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化学基礎をはじめとする共通テストの「基礎」科目は、応用科目に比べて学習教材の選択肢が限られています。そのため「共通テストで化学基礎が必要なのに、使いやすそうな参考書が見当たらない」「化学なら情報が多いのに、化学基礎の対策はどうすればいいのか…」といった悩みを抱える受験生も多いでしょう。
また、周囲に化学基礎を選択している友人が少ない場合、勉強法について相談する相手を見つけるのも難しいかもしれません。この記事では、そんな対策の道筋が見えにくい化学基礎について、学習を進めるうえで推奨したい参考書を厳選して5冊紹介します。
化学基礎とは
化学基礎は、高校理科の入門科目です。内容は、物質を構成する原子・分子・イオン、化学反応の量を扱うモル計算、化学反応式、酸と塩基の中和、酸化還元反応といった、化学の最も基本的な原理と計算が中心です。学習範囲は限定的で、基礎的な知識の理解と定着が重視されます。
共通テストでは、必須または選択科目として重要度が高く、暗記すべき知識と計算問題の両方が出題されるため、バランスの取れた学習が必要です。基礎をおろそかにせず、計算練習を充実させると高得点につながるでしょう。

【レベル別】化学基礎のおすすめ問題集5選!

ここからは、化学基礎の学習を効果的に進めるためのおすすめ参考書を紹介します。それぞれの教材ならではの特色を交えて解説するので、問題集選びの判断材料にしてください。
おすすめ問題集①「鎌田の化学基礎をはじめからていねいに」
料金 | 1,320円 |
レベル | 化学初学者〜共通テスト基礎レベル |
メリット | ・カラーの図や表が多く、視覚的に理解しやすい ・難しい用語に解説がついているため安心 ・言い回しがシンプルなので読み進めやすい |
デメリット | ・化学基礎の応用力はつけられない ・掲載されている問題数が少ない |
「鎌田の化学基礎をはじめからていねいに」は、化学基礎を初めて学ぶ方や、苦手意識を持っている方でも、スムーズに学習できるよう、さまざまな工夫が凝らされている参考書です。
本文が親しみやすい会話調で書かれていたり、適度な改行で読みやすさが追求されていたりと、理解を助けるための配慮が行き届いています。
さらに、初学者がつまずきやすい専門用語には「reading hints」として補足説明が付記されている点も非常に親切です。豊富なカラー図版や表が効果的に用いられているため、視覚的にも理解しやすく、化学式や物質の構造といった抽象的な概念も直感的に捉えやすい構成となっています。
おすすめ問題集②「よくわかる化学基礎」
料金 | 2,530円 |
レベル | 化学初学者〜共通テストレベル |
メリット | ・授業の内容から共通テスト対策まで幅広く活用できる ・写真や図表が掲載されているため、スムーズに内容を理解できる ・1冊でインプットからアウトプットまで取り組める ・化学基礎の全体像を把握できる。 |
デメリット | ・詳しい解説が記載されていない ・浅く広くしか学べない ・共通テストで高得点を取りたい人には不十分 |
「よくわかる化学基礎」は、日々の授業内容のフォローから本格的な入試対策まで、幅広い学習段階をカバーできる参考書です。化学基礎で学ぶべき重要事項が、分野ごとに整理され、この一冊にコンパクトにまとめられています。
写真や図解が随所に盛り込まれており、学習内容をリズミカルに、かつ深く理解していく一助となるでしょう。学校の定期試験を想定した確認問題や、旧センター試験に対応した演習問題も多数収録されているため、共通テストで確実に得点するために必要な基礎知識をしっかりと固められます。
化学基礎の全体像を把握するには適した教材ですが、主眼は基礎固めにあるため、より応用的な入試レベルの問題演習に重点を置きたい場合は、他の問題集との併用を検討するとよいでしょう。
おすすめ問題集③「高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく」
料金 | 1,320円 |
レベル | 化学初学者〜センター試験 |
メリット | ・解説が丁寧でわかりやすい ・網羅性が高く、化学基礎全体をカバーできる ・化学基礎の初学者や苦手意識を持つ人でも取り組める |
デメリット | ・共通テストなどの入試対策には対応していない ・問題数が少ない |
「高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく」は、まさに化学基礎の入門段階から、丁寧に解説を進めてくれる参考書です。化学基礎の学習をゼロからスタートする方や、化学基礎に対して苦手意識を持っている方にとって、最適な選択肢となるでしょう。
この参考書は、解説を読み進めながら直接書き込んで学習できる形式を採用しており、インプットと同時にアウトプットも行えるのが特徴です。
初学者や化学が不得意な方でも取り組みやすいよう、各単元の内容は豊富なイラストや図解を用いて視覚的に分かりやすく説明されています。
さらに、見開きの隣ページには対応する練習問題が配置されており、学んだ知識をすぐに使って確認できる構成も秀逸です。解答・解説は別冊になっているため、答え合わせや復習もスムーズに行えるでしょう。
おすすめ問題集④「大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本」
料金 | 1,320円 |
レベル | 共通テストレベルの問題が多く掲載 |
メリット | ・共通テスト対策ができる ・間違いやすい問題に関する詳しい解説がある |
デメリット | ・初学者には向かない ・共通テスト対策に特化しているため各分野の解説は詳しくない |
書名からもわかる通り「大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本」は、大学入学共通テストの化学基礎に特化した参考書です。本書では、単なる知識の暗記だけでは対応できない思考力を問う問題形式に対処するため、実際の過去問から質の高い問題を厳選して収録しています。
共通テストで頻出する重要ポイントが、分かりやすく解説されており、効率的に共通テスト対策を進められるでしょう。解説部分では、多くの受験生が陥りやすい誤答パターンや注意すべき点に焦点を当てて丁寧に説明されているため、正しい解答への思考プロセスを確実に習得できます。
ただし、本書に掲載されている発展的な問題には、応用科目である「化学」の範囲が含まれる場合があります。化学基礎のみを学習対象としている受験生は、その点を認識し、該当箇所をスキップして進めるようにしましょう。
化学基礎おすすめ問題集⑤「化学基礎一問一答」
料金 | 990円 |
レベル | 共通テスト〜国公立、私大 |
メリット | ・網羅性が高い ・「用語問題」「計算問題」のそれぞれを徹底して学べる ・入試レベルの問題が多く出題されているので実戦力がつく |
デメリット | ・基礎知識がない状態で取り組むと丸暗記になってしまう ・アウトプット中心の参考書なので、解説は少ない |
「化学基礎一問一答」は、実際の入試でよく出題される重要用語の確認や、基本的な計算問題の反復演習に重点を置いた、問題集です。
本書に収録されている問題は、実際の入試問題から厳選されたものばかりです。そのため、この一冊を徹底的にやり込むことで、本番の試験に対応できる実践的な学力を効果的に養成できるでしょう。
さらに、収録されている各問題には、過去の入試における出題頻度が3段階で表示されています。これにより、出題されやすい分野や特に重要な項目を客観的に把握し、学習の優先順位をつけながら効率的に知識を吸収していくことが可能です。

化学基礎の学習ステップ

ここからは、化学基礎の学習の進め方について紹介します。具体的な進め方は以下のとおりです。
STEP.1:過去問への挑戦と現状分析 | まずは実際の過去問を解いてみて、現時点での自分の実力レベルや、どの分野に弱点があるのかを客観的に把握する |
STEP.2:参考書による知識のインプット | ステップ1で見えた課題をもとに、参考書を活用して不足している知識を補い、理解を深める |
STEP.3:問題集でアウトプット | インプットした知識を実際に使えるか、問題集や再度過去問に取り組んで確認・定着させる |
STEP.4:弱点の徹底補強 | 演習を通じて明らかになった苦手分野や、覚えきれていない知識事項を集中的に復習する |
化学基礎は、他の理科基礎科目と同様、応用科目に比べると市販教材の選択肢がやや少ない傾向にあります。そのため、具体的な勉強の進め方について戸惑う受験生もいるかもしれません。
しかし、見方を変えれば、しっかりとした学習計画と自分に合った教材選びによって着実に実力をつければ、他の受験生に対してアドバンテージを築く好機ともいえます。上記で紹介した参考書や学習の流れを押さえて、効率的に勉強を進めましょう。
まとめ
この記事では、共通テスト化学基礎で8割を目指せる、おすすめの問題集5選とその選び方、使い方を紹介しました。化学基礎は基礎固めが何よりも大切です。たくさんある問題集のなかから、今の自分のレベルや目標に合った一冊を見つけて、学習を効率的に進めましょう。
本記事で紹介した問題集は、基礎の理解から共通テストレベルの実践力まで、着実にステップアップできるよう厳選したものです。ぜひこの記事を参考に、あなたにピッタリの問題集を見つけてください。そして、繰り返し演習することで知識を定着させ、自信を持って入試に臨みましょう。
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