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理系で入りやすい国公立大学まとめ!志望校の選び方と合格への戦略

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学費が比較的抑えられ、就職においても評価されやすい国公立大学は、理系志望の受験生にとって魅力的な選択肢です。しかし、「どの大学を選べばよいのか」「自分のレベルに合った大学はどこか」という疑問を持つ人も多いでしょう。

この記事では、理系で入りやすい国公立大学を選ぶための5つの基準、地域別・学部別の具体的な大学一覧、そして合格を目指すための年間勉強スケジュールをまとめて解説します。

監修者 橋本拓磨

この記事の監修者

橋本 拓磨 はしもと塾長YouTubeはしもと塾長Instagram

受験生の「何をやればいいかわからない」を解決する学習塾STRUX塾長。熊本県立熊本高校出身、東京大学法学部卒。のべ1000人以上の勉強計画を作成し、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など多数の合格者を輩出。著書に『現役東大生が伝えたい やってはいけない勉強法【改訂版】』(延べ3万部以上発行)など。

「入りやすい」国公立理系大学を選ぶ5つの基準

理系の国公立大学を選ぶ基準は以下の5つです。

  • 共通テストのボーダー得点率が低い大学を選ぶ
  • 倍率が低い大学を選ぶ
  • 2次試験の科目数が少ない大学を選ぶ
  • 後期試験・中期試験を実施している大学を選ぶ
  • 自分の得意科目で受験できる大学を選ぶ

国公立大学を探す際、「偏差値が低いところ」という漠然とした基準だけでは、自分に合った大学を見つけられません。入りやすさを多角的に判断するため、それぞれの基準を順に確認しましょう。

①共通テストのボーダー得点率が低い大学を選ぶ

国公立大学の入試では、大学入学共通テストの得点率が合否判定に大きく影響します。「ボーダー得点率」とは、河合塾などの予備校が算出する合格の可能性が50%程度になる、共通テストの得点率のことです。ボーダー得点率が低い大学ほど、共通テストで高得点を取らなくても合格に手が届きやすくなります。

共通テストの得点力に不安がある場合は、まずボーダー得点率が55〜65%前後の大学を中心に志望校リストを作成してみましょう。

②倍率が低い大学を選ぶ

合格の可能性を高めるためには、受験者数に対する合格者数の比率を示す「倍率」も重要です。一般的に倍率が2倍を超えると競争が激しくなりますが、国公立理系の中には前期日程で1倍台の倍率を維持している大学も存在します。

倍率の低い大学は、受験者が少ない、すなわちライバルが少ないということでもあるため、合格しやすい環境にあるといえるでしょう。

③2次試験の科目数が少ない大学を選ぶ

国公立大学の受験では、共通テストに加えて各大学が実施する個別試験(2次試験)の対策も必要です。この2次試験の科目数が少ない大学を選ぶことで、特定の科目に集中して取り組めるというメリットがあります。

たとえば、室蘭工業大学の前期日程は2次試験が数学のみ、後期日程に至っては学科試験が課されないため、共通テストの得点が実質的に合否を決定するといえるでしょう。

2次試験の科目数が少ない大学は、苦手科目の影響を最小限に抑えられるという点でも、戦略的な志望校選びにつながります。

④後期試験・中期試験を実施している大学を選ぶ

国公立大学の一般選抜では、前期・後期の2つの日程が基本ですが、一部の公立大学は「中期試験」も実施しています。これにより、前期で不合格だった際も、中期・後期と最大3回の受験機会を確保できます。

2026年度の中期日程では以下の大学が試験を実施しています。

  • 公立千歳科学技術大学
  • 公立諏訪東京理科大学
  • 兵庫県立大学
  • 前橋工科大学
  • 三条市立大学
  • 大阪公立大学
  • 山口東京理科大学

(その他多数)

前期試験に全力を注ぎつつも、中期・後期の大学を早めにリストアップしておくことで、受験の選択肢を広げられるでしょう。

⑤自分の得意科目で受験できる大学を選ぶ

理系受験生の中でも、「数学は得意だが国語は苦手」「英語の配点を下げたい」など、科目ごとに得手不得手がある人は多いです。国公立大学の中には、理科と数学のみで2次試験を受けられる大学や、英語・数学・理科の3教科で受験できる大学も存在します。

たとえば、会津大学コンピュータ理工学部では3教科での受験が可能です。自分の強みを最大限に活かせる出願先を探すことが合格への近道です。

共通テストと2次試験の配点バランス・科目構成を丁寧に比較し、「自分の得点力が最も生きる」大学を選びましょう。

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地域別|理系で入りやすい国公立大学一覧(2026年版)

ここからは、地域ごとに理系で入りやすい国公立大学を具体的に紹介します。志望校選びの参考にしてください。

北海道・東北

北海道・東北エリアは、国公立大学の理系学部の中でも全国トップクラスの「入りやすさ」を誇る大学が集中しています。地方移住・地域就職への関心がある受験生や、理系科目には強いが国語や社会が苦手という受験生に特に向いているエリアです。

大学名入りやすい理由・特色
北見工業大学(国立・北海道)全国最低水準のボーダー。倍率も最低水準。2次試験の科目の負担が少ない。
室蘭工業大学(国立・北海道)前期の2次試験は数学のみ。後期は学科試験なしで共通テストのみで合否決定
秋田大学(国立・秋田)STARS(埼玉・鳥取・秋田・琉球・島根の各大学を指す俗称)の一角。医学部以外は入りやすく、理工系・国際資源系に強み
岩手大学(国立・岩手)農業・食料生産・材料系の研究が充実。東北エリアで現実的な目標校
弘前大学(国立・青森)理学・工学の幅広い6学科を設置。医学部・農学生命科学部との連携研究あり
山形大学(国立・山形)「5山」の一角。有機EL研究で世界的評価。2次試験の科目構成がシンプル

関東・甲信越

首都圏・甲信越エリアは、大都市へのアクセスが良く、就職・インターンシップの機会も豊富です。その中でも関東圏に位置しながら比較的入りやすい国公立大学が複数存在し、都市圏の利便性と国公立大学の学費メリットを同時に得られる点が魅力です。

甲信越エリアの大学は豊かな自然環境の中でじっくり学べる環境が整っており、研究に集中しやすい環境を好む受験生に向いています。

大学名入りやすい理由・特色
群馬大学(国立・群馬)関東の国立で比較的低ボーダー。古文・漢文が不要な場合あり。医学部以外は狙いやすい
前橋工科大学(公立・群馬)古文・漢文の選択不要。中期日程も実施しており受験機会が多い
茨城大学(国立・茨城)関東の国立で低めのボーダー。理・工・農など学部が多彩
埼玉大学(国立・埼玉)首都圏の国立で比較的ボーダーが落ち着いており、首都圏就職に有利
山梨大学(国立・山梨)「5山(山梨・山形・富山・山口・和歌山の各大学を指す俗称)」の一角。医学部以外は入りやすく、工学・医工学・ワイン科学に特色
電気通信大学(国立・東京)情報・通信・電子に特化した単科大学。IT就職に強く、就職率・大学院進学率も高い

中部・東海

中部・東海エリアは、自動車・製造業・素材産業など日本を代表する製造業の集積地に近接しており、理系学部卒業後の就職先の選択肢が豊富な点が大きな魅力です。

入試難易度は中部エリアの主要国立大学(名古屋大学・金沢大学など)と比較して落ち着いており、現実的な目標として設定しやすい大学が揃っています。

大学名入りやすい理由・特色
富山大学(国立・富山)「5山」の一角。文理・医薬系まで揃う総合大学。都市デザイン学部は特に狙い目
福井大学(国立・福井)原子力・繊維・教育分野に強み。医学部以外は比較的低倍率で入りやすい
静岡大学(国立・静岡)浜松・静岡の2キャンパス。光・電子産業との連携が強く就職先が豊富
富山県立大学(公立・富山)医薬品工学という独自の学科が特色。中期日程はなく前期・後期の2回勝負

近畿

関西・近畿エリアは大阪公立大学や神戸大学のような難関校のイメージが強い地域ですが、それ以外にも受験生が現実的に狙える国公立大学が複数存在します。

公立大学を中心に、共通テストのボーダー得点率が65%前後の大学が揃っており、関西圏での就職・進学を視野に入れる受験生にとっては地理的なメリットも大きいエリアです。

大学名入りやすい理由・特色
兵庫県立大学(公立・兵庫)姫路工業大学を母体とした工学の伝統校。大型放射光施設「SPring-8」が近隣に立地
和歌山大学(国立・和歌山)「5山」の一角。文理融合のシステム工学部が特色。関西私鉄・観光・IT系企業への就職実績あり
奈良女子大学(国立・奈良)西日本唯一の国立女子大。2022年に新設された工学部は全国的に注目度が高い。少人数で手厚い指導
滋賀県立大学(公立・滋賀)関西の公立大学の中では入りやすいボーダー。環境・工学・人間文化系が揃う総合大学

中国・四国

中国・四国エリアは農学・医療・工学・理工系まで幅広い学部が揃い、医学部以外はボーダー得点率50〜60%前後で安定しています。

地方創生・農業・食品・素材分野の研究が盛んで、理系の中でも生物・化学・環境系の学問に興味がある受験生にとって豊かな学習環境が整っています。

大学名入りやすい理由・特色
鳥取大学(国立・鳥取)STARSの一角。農・医・工・地域学部を設置。乾燥地研究など独自の研究分野で国際的評価あり
島根大学(国立・島根)STARSの中でも特に低ボーダー。松江・出雲の2キャンパス。地域密着型の就職支援が充実
徳島大学(国立・徳島)理工・医療・農学系が連携した学術環境。四国で国公立理系を目指す受験生の代表的な選択肢
山口大学(国立・山口)「5山」の一角。理・工・農・医を持つ総合大学。就職率が高く大手製造業・公務員への実績あり
高知大学(国立・高知)海洋・農業・防災分野に強み。四国で低ボーダーの理工系国立として知名度あり

九州・沖縄

九州・沖縄エリアの国公立理系大学は、九州全体の製造業・半導体産業との連携が強まっており、理系卒業生の就職先の選択肢が広がっています。

大学名入りやすい理由・特色
宮崎大学(国立・宮崎)全国トップ水準の低ボーダー。農・工・医・教育を持つ総合大学
鹿児島大学(国立・鹿児島)理・工・農・医・水産など学部が充実。就職率は安定して高水準
琉球大学(国立・沖縄)STARSの一角。海洋科学・亜熱帯環境の研究に強い独自性。沖縄の産業・観光分野への就職実績あり
佐賀大学(国立・佐賀)STARSの一角。理工・農・医を持つ総合大学。九州の半導体・製造業への就職支援が手厚い
長崎大学(国立・長崎)水産・海洋・医療分野に強み。島しょ・離島研究など独自の学術環境が整っている
大分大学(国立・大分)工学・福祉・医療系の連携教育が特色。温泉・地熱など大分固有の資源研究にも取り組む

学部別|理系で入りやすいのはどの学部?

国公立大学の理系学部の中でも、「どの学部が入りやすいか」は受験生にとって切実な疑問です。ここでは学部ごとの傾向と、狙いやすい大学の組み合わせを解説します。

工学部

工学部は国公立大学の理系学部の中でも設置校数が多く、大学・学科・試験形式の選択肢が最も豊富です。特に機械工学・電気電子工学・情報工学系の学科は全国的に定員が多いため、選択の幅が広がります。

工学部は卒業後の就職率が高く、機械・電気・情報系の企業への就職実績が安定している点もおすすめの理由のひとつです。

ただし、情報系の学部は近年、偏差値が上がってきているので注意が必要です。

農学部・水産学部

農学部・水産学部は、工学部と比較してボーダー得点率が低い傾向にあります。また、理科1科目(生物・化学)での受験が可能な大学も多いため、理系の中でも取り組みやすい学部です。

地方農業・食品産業・環境分野への就職を視野に入れる受験生に適しています。特に食品・バイオ系の研究に関心がある場合、これらの大学はカリキュラムの充実度も高く、実践的な学びが期待できるでしょう。

理学部

理学部は数学・物理・化学・生物・地球科学などの基礎科学を学ぶ学部で、研究職や教員、大学院進学を目指す方に人気があります。工学部と比べると設置校数がやや少ないものの、地方国公立大学にも多数存在します。

  • 茨城大学理学部
  • 鹿児島大学理学部
  • 琉球大学理学部
  • 高知大学理工学部

上記が、理系で入りやすい国公立の理学部として挙げられます。理学部は大学院への進学率が高い傾向があるため、学部だけでなく大学院の研究内容まで調べておくと志望校選びの精度が上がります。

教育学部

理系の教育学部(数学・理科・技術系の教員養成課程)は、工学部や理学部と比べてボーダー得点率が低めに設定されていることが多く、教員志望の理系受験生にとっては取り組みやすい選択肢です。

教育学部は2次試験で面接や小論文が課される場合があるため、筆記試験一本で勝負したい受験生は試験内容を事前に確認しておくようにしてください。

情報学部・電気通信系

近年、デジタル化の加速を背景として情報系・電気通信系学部の人気が高まっています。需要の高まりとともにボーダー得点率も上昇傾向にあるため、どの大学でも入りやすいわけではない点に注意が必要です。

四谷学院の「2026年度入試情報系学部」データによると、共通テスト50〜60%台でも合格を狙える情報系国公立大学として、以下が挙げられます。

  • 長崎県立大学(56.0%〜57.5%)
  • 北九州市立大学(56.0%〜57.0%)
  • 福島大学(56.5%)
  • 岩手県立大学(55.0%)
  • 秋田大学(53.5%〜55.0%)
  • 山形大学(52.5%〜55.0%)

情報系学部は卒業後のIT関連職への就職率が高く、将来のキャリアを意識しながら志望校を検討する受験生にとって、コストパフォーマンスの高い選択肢が揃っています。

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国公立大学に合格するための年間勉強スケジュール

「入りやすい」とされる国公立大学であっても、計画的に勉強に取り組まなければ合格は遠のいてしまいます。ここでは、高2〜高3の年間スケジュールを時期ごとに解説します。

高2〜高3春:全科目の基礎を固める・未習範囲をなくす

高2の終わりから高3の春にかけては、受験勉強の土台を作る最も大切な時期です。国公立理系の受験に必要な勉強時間は5,500〜9,000時間とも言われており、この時期からの学習の積み上げが、現役合格への近道です。

具体的には、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・Bの基礎を徹底的に固め、物理・化学・数学Ⅲなどの理科科目については少なくとも基本事項の理解をひととおり終わらせることを目標にしてください。

英語は共通テストで高得点を安定的に取るために、語彙力と文法の土台を高2のうちに完成させることを優先しましょう。未習の単元を高3に持ち越すと夏以降の演習時間が削られてしまうため、早めに全科目を網羅しておくことが最初のステップです。

高3夏:演習中心に切り替える・問題集を夏でほぼ終わらせる

高3の夏休みは、受験勉強の分岐点となる最も重要な時期です。基礎が固まっている受験生はこの時期から本格的な問題演習に移行し、問題集を終わらせる勢いで進めましょう。

科目内容
数学過去問レベルの問題に触れ始める
理科標準問題を繰り返し解くことで解法のパターンを身につける
英語長文読解を毎日欠かさず続け、読解スピードと正確さを高める

夏休み中に苦手科目を集中的に克服することが、秋以降の模擬試験の得点アップに直結します。

高3秋:実戦形式へ移行(共通テスト形式+個別試験の過去問)

9月以降は実戦形式の演習へシフトする時期です。共通テスト対策と志望大学の個別試験(2次試験)対策を並行して進めます。

時間を計って問題を解く練習を週に複数回組み込み、本番に近い条件での解答スピードと正確さを磨いてください。個別試験の過去問については、志望校の傾向を分析しながら3〜5年分を解くことを目標に設定すると効果的です。

秋の模擬試験(全統模試・駿台模試など)の結果を踏まえて、志望校のボーダーラインと自分の得点力のギャップを客観的に把握し、出願校を調整しましょう。

11月中旬〜共通テスト本番:共通テストに集中

11月中旬以降は、徹底的に共通テスト対策に力を注ぎます。共通テストは国公立大学の1次試験として合否に直結するため、ここでしっかり得点を積み上げることが個別試験での余裕につながります。

毎日の学習で過去問や模擬問題を解き、ケアレスミスのパターンを記録して一つひとつ解消していく作業を繰り返してください。特に国語・社会など、理系受験生が後回しにしがちな科目についても、共通テスト前の1〜2か月で仕上げることが求められます。

体調管理と睡眠の確保も合格のために欠かせない要素なので、生活リズムを整えることも忘れないでください。

共通テスト後〜2次本番:個別試験(2次試験)に集中

共通テストが終わったら、自己採点の結果を踏まえて最終的な出願校を決定し、すぐに個別試験(2次試験)の対策に切り替えます。共通テストから2次試験本番まで約5週間という短い期間のため、1日1日を無駄にしないスケジュール管理が大切です。

2次試験の科目数が少ない大学を選んでいる場合は、受験科目を徹底的に仕上げることで合格可能性を高められます。自分の解答のどこが不十分だったかを丁寧に確認し、復習の質を高めることが合否を分けるポイントです。

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まとめ|入りやすい理系国公立を目指すなら早めの計画が成功の秘訣

理系で入りやすい国公立大学を選ぶ際は、以下の項目を総合的に判断しましょう。

  • 偏差値
  • ボーダー得点率
  • 倍率
  • 2次試験の科目数
  • 後期・中期試験の有無
  • 自分の得意科目との相性

ただし、「入りやすさ」だけを基準に大学を選ぶと、入学後に「学びたいことと違う」「環境が合わない」という状況になりかねません。データを参考にしながらも、自分が何を学びたいのか・卒業後にどのようなキャリアを歩みたいのかという視点を大切にして志望校を絞り込んでください。

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