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「医学部を目指しているけど、数学が苦手」
「数学の点数は取れているけど、合格点には足りない」
理系のなかでも合格するのが特に難しい医学部において、数学は重要な科目です。
数学は習得するのに、勉強時間がかかるので、医学部を志望する受験生は、スケジュールを立てて数学をコツコツと勉強しておき、必ず高得点が取れるようにしましょう。
本記事では、医学部数学の出題傾向や受験勉強の方法、合格に向けたスケジュールの立て方などを説明します。
医学部数学の難易度や出題傾向

数学の難易度や出題傾向は、目指す大学の種類によって異なります。以下の大学に分けて説明します。
- 偏差値の高い私立大学
- 医学部の中で偏差値低めの私立大学
- 総合大学の国公立大学
偏差値の高い私立大学を志望する場合、全国の大学入試問題の中でトップレベルに難しい問題が出題されます。難しい参考書を使って、初見の問題でもが解けるようになる必要があります。
偏差値の高い私立大学は、数学A、数学B、数学C、数学3から多く出題されます。これらの範囲だと、難易度の高い問題を作りやすいことが理由です。
医学部の中で偏差値低めの大学では、数1、数2の基本的な内容からも出ます。これらの問題は、小問集合で出ることが多く、全受験生が満点を狙う問題となり、絶対に落とせません。もちろん他の分野からも満遍なく出ることが多いですが、比較的標準的な問題が出題されることが多いです。
総合大学の国公立大学では、医学部でも他の学部と同じ問題が出題されるため、問題の難易度自体はそれほど高くないことが多くなります。ただし、求められる学力は高いため、高得点が必要になります。
どの大学を目指すにしても、共通テストを使うときには、高得点の獲得が必要です。
合格者の平均点や目標点
合格に必要な点数は、大学のレベルによって異なるので必ず調べておきましょう。
合格を勝ちとるには、どこまでミスが許されるかを、把握しておくことが大事です。
必要な点数を知ったら「どの教科でどのくらいの点数を取ろう」と作戦を立てておいてください。

医学部数学でよく出る分野と対策法

医学部の過去問から、大問になるのは次の単元が多いです。これらの単元は比較的難しい問題を作りやすいからですね。
- 数Aの「場合の数」「確率」
- 数Bの「数列」「漸化式」
- 数Cの「ベクトル」「複素数平面」「二次曲線」
- 数3の「微分」「積分」「極限」
受験勉強をするときには、これらの分野の難しい問題を解けるようにしてください。
数1、数2からは、小問集合で出題されることが多くなります。ほかの問題より、易しい問題が出題されますので、全問正解をしておかないと、合格が難しくなります。計算ミスなどがないように、確実に取れるような練習をしておきましょう。
また、記述問題は「減点をされない答案を作ること」「部分点をもらえる答案を作ること」が大事です。そのためには、過去問演習をする際、学校や塾の先生に記述問題の添削をしてもらうようにしましょう。どこで減点されているかを把握して、対策しておく必要があります。
医学部合格に向けた数学の勉強法

医学部数学で合格点を勝ちとる勉強法を、以下の4点にわけて説明します。
- 基礎力強化のための勉強法
- 典型問題を理解するための勉強法
- 応用力、思考力を高めるための勉強法
- 過去問を用いた勉強法
それぞれの勉強法や、おすすめの参考書を説明します。
基礎力強化のための勉強法
難しい問題を解くのにも、基礎的な知識をつける必要があります。基礎力は、授業の内容や教科書を理解することで身につきます。
学校の授業や「スタディサプリ」などの映像授業で、公式や典型問題の解き方を理解しておきましょう。
また、「4STEP」などの教科書に沿った問題集を使って定期テスト対策をしておきましょう。定期テストで毎回高得点を目指すことで、受験期に基礎力をつけておくことにつながります。
「4STEP」は、テストのたびに、最低2周、できれば3周はこなすようにしましょう。
典型問題の解き方を理解するための勉強法
入試でよく出る典型問題の解き方を理解するには、『青チャート』などの網羅系問題集で演習をしてください。
全レベルの例題を自力で解けるようになることが大事です。
間違った問題は、「答えを読んで理解する」だけではなく、「解説を隠して自力で解ける」ようにしましょう。
解くときは、全体を2周~3周解いてください。
この勉強で、共通テストレベルの問題が解けるようになります。
医学部に合格するには『青チャート』レベルの問題は、見た瞬間に解法が思い浮かぶくらいまで勉強しておく必要があります。
応用力、思考力を高めるための勉強法
「上級問題精講」などの発展的な問題集で演習をしてください。
記述問題も、この問題集を解きながら練習しておきましょう。ちゃんと読んでもらえることを意識して解答を書いてください。
「上級問題精講」の問題は、「青チャート」などの勉強で覚えた典型問題で暗記した解き方を組み合わせて解きます。見たことがない問題でも、解法の糸口を考えながら演習してください。入試本番で見たことない問題が出題されても解けるようになります。
過去問を用いた勉強法
志望校の過去問は、赤本などを使って最低でも10年分は解いてください。入試傾向の理解は重要です。
過去問を解く際には、以下の4点を意識して解いてください。
- 時間を計って解くこと
- 本番と同じような答案を書くこと
- 可能なら添削してもらうこと
- 苦手単元が見つかったら、問題集に戻って、苦手単元は潰していくこと
過去問は何度も解いて、10年分全て満点を取れる状態を目指しましょう。
そのために、高校3年生の秋ごろから過去問演習を始める必要があります。

医学部合格に向けた数学の勉強計画

ここでは、医学部合格に向けて、時期ごとに必要な勉強を説明します。
高1~高3のゴールデンウィーク|基本理解と典型問題の解き方の理解
高3のゴールデンウィークまでは、学校の授業進度に合わせて「4STEP」で基礎力強化と定期テスト対策をしてください。また、「青チャート」を使った典型問題の解き方までこの時期に理解しておきましょう。
学校の授業が遅い場合は、『スタディサプリ』を使って教科書の理解を進めて、最低でも高3のゴールデンウィークには、全単元を終わらせましょう。
高3のゴールデンウィーク~夏休み|発展的な問題に取り組む
高3のゴールデンウィーク~夏休みには、『上級問題精講』などを使って発展的な問題集にじっくり取り組みましょう。
夏休み後には、過去問演習を始める必要があります。この時期に、応用問題を解きながら、入試問題で見たことがない問題が出たときの対処法を身につけておいてください。
高3の夏休み後~入試本番|過去問演習や共通テスト対策
夏休みが終わったら、過去問演習を始めましょう。具体的に時期ごとの進め方を説明します。
【高3の夏休み後~11月中旬】
ひたすら過去問演習をしてください。過去問で苦手単元が見つかったら、「青チャート」や「上級問題精講」に戻って勉強しなおしましょう。
【11月中旬~共通テスト】
私立大学を受験する人など、共通テストを使わない場合は、引き続き過去問演習をしてください。
共通テストを使う人は、共通テスト演習をしましょう。医学部では、高得点が必要になるので、共通テスト演習は重要です。
医学部を志望する受験生は、共通テストで、85%とか90%を取って来るものと思って演習してください。
【共通テスト後~】
再び過去問の演習をしてください。苦手単元は、「青チャート」や「上級問題精講」に戻って勉強しなおしましょう。
入試本番までに、10年分全て満点を取れる状態にしてください。
数学を対策して医学部合格を勝ちとろう
医学部を志望する受験生にとって、数学は重要科目です。
数学は、習得するまでに時間がかかります。高校1・2年生のうちから、計画を立てて勉強に取り組みましょう。
医学部合格を勝ち取るには、入試本番までに、10年分の過去問を全て満点が取れるようにしておいてください。
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