するよくある質問に答えていきましょう。同じ悩みや疑問を持っている受験生も多いはずなので、ぜひ参考にしてください。

Q.全体像学習はいつ始めるべきですか?

学習をはじめるタイミングは志望大学や受験科目によって異なります。学習開始時期の目安は以下のとおりです。

受験目標学習進度
共通テストのみで使う場合高3から予習開始。夏休み中に全範囲の全体像学習を終える
個別試験で使う場合高3前に予習開始。夏休み前に全範囲の全体像学習を終える
東大・京大・一橋大・早慶上智で使う場合開始は早ければ早いほど良い。高3の5月中に全範囲の全体像学習を終える

上記の表を目安に学習を進めてください。ただし、いずれの場合も、優先順位の高い英語や数学の学習がおろそかにならないように注意しましょう。

Q.通史学習は、最初から時代順に進めるべきですか?

基本的には古い時代から順番に(教科書や動画の順番通りに)学習を進めましょう。

なぜなら、歴史は過去から未来へと流れていくものであり、過去の出来事が後の時代に影響を与えているため、基本的には古代から順に学習する方が理解しやすいからです。

入試では市民革命以降の近代史が頻出であったり、現代史を学校で学習する時間が不足しがちであったりするため、優先的に学習したい気持ちも理解できます。

しかし、過去の出来事を理解していないと、その後の歴史を理解するのが難しくなることもあります。特別な理由がない限りは、時代順に学習を進めることをおすすめします。

Q.地域別に学習するのは良くないですか?

世界史では地域間のつながりも重要なので「時代順に、すべての地域の歴史を見ていく」という順番が効率的に全体像を理解できます。

世界史の学習は、他の国や地域の知識がないと理解できないことが多いです。なので「同時期の他の地域とのつながりを意識しながら、時代順に学習を進める」という、教科書や教材の順番通りの進め方がベストです。

もちろん、大学によっては特定の地域の歴史が出題されやすい傾向がありますが、それは過去問演習の際に意識すれば問題ありません。

Q.世界史に対する苦手意識が強く、学習が進みません。

世界史に対して強い苦手意識を持っている場合は、簡単に全体像を理解することから始めましょう。

具体的には『世界の歴史』のような漫画シリーズや『中高6年間の世界史が10時間でざっと学べる』といった概要をわかりやすくまとめた参考書を活用することで、学習の負担を軽減できます。

高校3年生の場合は、漫画や参考書を読む時間的余裕はないはずです。動画を見ているうちに慣れてきたり、理解が深まったりすることで苦手意識が解消されることも多いので、諦めずに動画学習に取り組みましょう。

今回紹介した「TryIT」以外にも、分かりやすい動画を探してみるのもおすすめです。インターネット上には不正確な情報も含まれている可能性があるため、以下の信頼できる動画講義から自分に合ったものを探すことをおすすめします。

  • 「TryIT」(無料)
  • 「スタディサプリ」(有料)
  • 「学研プライムゼミ」(有料)
  • 「世界史専門塾ゆげ塾」(一部有料)
  • 「HistoriaMundi(ムンディ先生)」(無料)

これらの動画を視聴する際は、教科書や資料集と照らし合わせながら学習を進めるとより効果的です。

まとめ

今回は、世界史学習の最初のステップである「通史学習」について、詳しく解説しました。通史は、世界史学習の基礎となる部分なので、正しい方法で学習を進めましょう。

学校の授業のペースに合わせたり、単語暗記に傾倒したりするのではなく、動画講義を積極的に活用して、学習をどんどん進めてください。

世界史は、繰り返し学習することで理解が深まるので、分からない部分で悩みすぎず、まずはひととおり学習を終えることを優先しましょう。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

 

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