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【1・2年生向け】部活や行事と勉強を両立させるコツを塾長が紹介!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

10月になると学校によっては文化祭や、修学旅行がある!なんてひともいるのではないでしょうか。

部活に入っている人は、3年生が引退したチームで初めての試合、なんて人も……。

ただでさえ「スポーツの秋」「読書の秋」なんていわれるように、やりたいことがもりだくさん出てくる秋です。

そんな一方で、「3年生がしんどそう……」なんて感じている人もいるのではないでしょうか。

3年生の姿を見ていると、「そろそろ自分も勉強を始めないとまずいのかな……」なんて思い始めた人も多いと思います。

そんな人向けに、水曜日の記事では編集部の井出が「高2から勉強始めるには、なにをすればいいの?」という視点で書いていたかと思います。

とはいえ、「そんな、勉強しなきゃいけないということくらいわかってるよ……」という声もありそう。

勉強はしなきゃいけないってわかっているんだけど、部活も忙しいし、行事も多いし、なかなか勉強に気持ちが向かない……なんて人も多いハズです。

今回の塾長記事では、そういう「部活や行事との両立で悩んている!」という人向けに、「橋本はどう乗り越えていたか?」「どうすれば部活と勉強を両立できるのか?」という話をしていきたいと思います!

実際僕は、部活との両立をしっかりやりきって受験生になっても余裕を持って学習に取り組めた自信があります(聞いてない)。

部活との両立に成功すると、受験生になったときに毎日十数時間も焦りながら勉強する必要がなくなる可能性が高まります。

ついつい目の前の「楽なほう」に流されてしまいがちですが、1・2年後の姿を想像しながら(=いまの3年生の姿を見ながら)取り組めるといいですね。

ということで、早速始めていきましょう。

橋本はどんな感じだったの?部活は?

すごいまとめ記事みたいなタイトルになってしまいましたね。

僕の受験エピソードページにもありますが、

……部活は卓球部でした。学校自体進学校だったのでものすごく部活がきつい……ということではありませんでした(平日は19時には追い出されるし、休日も土曜に半日だけ部活、という感じでした)が、それでも平日は毎日部活していましたし、土日に大会があれば全部潰れてしまいます。

卓球部って基本部屋を締め切って、カーテンも閉めてやるんですね。風が吹くとあんな軽いボール動いちゃいますし。眩しいとあんな小さいボールすぐ見えなくなりますし。

なので、夏場とかものすごく湿気も溜まって暑いんですね。体力がゴリゴリ削られます。

まあ、僕の体力がそもそもなかったというのもあるんですが……。

そんなこんなで、平日は基本ヘトヘトになっています。

そんな状態で、どのくらい勉強していたの?という話ですが、少なくとも毎日必ず勉強はするようにしていました。

当時塾に通ってはいましたが、ほぼ自習スペースの利用でした。どれだけ疲れていても部活後直接その塾に行って、軽く友達とご飯を食べてから1〜2時間勉強をする、というルーティンです。

表にするとこんなかんじですかね。

16時 部活 19時 学校を出る 20時 塾について軽食 20時半 勉強スタート 23時 塾閉館時間 23時半 帰宅、支度 25時 就寝

いまはこんな生活絶対できなさそうですが……

幸いなことに学校→塾が徒歩10分ほど、塾→家も自転車で10分ほど、という好立地だったので、移動時間を削りながらやってたわけですね。

たまーに友達と話しすぎて勉強スタートが21時とかになることもあったりなかったり。

高校生なので仕方ないですね。

ただ、そんなふうに話し込んでしまっても1時間〜2時間は勉強できる体制だったのはうれしいことです。

家が近いのをいいことに、退館時間ギリギリまで居座って勉強していました。

土曜も午前に部活があるので、気が向いたら午後お昼を友人と食べたり、部室でだべったりしてから15時〜16時頃に塾に行って、これまた閉館時間ギリギリまでこもっていました。

(こもっていたといっても休憩はぼちぼち挟んでいるので、勉強時間としては4、5時間程度でしょうか……)

ただ気が向かないことが多く、いったん帰宅してゴロゴロして、また夕方18時頃に夕食食べて塾に行く、というムーブをしていたことのほうが多いですね。

その分、日曜は14時頃に塾に行って18時くらいには帰宅するようにしていました。たまに1時間位しかしない日もあったり。

部活の大会がある日も、夜だけは塾に行ったり、単語帳を開くだけでも開いたり、というふうにはしていました。

(家の隣が市の体育館だったので、大会の日は徒歩10秒で帰れてさすがに塾まで行く気力はなかったですね……)

こういう生活を1,2年の間もしていました。

振り返ってみると意外と勉強しているようですが、疲れすぎて1時間位になってしまったり、文化祭前などは家でめちゃくちゃ動画編集しまくって親に怒られたりしていたので「多くて」このくらい、という感覚でしょうか。

それでもやっぱり東大をめざしていたということもあって、なんとなく「毎日ちゃんと勉強しておかないと、受験失敗してしまうんじゃないか」という心配が常につきまとっていました。

意外とこの感覚が大事だったりするのかもしれません。

じゃあ、どうやったら結局「両立」を実践できるのか?

ここまでさんざん自分の高校時代を喋りましたが、じゃあ果たしてどうしてこれを実践できたのでしょうか?

いくつか要素があると思っています。

  1. 早い時期から勉強を始めておく
  2. 毎日少しでもやる
  3. しっかり休むときは休む
  4. いっしょに勉強する友達を見つける
  5. 志望校の意識を強く持つ

それぞれについて話していきましょう。

早い時期から勉強を始めておく

画像はイメージです

志望校合格に必要な勉強時間は2500時間〜3500時間、人によっては4000時間以上とも言われます。

STRUXの参考書リストでもそうですし、塾で連携しているStudyplusさんのデータでも、「第1志望合格者は受験生時代に2500時間〜3000時間やっている」というものがあります。

余談ですがこのStudyplusさんのデータはすごくて、合格した大学別に、受験生時代に平均何時間勉強していたかを3年分まとめているんですね。塾限定で公開してもらっているのですが、なかなかおもしろいデータです。

3000時間勉強するとすると、3年生の4月〜1月で毎日10時間勉強しなければいけない計算になります。

6月ごろまで部活があるのにこんな勉強時間、なかなか達成できないのではないでしょうか?

実は、部活をしているからこそ、早い時期から少しずつでも勉強しておくことが大事なんです。

たとえば、この3000時間のうち2年生のときに毎日2時間勉強しておくだけで、3年生になったときには残り2300時間になっているので、単純に1日平均8時間でOKというふうになります。

「それでも8時間か……」と思うかもしれませんが、8時間となれば部活している間は3時間〜4時間などで頑張って、夏休みなどで頑張って12時間とかやりきれば終わるわけですね。

もっというと高校1年から毎日2時間やっていれば、3年生で残る勉強時間は1500時間程度。そうなると3年になっても1日5時間平均で良いわけですね。

ここまでくると「でかいな……」と感じるでしょう。

毎日部活があって忙しいからこそ、早めから少しずつ勉強を積み重ねておくことが大事なんですね。

何をやるか?については他のいろんな記事でも話しているので、そちらを参考にしてください。

基本的には英語、数学も使う人は加えて数学をしっかり勉強しておくといいです。この2科目が身につきづらいので、早めから取り組んでおくことであとで焦ることがなくなります。

毎日少しでもやる

とはいえ、毎日2時間とか3時間とか勉強するのは、意外と大変だと思います。

部活をやっていれば大会があったり、学校行事で終日潰れてしまったり……

でも、そういう日こそ「少しでも」勉強するようにしましょう。

僕も基本的にはどんな事があっても放課後塾に直行していたのですが、文化祭の日や体育祭の前の日、部活の大会の日などはさすがにいけませんでした。

じゃあそういうときに勉強を全くしなかったかというとそういうことはなくて、例えばもうあとは寝るだけ!という風呂上がりの夜23時ごろとか、大会の前の待ち時間とかに少しでも時間を取って勉強していました。

そういうときはもちろんガッツリした問題ではなく、軽めのものがおすすめ。

推奨は単語帳や文法の問題集など、サクサク進められて、キリが悪くてもやめられるもの。

ガッツリ時間がかかってしまうものにはどうしても「やりたくないな……」という気持ちが働いてしまいますが、このくらい軽めで、いつでもやめられるものであれば「途中で疲れたらそこまでにしよう」と割り切ることができます。

あとは好きな科目をやるのもおすすめですね。僕は数学が好きだったので、風呂上がりに1問数学の難しい問題を考えて、解けたら寝るというふうにしていました。

好きな科目であればぱっと取り組みやすいので、毎日続ける、と言うためであればやりやすいです。

こういうふうにあの手この手で毎日勉強を積み重ねることによって、勉強は毎日やるものだという習慣がつくので、悩まずとも勉強時間を確保できるようになります。

勉強をしない日があると「今日勉強してないから、わすれてしまいそう……」という感覚になるので、習慣化すると強いです。

しっかり休むときは休む

さっき話したことと一見逆ですが、「休むときは休む」ことも重要です。

毎日少しでも勉強することは大事なのですが、そういう「少ししか勉強しない」日を設けてあげることが大事なんです。

それこそ部活の大会の日なんかは、それだけで疲れてしまうのでなかなか勉強に集中はできません。

文化祭や体育祭の日も、めちゃめちゃ楽しくて打ち上げとかもあるのに「いや、俺は勉強しないといけないから。」なんて水を差したくないですよね。

もちろん受験が近づいてきてそうもいってられない……なんて人は我慢も必要ですが、高1・高2のうちから勉強を少しずつ続けて部活や行事と両立させていくためには、適度にリフレッシュを入れることが非常に重要です。リフレッシュすれば「今日は休憩したから明日からまた頑張らなきゃ!」という気持ちにもなれます。変に我慢しすぎてストレスをためるより、よほど適宜遊びを入れながら無理なく進めていくほうがよいです。

いっしょに勉強する友達を見つける

これは僕自身の経験から強く感じたことです。

一緒に勉強を頑張ってくれる友達がいると、とても心強いです。

「一緒に勉強する」というのは、別に教え合ったり隣で勉強したり、ということではないです。

一緒に塾に行くとか、一緒に自習室に行くとか。そういう、「勉強するきっかけになってくれて」「友達も勉強しているという意識が持てる」ような状態が理想。

他者の存在があると、それだけで「勉強しなきゃ!」となるのでおすすめです。

ただ、学校によってはなかなか「そもそもそんな雰囲気じゃない……」ということも多いハズ。

そういう場合は学校の先生や他の学校の友人、塾の友人やTwitter・インスタの勉強垢でもいいのでやってみるといいでしょう。

勉強でいちばん大変なのは、「勉強を始める」こと。その「勉強を始める」に一番スムーズに移行できるのが、「友達と一緒に始める」ことなので、ぜひおすすめします。

志望校の意識を強く持つ

最後はこれ。僕自身、「このままだと落ちてしまうんじゃないか」という恐怖感が常にあったから毎日少しでも勉強を進められたという側面があります。

そういう思いになったのも、やっぱり「絶対この大学に行きたい」という思いがあったから。

「大学生になったらこの大学でこういう勉強をしたくて……」とか「一人暮らしして友達を家に呼んで盛り上がりたい」とか「自由な生活をしたい」とか、理由は何でもいいですが、「そのためにこの大学に絶対行きたい!」と思えるかどうかは意外と大事です。

「この大学に絶対行きたい!」と思えば思うほど「でも今のままだと受からないかも……毎日頑張らなきゃ……」という思考につながっていきます。

つまずきそうになったときの心の支えにもなってくれるので、ぜひはじめに「絶対行きたい!」と思える志望校を決めてほしいです。


さて、そんなこんなで、「部活とこうすれば両立できる!」という話をさせてもらいました。

もちろん部活をやってなくてもためになる内容なはずなので、ぜひ参考にしてください!

TwitterやYouTubeでもいくつか情報発信をしているので、気になるヒトはチェック!

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

数学壊滅でも9月から国公立を目指せますか?

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

今回は学習塾STRUXで受験相談を受けた学生の悩みを元に解説していきます。

今から間に合うか不安……駆け込みの国立大志望高3生

志望校は北海道大学。国立大学は2次試験で使う3科目の他にもセンター試験で点を取らないといけないため、この時期から点数を上げるには、やることを絞りながら対策をしていかないといけません。

たとえば、苦手な科目の点数は最低限の点数を取れるようにしておき、そのぶん得意科目で点を取り合格点を達成する方針にしたり、ある程度基礎に抜けがあっても、並行して演習を進めるなどする必要があります。

本来であれば基本に忠実に進めますが、受験勉強は時間が限られているためやるべきことを少しずつ削りながら進めてく必要があります。

計画に落とすとこのような形になります。

英語はいろんな参考書を並行しながらやっていますが、「全部やりきる」というよりは「できるところまでやる」というスタンスで進めます。

そして一番意識するべきなのは、「目標点数」の部分です。

北海道大学の配点は、

  • センター試験300点
    • 国語60点
    • 数学60点
    • 英語60点
    • 理科基礎40点
    • 地歴公民40点
    • 地歴公民40点
  • 2次試験450点
    • 英語150点
    • 国語150点
    • 数学or社会150点

2次試験の配点が高いうえ、センターだけで見れば国語数学英語よりも理科社会のほうが普段と比べて高い割合になっています。

この中で、合格ラインが505/750点くらい。ここから合格目標点を洗い出していくことになります。

今回の場合、数学が大の苦手、まだ基礎も固まりきっていない想定だとしましょう。

こういう場合に考えるべきことは2つです。

  1. いかに数学の配点をさげ、かつ数学で点を取らなくていいようにするか
  2. それで最低ラインまでもっていくときにどういう勉強をするか

現在の状態はマーク模試数学がどちらも20〜30点台、という状況です。

この状態から数学が重要視サレっている一橋大や英数国の3科目受験の国立(東北、大阪など)はかなり厳しいでしょう。

数学だけで配点の4分の1から3分の1を使うので、おすすめしません。

このような状態だと2次試験は社会受験すればいいので特に問題はありません。英語、社会で点が取れるのであれば得意科目で勝負しましょう。

センターの目標点はこのような形で組みます。英語と世界史で圧倒的に点を取る必要がありますが、2次試験のレベルを考えるとこれだけの点数は取っておきたいところです。

  • 国語170/200
  • 数学1A 80/100
  • 数学2B 60/100
  • 理科 90/100
  • 英語190/200
  • 世界史95/100
  • 現社80/100

このように偏った点のとり方をしても、数学の点数は合計200点が60点に圧縮されるので0.3倍したとしても問題ありません。140点だと42点。理科や社会は100点が40点に圧縮されるので0.4倍。英数国より重めの配点になっているぶん、こちらで確実に点を取れば理科36点、社会2科目合計で70点が取れる計算になります。

おなじ200点満点で計算しても、数学でがんばって9割とっても54点にしかならず、逆に社会であれば8割取れれば換算して64点になります。

それなら数学にそこまで時間を割かずに、理科や社会で着実に点をとったほうが確率が高いわけです。

実際、ここまで偏りをもたせてもセンターの合計点は256点/300点となり、ちょうど85%です。目標にしたい点数を超えることができるので、2次試験で250/450点取れば合格できるという計算になります。

大学によっては、意外とこういうふうに配点に重み付けがされていて、それをいじれば点がとりやすくなることは多いです。

英国社の3科目で高得点が取れていれば、併願したいマーチレベルの大学ならセンター利用で合格が狙えるので、無駄な勉強時間をかけずにすみます。

国立大学を目指す人は、3年生の今でも遅くないですし、2年生の間でもいいのでぜひ一度、自分の志望校の配点とどういう点のとり方をめざすかについて考えましょう。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

【1・2年生向け】共通テストとセンター試験の大きな違いは?(数学・理科・社会)

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学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

今回は「共通テスト」と「センター試験」の違いについて、数学・社会・理科について解説していきます。

【数・社・理】センター試験VS共通テスト、どう違う?傾向と対策

基本的にはすべて平成30年度試行調査をもとに分析しています。

数学

数学も、記述式問題の削減の影響を受けます。もともと記述式問題が「数学1」に盛り込まれる予定ではあったのですが、はじめは「きちんと論証を記述させる」というところから、徐々に「計算過程が分かれば良い」「式のみ問う」などとだんだん簡略化されてきています。

配点・問題構成

大きく配点や問題構成が変わることは有りません。

今まで通り「数学1・A」では大問4つ構成。ただし選択問題(確率・図形の性質・整数から2)の配点が各20点、第1問と第2問の配点がそれぞれ25点、35点となっています。

2019年度と比べて第2問の問題(データの分析以外)が少し増え、難易度をあげている印象です。第1問に今までの3ジャンル(集合と論証、計算、2次関数)だけでなく三角比の問題を追加して小問数を増やしてきているので、1つあたりの解答は簡単になっている印象です。

二次関数は平行移動で終わっています。

その分第2問でぱっと見るだけでは、どの分野の問題か分かりづらい総合的な問題をあげています。

細かい大問ベースだとこのように変わるのですが、もっと全体的な話をみると「今までのセンター試験に慣れていると、なかなか解きにくい問題」が多くなるでしょう。

いままでただ計算して思考していく、いわゆる「青チャート」などに載っているような問題ばかりだったのが、急に「太郎さんと花子さんの会話の中でなされている証明の一部を埋める」「実生活で使うものが確率や整数の問題にあてはめられており、それを解く」というような「問題の本質以外の部分」での脚色が増えているからです。

これらの脚色があると、「この問題は普段解いている問題の中でどの知識を使うんだ?」というところがなかなか見極められなくなります。そのため、きちんとその真意を読み取る必要が出てきます。

脚色の中から「問題の本質」を見極める力が要求されてくるわけです。

ただ、あくまで知識自体は「実生活で使うもの」に無理矢理でも紐付けようとしているので、数値がかんたんであったり、計算自体は基本的な問題であったりすることが多いです。

プレテストでは「100本のくじの中から当たりくじを引く」ということを条件付き確率に落とし込んでいたり、「天秤に分銅を乗せる組み合わせ」を二元一次不定方程式にして解いたりすることが必要になってきます。

そのためなおさら、この操作は何をしているのか?普段やってる知識だとどういうことにあてはまるのか?というのを常に考える必要が出てきます。

これは難しいので、訓練が必要です。

数学2・Bも基本的な発想は同じ。配点等はかわりませんが、第1問で単位円と三角関数のグラフの関係を問うたり、第2問で食品の脂質含有量について方程式・不等式を立式してx,yの存在領域を出したりと、結構複雑なことをしています。

プレテストでは「統計」の分野が選択の第3問に先出しされています(第4問が数列、第5問がベクトル)

このように実例に即しながら、その中の「数学」を探すという、今までにない頭の使い方が求められるでしょう。

対策

基本的には今までより正確な理解を追求することと、予想問題・プレテストを解くことをしましょう。

ただ式や計算方法を覚えるだけでなく、「こういう原理でこの計算になる」といった基本的な理解をする必要があります。そのためによりいっそう、学校の授業などでどれだけきちんと話を聞いて、正確に理解できているかという観点が重要になりますね。

プレテストは当然解いてほしいのですが、残念なことにこの手の「実用をうまい感じに織り交ぜて作問する」というのは、問題を作る側にとってもハードルが高いんですね。共通テストを実施する大学入試センター自体は、優秀な教授陣がまる1年かけて作問するわけですから、その心配はありません。ただ、予備校講師や参考書著者がとりあえず作ってみた!というような問題集の問題だと、蓋を開けてみたら本番の傾向とものすごく違うとか、簡単すぎる・難しすぎるとかの現象が起こってしまいがちです。

マーク模試とかでも「難しすぎる」と感じたことがある人は多いでしょう。これも同じ理屈で「程よいレベルの良問を作るのはものすごく難しい」からです。これに「実例に即しながら」という条件がつくと、かなり難しくなります。

予想問題集などの正答率はあまり気にせず、今まで通り基本的な問題理解を重視するようにして、復習の際に「この問題は青チャートだとこの部分で解ける」というように「範囲を見極める練習」をしてください。

社会

社会については必要なところにとどめてお伝えします。

基本的な変化は数学と大きく変わらず、生徒同士の会話、ディベートや新聞記事から歴史的事項を連想できるか、という問題が増えてきます。

配点・問題構成

大きな配点や構成はかわりません。傾向としては、資料問題や図表・地図を利用した問題が増えることでしょう。

今まで以上に、「日本史の問題で資料から何のことを述べているか読み取り、その出来事について答える」という問題や、「地理でみたことのない資料・図表が出て、それについて答える」「世界史で地理のようなデータをもとに答える問題が出る」など、資料などの読み取りを意識した問題構成になっています。

入試改革における「思考力・読解力」の部分を強く見ようとした結果ではないかと思いますが、これも「もっといろんな図表を覚えないといけないか」と言われると、必ずしもそうではありません。

対策

いままで「地図なんてそんなに見ていない」という人は、ある程度細かく見ていく必要がありますし、今まで以上にいろいろな図表に目を通すことは重要になってきます。ただ、だからといってすべてを覚えようとするのではなく、「なぜこのようなデータになるのか?」「この地図の時代はどういう時代だったか?」と、習った知識を紐付けていくことが非常に重要になります。

理科・理科基礎

理科・理科基礎についても、基本的には数学と同じ傾向で、生徒同士の会話や実際の現象を元にした問題が増え、実用とリンクした見極め力が求められることになります。

配点・問題構成

基本的な設問や問題構成はどの科目も大きく変わりません。

変わるのは「実用」「実生活での体験」をより重視していくこと。

以下のような問題が出題されます。

このときの力を一つ一つ分解していくというわけです。

他に、化学では「カセットコンロ用ガスボンベの仕組み」が問われるなど、「身の回りのものの仕組みや動きの原理」が聞かれることになります。

対策

対策としては、数学のように「きちんと原理を理解できているか」「実生活に当てはめながら理解ができているか」という視点が重要になります。そういった探究心のようなものもわずかに求めています。。

ただ、そればかりではないので、基本はやはりただ暗記に走るのではなく、きちんと理解をしながら問題を解けるようになっていくことが最重要になってきます。


数学、社会、理科の共通テストで「変わること」をお伝えしました。意外とどの科目も似たような変化をしています。共通テスト全体でまとめておくと…… 英語の変化が大きい 英語は配点変化 より「日常」「実用」が問題文で意識される 「ポスター読解」「ディベート」「法律の条文」「生徒同士の会話」など、実際の生活内で起こりうることをある程度加味しながら問題が作られているので、今までのようにストレートで聞かれる問題に慣れていると手こずるかもしれません。 ベースの対策は変わらないが、傾向変化の対策は必要 今までの対策と大きく変わるのは「リスニングを早めに始める」くらい。あとは直前期に予想問題を解く中で「実用と理論の結びつき」を意識して解く事が重要。

ただ、まずは必要な基本の勉強から固めていき、受験生の11月頃にきちんと共通テスト演習を進められているようにペースを意識して行きましょう!

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

【高2生必見】大学入試での英語民間試験導入延期!どう変わる?どう対策すべき?緊急提言

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学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

11月1日朝開かれた会見で、民間試験の大学入試への2020年度の導入を延期すると発表がでました。

萩生田文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、大学入学共通テストに導入される英語の民間試験について、受験生の不安を解消するのは難しいとして予定していた来年4月からの実施を延期する方針を明らかにしました。https://t.co/VX4Yze0dTL#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/SBeHImue4z — NHKニュース (@nhk_news) November 1, 2019

民間試験の大学入試への2020年度の導入延期に伴う高校2年生への影響や、今後の予測、やるべきことなどまとめていければと思います。

「大学入試への民間試験導入の延期」会見の要点

皆さんもすでにご存知かと思いますが、改めて会見の要点を簡単にまとめておきます。

実際の会見でなされたやりとりも踏まえてまとめていければと思います。

2020年度の「大学入試英語成績提供システム」導入延期

再三僕の記事でも触れてきた入試改革ですが、その最たるものの一つに「大学入試英語成績提供システム」の導入がありました。

そもそもこのシステムは、大学入試に英語4技能を測る試験を導入したいという狙いのもと実施される予定でした。

民間の英語試験(英検、GTECなど)と連携した共通IDを使い、一定のランクを取得していることが受験資格として組み込まれることになっていました。

実際、多くの国立大では英語力を共通で図るCEFRという指標でA2以上(英検で言えば2級〜準2級相当)が必要とされ、今まで英検・TEAP利用入試などを導入していた大学でも同システムを使って加点を判断するということになっていました。

今回の会見では、この「大学入試英語成績提供システム」の2020年度からの導入を延期するということが発表されました。

理由としては、再三問題として挙げられていた「受験料が高く、経済状況によって受ける回数に差が出てしまい、公平な受験にするのが難しい」「会場が少ない地方の高校生は、受験できる民間試験も限られるため機会が均等にならない」といった不平等の問題、また会場が決定していない、共通ID導入での日程的混乱などからの運用体制の不安が挙げられています。会見ではとくに前者の「経済的・地理的状況での不平等」に言及されていました。

会見内ではさらに「現段階で文部科学大臣として、自信を持って受験生におすすめできるシステムになっていない。これ以上決断を遅らせることは更に混乱を招くため、このタイミングで決断した」という旨が述べられていました。

この1年を目途に再検討

そもそも、この改革は「高大接続改革」とよばれるもので、全体的な改革の完成は新しい学習指導要領に完全に置き換わる令和6年度入試までにさまざまな改革を行っていこうというものの一環です。

共通テストの導入や推薦・AO入試の呼称変更などもこれにあたります。

そのうち、第1次の改革の一部として実施されているのがこの「大学入試英語成績提供システム」なわけです。

延期したあと、どのように実施していくかについては会見で「グローバル化の中で4技能は必須」としたうえで「令和6年度の大学入試に向け、私(文部科学大臣)のもとに検討会議を作り、今後1年を目途に検討を重ねる」としています。

なぜ「英語の民間試験」は批判の対象に?問題点は?

というように会見は行われていましたが、前々からこの「民間試験導入」については様々な意見がありました。

1. 地理的・経済的な面で不平等

いちばん大きな問題が「不平等」ということ。

あらゆる高校生が関わる大学入試、しかも国や大学入試センターが中心になり実施する公的性格の強い入試システムであるだけに、様々な面での平等性は担保されている必要があります。

これが私立大であれば、私立大は企業なので(学校法人)、利益を上げるという部分を大事にしないといけませんが、行政が主体となるのであれば話は別です。

公的機関が実施する以上すべての受験生になるべく均等な機会を与えるべきですが、今回そういう公平性が求められる制度においてなかなか構造的な欠陥があるわけです。

1つ目が、経済的な理由により不平等が生じること。

たとえば、英検S-CBT(多くの受験生が受験するであろうもの)。A2に必要な2級レベルの受験での1回の受験料は7,500円。準1級だと9,800円となります。

英検はまだいい方で、他の入試だと1回あたり2万円程度の受験料が発生することも。

「成績提供に利用できる受験は2回まで」と回数を制限しているので、「お金がある方が何度も受けれるので成績が伸びやすい」という部分はだいぶ解消されているのですが、それでも「前年までに何回か受けておいて練習する」とか「他の入試制度も活用して一番自分にあったテストを活用する」といったことができるかどうかはものすごく大きな差。

受験料だけでもそこそこの負担になるため、人によっては1回だけ、しかも一番安い級・試験しか受けれない、ということもあり、問題とされています。

まあ、民間試験を使う、という時点でそこに利益が発生してしまうため、そもそものところに問題はあるのですが。

もう一つは、地理的な理由での不平等。

英検S-CBTについては、受験会場は全国260のテストセンター、とされていますが、詳しい発表はない上、遠方に住んでいる場合はなかなか受験できません。

他の民間試験に至っては都道府県庁所在地でしか実施されないとか、英検もCBTは全国15都道府県でのみ実施とか。何かの理由でS-CBTが受けられなかった場合、たとえば鹿児島や宮崎の高校生は福岡まで出て受検しないといけないということも起こってしまいます。

もちろん何かしらの試験を近い会場で受験することはできるのですが、やはりこれも複数の選択肢や会場がある都市圏のほうが有利であることはいうまでもなく、非常に難しいものとなっています。

ここについては、会見でも「民間団体に任せてしまったのが無理があった」と話されていました。より政府が主導となって会場の確保や機会の確保を目指すべきだと考えられます。

2. 実施体制が不透明・未定

2つ目の問題としては、実施体制がまだ確定していないところです。

英検については比較的検討も進んではいますが、それでも「受験者数を見て日程・会場を決める」というパターンです。

会場を押さえたり日程を押さえてそこに向けて準備したり、は本申込時に決まるとされています。

それ以外の入試についても、そもそもTOEICが辞退したように、綿密な準備ができていないのが実情です。

ベネッセが実施しているGTECでも、大学入試英語成績提供システムについてはまだこれだけの発表しかされていませんし、準備の面でもずれが見られています。

この点についても、あらゆる問題が直前になって出るのではないか、等不安の声が出ています。

入試で利用される「共通ID」の発行についても、告知が直前であったり、既卒生への配慮が少なかったりと様々な問題が指摘されています。

この準備については、どうしても国が直接民間団体とやりとりしていくのではなく、間に大学入試センターを挟む形での運用となってしまっているため、なかなか手が回っていない、反映が遅いなどの実情があります。

3. そもそも試験内容は大丈夫?

ここはあまり今回とは関わりのない話ですが、そもそもの問題として「英検やGTECで4技能が正確に測れるのか?」という問題点は以前から指摘されています。

国際的には、TOEFLやIELTSといった資格が一般的となっている一方、英検やGTECはあくまで「日本で作られた」日本人向けの英語検定試験です。

英検を受けたことがある人はわかると思いますが、スピーキングの試験でも正直何が見られているのかわからなかったり、試験官が日本人だったり。英検のライティングも、文法ハチャメチャでも伝われば点が来たり。「ほんとうに4技能を正確に図れているのか?」と疑問視されていることもあります。

「グローバル化」に必要だと言われつつ、実用できる英語がほんとうにこの検定で身につけられるのか、身についてるか判定できるのか、というところが疑問視されているので、そういったところも批判の対象になっています。

受験生・高校生必見!今後の入試や受験生への影響は?

延期となってしまった「大学入試英語成績提供システム」ですが、今後受験生・高校生にはどう影響してくるのでしょうか。

まずは、ここ数日でシステムを導入予定の大学、システムを請け負う各民間団体から何かしらの対応が発表されるはずです。

大学入試英語成績提供システムの導入延期によって影響を受けるのは、次の2つ。

  1. (主に国公立大学)出願要件として課していた部分の対応
  2. (主に私立大学)外部試験利用型入試を実施する大学の、入試方法

2は、いままでも同じように実施している立教大学や、早稲田大学国際教養学部などの大学なので、これまでのノウハウを使って継続するでしょう。そこまで問題ではありません。

大変なのが1です。国が「4技能を導入してください」といいまわり、大学の教授陣も喧々囂々の議論を重ねてなんとか導入したシステムですが、これが延期となると3パターンの対応が想定できます。

*例えば東大なんかはわざわざこういう文書を出して「WGの答申でも指摘されているように、公平・公正という観点からも実施の観点からも、この施策にはなお多くの課題が未解決のまま残されており、残念ながら受験生が安心して受けられる体制が整っているとは言えません。特に、これまでの大学入試センター試験の経験や TOEFL の海外でのトラブル等を考えれば、英語認定試験においても実施段階でさまざまな問題が生じることは十分予測されますが、そうした場合に大学入試全体を統括すべき文部科学省や大学入試センターがどのような責任体制をとり、受験生の保護という観点からどのような対応策をとるのかは、今もって明確にされていない状況です」(引用)と明確に検討段階で述べています。

1つ目の対応としては、条件を撤廃すること。今まで通り書類を提出すれば無問題、または共通テストの点数を利用して2段階選抜制にする、など。一番シンプルな方法ではありますが、せっかく他の入試改革が進んでいる中で、4技能を全く利用しないというのはどうなのか、また4技能の習得のために今年度の外部試験などで予行演習を重ねてきた受験生や、それ込みでスケジュールを組んでいた受験生の行き場はどうなるのかなど問題がないとは言えません。

もう一つのパターンは、別の条件を使っていくこと。

先に述べた東大の例では、「民間の外部試験を受験できない場合は、高校の調査書や教師からの証明書を受験資格として扱う」ようになっており、これは多くの大学で導入されようとしていたものです。

大学ごとに経済格差や地理的なものに配慮した結果だといえますが、これをそのまま活用するとなるとそれはそれで学校の手間はかかってしまいます。

調査書だけであればどうせ作るのですが、英語力の証明なんてものはなかなか難しいので、そこをどこまで求めるのか難しいところだと言えるでしょう。

最後は、無理やり英検などの外部試験を使うことです。

「大学入試英語成績提供システム」の導入が見送られてはいますが、独自で英検2級、GTECでこのスコアを受験資格として扱うことです。

ノウハウが有る私立大学などは可能性もありますが、やはり根本的な公平性の担保は難しいため、調査書等と併用するとしても考えにくいでしょう。

このように大学側もいろいろな検討をここからまた重ねて行くわけですが、受験生が安心して受験に臨めるのはまだ先の話になってしまうでしょう。

対応策としては常にアンテナを張って情報収集をする他ありません。

大学が公表するのをしっかりチェックしておいて、自分が受けたい大学はどういう方針で行くのか、それに合わせるためにはどう勉強していけばいいのか、といったところを考えていく必要があります。

もう一つは、きちんと勉強し続けるところ。

どうせ大学では英語が必要です。英語文献読んだり、英語で学会で話したり。

最近ではどの大学も英語の授業を入れているわけですから、英語の学習は怠りなく進める必要があります。

制度は複雑ですが、大学側が「4技能」をきちんと身につけた学生を求めているという事実は変わらないので、何らかの形で勉強をしていく、もしくは頭の片隅にとどめておくことは必要です。

また、以前から英検などの外部試験を利用している大学であれば、引き続き外部試験を使うことが多いと思われるので、その点も注意しておきたいですね。

あとは、その他の入試改革に影響が出ないか、という点が心配ですね。

これを皮切りにして、ほかの共通テストなどについても方向性が変わることはあると思うので、注視していかないといけないかなと思います。

高3生もひとごとではない

大学入試英語成績提供システムが延期になったということは、今の高3生が仮に浪人したとしても、「なんとかなる」ようにはなったわけです。

共通テストの変化はまあきちんと対策すれば良いので、そこに関してはむしろ選択肢としては広がったのかなと思っております。

ただ、今後の動向次第では高3生の来年度以降の入試にも影響が出てきかねないので、浪人も考えているという高3生は注意深く見ておくことも大事です。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

【高校1・2年生向け】センターVS共通テスト!違いと対策は?英語・国語編

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

今回は共通テストについて詳しく触れていきたいと思います。

絶賛入試が揺れ動いている中で、共通テストの準備が着々と進められています。今回は過去数回実施されているプレテストを参照しながら、共通テストに向けてやるべきことについて話していきます。

センター試験VS共通テスト、どう違う?傾向と対策

各科目ごとに「センター試験」と比較してどのように変わるのかを見ていきましょう。

基本的にはすべて平成30年度試行調査をもとに分析しています。

総合

まず全体像ですが、ここは「記述式が登場する」以外は大きくかわりません。

以前は「複数回実施にしてチャンスを増やす」と検討していましたが、導入できず現行通り1月中旬土日に実施することになりました。

英語

おそらく一番大きく変わるのがこの「英語」の部分です。英語については第1問から大きく問題形式が変わるほか、リスニングとの配点比率も大きく変わってくるので注意が必要です。

配点・問題構成

  • 筆記:200点→100点(リーディング)
  • リスニング:50点→100点

筆記が「リーディング」というふうに置き換わり、配点が半減します。名前が変わったとおり、いままであった文法問題や発音・アクセント問題はなくなりました。

おそらく今までの長文問題を知っている人からすると、「長文は1問間違うだけで5点以上飛ぶからやだなあ……」なんて人もいたと思いますが、長文全体が100点満点、かつ大問数は6つですべて長文や票の読み取り問題になっているので、1問あたりの点数は1〜2点に落ち着くことになります。

ただ、その分リスニングの配点が上がっているので注意が必要です。リスニングはセンター試験であれば1問2点だったのが、問題数はあまり変わらず配点が倍になっているために1問あたり3点〜4点の配点になっています。

より確実にリスニングの対策をしておかないと、リスニングが得意な人と苦手な人で英語の点数に差が出やすくなることになります。

リーディングの細かい問題構成は以下の通りです。

大問センター(配点)共通(配点)
第1問発音アクセント(14)掲示・Webサイトの読解(10)
第2問文法(47)レシピ・記事の読解(20)
第3問文削除、会話文など(33)ブログ・雑誌の読解(10)
第4問図表読解など(40)記事(図表つき)読解(16)
第5問小説・エッセイ読解(30)雑誌読解・ポスター作成(20)
第6問評論読解(36)記事読解(24)

第5問だけは1問あたり5点も割り振られていますが、それ以外の大問は1〜3点ずつになっています。今まであった評論や図表の読み取りが減少しており、会話文に関しては削除されています。評論を削ったのはそれをすべて「新聞記事」「雑誌記事」として扱っているからで、評論がないからと言っても難しい文章はあります。

「ポスター問題」の例(大学入試センターHPより)

「レシピ問題」の例(大学入試センターHPより)

ただ、いままでのように「評論がパラグラフごとにしっかり分けられていて、根拠が拾いやすい状態にしてある」ということがなくなったので、多少初見での難易度は上がっています。最後には「記事に見出しをつけるとしたらどれか」という、私立大でよく見られるような問題が追加されています。

形式が変わった分、総じて実用を求めるスタイルになっています。これは英語に限った話ではないですが、「〇〇くんは学校の授業でディベートをすることになり、以下の記事を読みました」とか「以下の雑誌記事を参考にポスターを作ることになりました」という注釈が入っています。

ただ、これはあくまで注意書きとして増えただけで、実質的な問題は文章の正確な読み取りがほとんどなので、形式になれさえしてしまえばそこまで問題ないでしょう。

問題文がすべて英語に変更されています。

リスニングは大きく設問はかわりませんが、大問によっては英文放送が1回のみになる問題もあるので、難易度が少し上がっているようです。

対策

さて、大きく出題が変わる英語ですが、基本的にはいまと同じく基本的な部分からの学習を進めていく必要があります。

文法や発音アクセントが出ないぶん、そこの個別対策は不要ですが、長文を読むために必要な能力は変わらず単語・文法・解釈であるので、そういった基本の部分から勉強を進めていきましょう。

リスニングも、「やること」としては従来と変わりません。ただ、配点が大きくなっているぶん共通テストである程度点を取らないといけない人は、受験生の夏ごろから少しずつ対策を進める必要があるでしょう。

とはいえリスニングもやはり長文までの上積みがあってのものなので、まずはそこまでをしっかり固めきりましょう。

教材はセンター試験向け、または共通テスト向けに出されている予想問題などを使いましょう。

放送が1回のみになる設問もあるため、今まで以上に「先に設問を読む」だったり「注意すべきキーワードを掴んでおく」などを徹底しましょう。

国語

記述式が大きく騒がれているのが国語です。国語と数学1のみ記述式が導入されますので、こちらも詳しく見ておきましょう。

配点・問題構成

実は配点自体は大きく変わらず、今まで通り大問4つ構成で各50点になっています。

記述はどこいったのかと思う方もいるかもしれません。

現代文の記述式問題は、これらの大問とは別、つまり200点の外で計算されるようになっています。

こうすることで、大学によっては「共通テストの記述式部分を合否判定に使わない」という判断ができるわけです。実際多くの国立大学では共通テスト国語の記述部分を合否判断に含めないという方針が固まりつつあります(2019年11月29日現在)。

共通テストではその記述式が「第1問」として扱われます。これについては以下の記事が詳しいのでこちらに任せます。

記述とはいえ文章はとても平易なもので、解答がばらけないようヒントもだいぶガッツリ書かれているので、正直そこのコツを掴めばしっかり点が取れるはずです。

それ以外の大問では、大問番号がそれぞれ1つずつずれ、評論が第1問→第2問、小説(詩)が第2問→第3問、古文が第3問→第4問、漢文が第4問→第5問というふうにそれぞれ変更になります。

これらの設問の内容で大きく変わるのは主に以下の2点。

  • 評論に「法律の条文」「掲示物の読解」なども含まれるようになる
  • 小説が「詩歌」も含む問題形式になる
  • 各設問に「生徒のやりとり」などが含まれるようになる

いずれの変更も、より実用面や多様な言語の使用を想定しているものと言えます。

評論については、条文や掲示物に加えて短めの説明文を読み取っていく必要があるため、今まで以上に「書いてあることを正確に読み取る」ことが求められます。さらに、根拠の箇所も多くの出典に散らばるため、ここを上手に処理していかないといけません。ただし、その分具体的な説明や「これに当てはまる例はどれか」のような問題が増えるため、いままでの単純な読解よりは難易度自体は落ちるでしょう。

小説がやっかいなところで、今までのような小説であれば評論と同じような読み方を基本的にしていけば点が取れたのですが、詩やエッセイなどから幅広く読み取ることが求められるようになるので、より詩の解釈や表現技法について知っておく必要があります。「本文に書いてあることだけを正確に読み取る」ことには変わりないのですが、より「書いてあることを表現技法に照らし合わせて解釈する」能力まで細かく求められます。

古文・漢文は大きく変わりませんが、今までになかった「漢文が示す故事成語」を問うたり、文章の解釈を生徒同士がしてその空欄を埋めたりする問題が出ています。

生徒の会話を埋める、という形式はなかなか解き慣れないものですが、結局生徒が話しているのはいままで設問で「どういうことか」などと問われていた内容なので、きちんと読み取れればむしろヒントになりえます。

対策

基本的に聞かれていることはやはり変わらないので、現行のセンター試験の対策をベースにしていきます。

その際、点数が上がりやすい古文・漢文をまず着実に押さえるようにするのがポイントです。

ある程度センター試験までの対策ができれば、10〜11月頃から問題形式に慣れていくことが重要になります。こちらも予想問題集などを活用しながら対策していきます。特に小説や評論・実用的な文章の読解はなかなか慣れていないことが多いため、綿密に対策していきましょう。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

【受験生向け】受験校はこう決める!塾で教えている「併願校・志望校の決め方」

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

みなさんは志望校を決めましたか?

「模試の成績が悪かったけど、第一志望下げなきゃいけないのかな……」「併願校とかどうきめればいいの?」「みんな何校くらい受けるの?」と気になることは山ほどあるはずです。

高校生であれば、12月ごろになると学校で3者面談なども行われます。調査書も必要だからそろそろ志望校を決めなきゃ、となっている高校生も多いはずです。

今回は、そんな「出願校の決め方」について、じっくりお伝えします。

第一志望校を「下げる」と判断するときのポイント

一番気になるのが、「第一志望校を下げる」と判断するポイントだと思います。

結論から言うと、極端なことがなければ第一志望校は変えなくてもいいでしょう。

むしろ「必ずこの大学に行きたい」と思っていれば、ぜひその大学に挑戦してほしいです。特に私大であれば、お金はかかりますが、受けることはできるはずです。

では、逆にどういうときに「志望校を下げる」という判断をすべきなのか?というと、以下のポイントをぜひ基準にしてください。

  1. 国公立第一志望で、センターの点数が届かなさそう
  2. そこまで第一志望にこだわりがない
  3. (特に国公立第一志望で)絶対合格したい
  4. 第一志望に届いていないが、志望校を変えることで受験科目が減る

それぞれ簡単に「なぜか?」ということをお話しします。「自分はちょっと当てはまっているな……」という人は耳を傾けてください。

1. 国公立第一志望で、センターの点数が届かなさそう

「届かなさそう」と言っても、目標点に各科目5〜10%届かないのであれば、まだまだ点数が伸びる余地はあります。

今の時点で目標点数に20点以上届いていないとか、まだやりきれていない範囲があるという場合は、なかなか厳しい戦いになると思っていてください。

センター試験による2段階選抜(足切り)がなければいいですが、2段階選抜を実施している大学を受ける場合は、気をつけておいたほうが良いでしょう。

ただ、ここは実際にセンター試験を受けてみてから変更することも可能です。

一般的に大学の偏差値が下がれば下がるほど受験科目は減るか維持される傾向にあり、「志望校を下げたから科目が増えた」ということは起こらないからです。

実際のセンター試験本番の点数が惜しくも届かず、「このまま出願しても合格は厳しそう……」という場合に初めて志望校変更を決める場合のほうがどちらかというと多いです。

現段階ではまだまだ、絶対に行きたい志望大学を据えておいて、そこに向かって引き続き勉強をすすめるということが多いです。

2. そこまで第一志望にこだわりがない

ふたつめは、そもそも第一志望にそこまでこだわりがない場合です。

第一志望の学力には正直届いていないけれど、そこまでこだわりをもっているわけでもなく、正直受かってしまえばそこで頑張れるという人は、あえて早めの段階で確実な大学にシフトするというのも手です。

人によっては「届かなさそうな大学に向かって頑張る」より「もう少しで届きそうな大学に向けて勉強する」ほうが熱心に取り組めます。目に見えている目標のほうが取り組みやすいわけです。

もちろん、第一志望がガッチリと決まっていて、何が何でもそこに行きたい、他に変える気はないという場合は無理に変える必要はないと思っています。いくら差があろうが勉強をして近づくことはできるわけですし、受験することもできます。

ただ、そうした場合は併願校をより慎重に決める必要があるので、このあとの章を読みながら対策していってください。

3. (特に国公立第一志望で)絶対今年合格したい

既卒生は「もう浪人できない……」というプレッシャーがあるでしょうし、家庭のご意向的に「浪人はダメ」といわれている人もいるでしょう。

私大であればいくつか併願をして受験することもできるわけなので、併願校でうまく組み合わせればよいですが、「国公立しか言っちゃダメ」と言われている人は困りますよね。

より確実性を高めるために志望校を下げる、という選択肢はありです。

ただ、「どうしてもこの大学に行きたい」というのがあるのであれば、保護者さんを説得するなり、もう少し志望校変更を粘るなりしてもよいでしょう。

4. 第一志望に届いていないが、志望校を変えることで受験科目が減る

ラストは、「志望校を変えることで受験科目が減る」パターン。

これはすごく大きく、例えば理系志望で志望校が変わることで「数3が不要になる」「理科が片方でよくなる」などのパターンです。

第1志望がそのように切り替われば、それ以下の併願校もその科目を基準に選べばよく、何より科目が減ることで残りの学習時間を他の科目に当てられるので、合格率がぐんと高まります。

ただこれも、やはり第一志望にそこまでこだわりがない……という場合が原則にはなるので気をつけましょう。

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第一志望に「絶対行きたい」のであればギリギリまで変えなくてもOK

先述にもありますが「絶対この大学に行きたい!」というのであれば変えないようにするのが一番の道です。

勉強のモチベーションの多くは「この大学に行きたい!」というところから来ているはずなので、その心持ちはぜひとも大切にしてほしいです。その気持ちを持ち続けていたほうが、トータルでの勉強の成果も高くなります。

家庭の事情などで選べない……下げないといけない……という場合も、それを上回る「ここに行きたい」があるのであれば説得してみるのもありです。

ただ、そのように挑戦していくことが「無謀」にならないために大切なのが、何度も書いている「併願校選び」です。

次章で詳しく解説していきます。

併願校はどう選べばいいの?何校くらい受けるの?

さて、ここからは塾生にもよく話している「併願校の選び方」の話です。

併願校はもちろんですが、一部は志望校を変えるときにも生かされることなので、気をつけてみてみてください。

志望校・併願校での一番の失敗ポイントは「行きたくない大学」を入れてしまうこと

「併願校なんだから、適当に選んでいいでしょ」「試験なれするために受けるから、正直どの大学でもいい」という考えは非常に危険です。

事実、たくさんの大学生や既卒生が「進学した大学が思っていたのと違った・自分と合わなかったから再受験します」といって相談に来ます

もちろん人によっては「そもそも行くかどうかわからないけど受けておく」大学をあえて受ける場合もありますが、それで第一志望に合格せずそこに合格しても、蹴って浪人するというパターンはあります。

ただ、一度大学に通い始めてしまって「やっぱり違うかも……」となると、お金も時間もとてももったいないです。

そうならないためには、やはり併願校を決める段階で「この大学ならいってもいいな」と思えるかどうか、「この大学なら自分が勉強したい・やりたいことができる」とわかっているかが重要になってくるのです。

併願校の数や偏差値の度合いも大事ですが、まずは「いってもいいと思える大学かどうか」を綿密にリサーチするようにするのが大前提です。

併願校は「4段階」で選ぶべし

これはよく生徒さんにも話している内容ですが、志望校・出願校を決めるときに注意しておきたいのが「出願大学のレベル感」と「各レベルごとの出願数」。

どうやって決めていけばいいのか?と疑問に思うことも多いと思うので、決め方をお伝えします。

その際によく塾内で使っているのが「4段階」の指標です。

志望校のランクをざっくり4段階、偏差値差として3〜5くらい刻みで分けていきます。

それぞれのランクの大学を埋めていくことで、出願校のレベルにかたよりがないようにしています。

その4段階は以下の通り。

チャレンジ校

模試判定がE、目標点に2割以上足りない。現状でC判定以上が出ている大学より偏差値として5以上離れているくらいが目安。第一志望はここに入ることが多い。

合格圏校

模試判定がC〜D。もう少し頑張ればor現段階で「勝負できる」レベルにできるとよく表現する。人によっては第一志望がここに入る。

安全圏校

模試でB判定以上。このまま行けばしっかり合格できるレベルの大学。

滑り止め校

基準としては「本番ミスしまくっても合格できる」「本番風邪を引いても受かる」「今の実力でも合格点をしっかり超えられる」あたりでよく話しています。

この4段階に各大学を当てはめながら、出願校を決めていきます。

実際の志望校の決め方の手順

実際の決め方としては以下の通り。

1. 第一志望のだいたいの偏差値や入試難易度、そこと現状学力との差を把握する

何より重要なのがここ。まずは第一志望校のレベルを把握するんですが、大学の偏差値は母集団によって当てにならない数字になることが多いので、複数のソースを活用してクロスチェックをかけるのが基本です。

参考にしているサイトとしては、

河合塾の難易予想は学部系統別にわかれているので、併願校を探すのにもうってつけですし、書店などでも「大学受験案内」という形で駿台・河合の監修で出されているものがあるので、不安であればそれを手に入れておくとよいでしょう。

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こういった情報群を活用しながら、「自分の第一志望がどのレベルか」、そして直近の模試の偏差値や判定と照らしながら「現状の偏差値の差はどのくらいなのか」を見極めていきます。

2. 第一志望校が「4段階」のどこにあたるのか見極める

たとえば10月の模試でD〜E判定であれば、第一志望校は「チャレンジ校」に置きます。

チャレンジ校は1つあればOK。

そこから偏差値を2〜3ほど下げた大学を「合格圏校」として定めますが、あくまでこれも「頑張れば勝負できる」ところなので確実性はまだまだ。

こちらも1校〜2校あればよいでしょう。

あとはそこからさらに志望校を2〜5下げて「安全圏」、そこからまた下げて「滑り止め」という形で決めていきます。これらの大学の出願数は人によって変わってくるので、要注意です。よく話すのは安全圏3〜4校(or学部)、滑り止め2校程度でしょうか。

ここはたとえば第一志望がすでに安全圏〜合格圏にあるようであれば滑り止め1校、安全圏2〜3校でよいでしょうし、逆に本番力に不安があるのであれば滑り止め・安全圏をもっと厚めにおいておくのもよいでしょう。

ここからは正直さじ加減です。

例1:私大志望

模試成績:早稲田商学部E判定、明治商C判定 チャレンジ校 早稲田大学商学部 合格圏校 明治大学経営学部 安全圏校 立教大学経営学部、明治大学商学部、成蹊大学経済学部・経営学部 滑り止め校 東京経済大学、駒沢大学経営学部、桜美林大学

何が何でも現役でいかないといけないので、滑り止め校の中でも偏差値差を5ほどつけている。東経が55〜57程度、桜美林が52.5。

例2:国立志望

模試成績:東大D判定 チャレンジ校 東大文科 合格圏校 慶應義塾大学、早稲田大学 安全圏校 明治大学 滑り止め校 法政大学

国公立で受ける場合、浪人もある程度覚悟して臨むのであれば正直これより減らしても良さそう。国公立の場合「センター利用である程度狙う」ということもできるのでそこで2,3校きちんと視野に入れ、センター失敗したときのためにそれぞれ一般の願書も出す。レベルの高い早慶は比較的傾向が近いところを受ける予定。

3. 受験方式を決める

ざっくり志望校のパターンが決まったら、入試形式を決めていきます。

「センター利用」なるものが世の中にはあるので、特に国公立を受験する場合は有効に活用できるでしょう。

私大志望でも限られた科目数で受験できる大学が特にMARCHレベル以下に多いので、戦略に応じてセンター利用を使っていきましょう。

ただし、センター利用は基本的に一般入試よりボーダーが高くなることには注意が必要です。

早稲田大学に至ってはセンター利用にほぼ全科目必要、かつ9割程度の得点が必要なので正直センター利用で早稲田合格できるのは東大・一橋など難関国立大志望者に限られます。

それより下でも、明治大学や青山学院大学など人気大学・学部にセンター試験の点数で行けるのはおいしいですが、基本的に3科目で8割後半〜9割の得点は必要になるので注意が必要です。

例えば早稲田志望であったとしても、マーチレベルのセンター利用が確実に合格できるかと言われると正直怪しいです。

センター利用でとれるに越したことはないので出願してもよいでしょうが、一般入試で受験する準備もしておくようにしましょう。

このあたりも、センター利用入試の得点率を参考にしながら決めていきますが、センター利用入試は定員が少なくボーダーが上下しやすいので、つねにボーダー+5%くらいは多めに見積もっておき、「合格していたらラッキー」くらいのつもりでいるようにしましょう。

例1:私大志望

模試成績:早稲田商学部E判定、明治商C判定

  • チャレンジ校:早稲田大学商学部→一般
  • 合格圏校:明治大学経営学部→一般
  • 安全圏校:立教大学経営学部、明治大学商学部、成蹊大学経済学部・経営学部→すべてセンター利用・一般両方出願
  • 滑り止め校 東京経済大学、駒沢大学経営学部→センター利用・一般両方出願、桜美林大学→3科目で75%取れればOKなので、センター利用のみ出願

センター利用を実施している大学は基本一般・センター利用両方出願。できれば滑り止め校はセンター利用でとりたい。

例2:国立志望

模試成績:東大D判定

  • チャレンジ校:東大文科→一般
  • 合格圏校:慶應義塾大学→一般、早稲田大学→センター利用
  • 安全圏校:明治大学→センター利用
  • 滑り止め校:法政大学→センター利用

正直東大文系の2段階選抜(だいたい高くて82%あたり)を超えるためにセンターの3科目は9割近くとらないといけないため、明治・法政はセンター利用で確実に押さえます。

早稲田大学は一般試験の対策をする暇がないため、センター試験で9割以上とれれば取れるということでいちおう出願だけ。数学が使えて国立と比較的相性が良い、かつセンター利用を実施していない慶應義塾大学のみ試験慣れも兼ねて2日程ほど一般受験にします。

例もいくつか出しましたが、正直ここまでくるといろいろな志望パターンがあるため、最終的には今の成績と照らし合わせての判断になります。

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いくつの大学・学部に出願するものなの?

あとは、「どのくらいの大学に出願するの?」ということもよく聞きますね。

たくさん受験しすぎても疲れてしまいますし、なにより試験が近い時期に勉強できないのは精神的にも負担です。

かといって少ししか受験しないと、「全部落ちたらどうしよう……」という不安は出てきますし、実際にそうなることも珍しくありません。

結論から言うと、4段階の出願大学レベルをふまえていればいくつでもよいです。

だいたい6〜7大学・学部に出願する人が多い印象ですが、国立志望であればもっと少なく3〜5校、人によっては「東大しか受けない!」という人もいます(僕の場合は一般は東大のみ、私大はセンター利用で早稲田大学のみ、という感じでした)。逆に私大であればセンター利用を含めて10大学・学部以上受ける人もいます。昨年いた塾生には片っ端からセンター利用出している人もいました。

正直出願数は家庭状況や受験日程によって大きく変わってくるので、いくつが正解ということはありません。きちんと合格圏・安全圏・滑り止めのレベル分けを意識してまんべんなく受けられれば良いです。

ただ、やはり「多く受けたほうが確率は上がる」のは間違いなく、何度も受ければそれだけ試験に慣れてきますし、緊張して力を発揮できなかった、という回ばかりでなく「うまくいった」回も出やすくなりますので、余裕があるのであれば多めに出しておくのが良さそうです。

逆に「浪人してもいいし、第一志望しか受けない」という考えもできますが、これは正直あまりおすすめしません。

というのも、実際の大学受験を受けてみないと自分の実力がわからないというのと、浪人したときに現役の時どこまでレベルをあげられたかつかみにくいということがあるからです。

実際に試験を受けてみると「意外と緊張しやすい性格だった」とか、「思ったより実力がついていなかった」などがわかりますし、なにより試験慣れという面でも重要です。どこか1つの大学でも合格が出ているだけで「自分の勉強は間違っていなかった」という自信にもなるので、2次試験のパフォーマンスも上がります。

浪人したときに「現役のときは〇〇大学しか受けてなくて……」だと比較対象が持てず、なかなか「あとどのくらい差があってそれを埋める必要があるのか」がつかめませんので、そういった意味でも「最低2,3は受験する」ことをおすすめします。

納得できる受験ができればOK。何より「この大学ならいっても良い」と思えるかが最優先

色々ご紹介しましたが、一番はやはり「本番納得して受験できるか」、そして「実際に通って後悔しないか」の2軸です。ここさえ押さえていればそこまで大きくブレることはありませんし、たとえ失敗したとしても次に繋がります。

今回挙げたポイントを意識してみて、受験勉強に励んでください。

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学習塾STRUXでは変わらず「オンラインで」授業を受けられます【新型コロナウイルス感染症への対策】

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(2021年6月更新)

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学習塾STRUXでは、校舎での対面授業およびオンラインでのビデオ通話による授業を実施しております。オンライン授業はコロナ禍以前から実施をしていたもので、もともと通塾されている生徒様のほとんどはオンラインで全国から通われていました。

対面授業での感染対策

対面授業の場合は講師もマスクを着用した上で、アルコール消毒等の実施をおこない感染対策を万全にした上で授業を行っております。

オンライン授業での感染対策

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  • 飛沫防止パーテーションの設置

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学習塾STRUXではもともと校舎での授業だけでなくオンラインでの授業も実施しておりました。通塾されている生徒さんの7割以上はオンライン受講を利用されています。

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学習塾STRUXのオンライン授業について

学習塾STRUXでは、オンラインビデオ通話アプリ「Whereby」「ZOOM」を利用した対面による通話で、校舎での授業と同質の授業を展開しています。

*1対1の戦略トレーニングは「Whereby」にて、集団授業の演習ゼミは「ZOOM」にて実施しています。

スマホまたはタブレット・PCとインターネット通信環境があれば受講可能。マイク付きイヤホンがあるとより快適に受講できます。会員登録も不要なので、かんたんにご利用いただけます。無料体験等もオンラインで実施しておりますので、ぜひお確かめください。

通塾時間0分。感染リスクゼロで勉強を管理できます。

学習塾STRUXのオンライン授業ではビデオ通話ツールを使用するため、お互いの顔が見える状態で安心して受講できます。実際に対面で話すのと同じ感覚で、細かく学習状況の確認ができるので、毎日の学習管理にお使いいただけます。

画面を共有しながら勉強法や計画を決定。

講師のPC画面を共有して話をすすめることができるため、計画や勉強法のシート、単語テストなどは画面に映しながら指導します。話すだけではなくしっかり見ながら進められるため、校舎で授業するのと同質です。

教材は事前にデータを共有。印刷して手元で解ける

学習塾STRUXでは、演習形式の「演習ゼミ」も行っております。事前に教材をデータでお送りするので、印刷して手元で実際に解くことができ、力が付きます。Zoomを使ったオンラインのライブ講義形式なので、わからないことや答えをチャットでやり取りして双方向の授業が行われます。

自宅での学習支援のため「オンライン自習室」を設置

家から出ることができないと、なかなか勉強に集中できる環境も整いません。学習塾STRUXでは2019年8月にテスト実施していた「オンライン自習室」を3月より本格的に運用しています。生徒さんに手元を映してもらい勉強状況を監視するだけでなく、入室時に「その日やる勉強」「何時まで利用するか」「何分につき何分休憩を取るか」を宣言してもらい、生徒さんのやる気を高めています。


オンライン授業について、詳しくはこちらのページをご確認ください。

ご不明点がありましたら、「よくあるご質問」もご利用ください。

このような時期ではありますが、勉強を進めなければならないのは変わらない事実です。なかなか集中できないこの期間に勉強を進め、ライバルに差をつけるためにもぜひオンライン授業をご活用ください。

オンライン授業についてのご質問はこちらをご確認ください。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

共通テスト1年前に問題を解いて、今後の勉強法を決めよう!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

今回の記事では主に高校2年生向けに「共通テスト1年前からやるべきこと」をお伝えします。

まず第一にお伝えしたいのは、センター試験を解いてみましょう、ということ。

もちろん、今年度から試験が変わるため、全く同じ傾向として出されることはまずありません。

ただ、「同じ問題を解いてみる」ことだけが、「センター試験を解く」目的ではありません。

世の中の大手予備校では「センター試験同日受験」というような形で、センター試験の問題を「その日の夕方以降に」解くイベントが開かれます。

こういったイベントもあるわけですから、単に「同じ問題を解いて意識してみる」だけでない役割があるわけです。

それは、「現在の、自分の立ち位置を知る」ことにあります。

センター試験から共通テストに内容が変わるものの、求められるレベルとしては大きく変わりません。

細かい出題のされ方が変わりますが、解き方や問われることは同じようなものが多いため、センター試験でも十分に意味はあります。

そして「共通テストまで1年」というタイミングで「実際の問題を」「出された日から近いうちに」解くことで、より入試が近づいているという実感を味わうことができるというわけです。

このタイミングで解いてみると、意外と解けないと思います。そこで改めて「本番は何点くらい取ればいいのか?」を確認することで、「あと1年でこれだけ伸ばさないといけない」ということが明確になり、より「どのくらい勉強を頑張らないといけないのか?」という実感がわくことでしょう。

特に今まで受けてきた模試は「2年生向け」であることがおおいため、比較的やさしい問題になっています。実際の入試レベルの問題を解くことで、「意外と解けないんだ」「難しいんだ」という感覚を味わっておくことは、単に現在の立ち位置を知るだけではなく、今後1年間勉強を頑張る上での原動力になります。

ぜひ!ちょうど1年前のこの時期に「センター試験」の問題を解いてみてください。

高校生のなかには、センター試験同日に進研模試が学校である、という人も多いと思います。そういう人は、週が明けてでもいいので、平日に1科目ずつ、特に国語・英語・数学の3科目だけでも実際の問題を解いてみましょう。問題はネットでも印刷することが出来ますし、新聞の朝刊にも掲載されます。

「学校で解く」という人もいると思うので、その場合もやはり「本番はちょうど1年後」ということを意識して解けるとよいでしょう。

さて、せっかくセンター試験を解いたら、有効活用したいですよね。

今年のセンター試験を解いたら、早速自己採点をして、今後の勉強の指針にしましょう。

どう指針にしていくか?というと、まずはきちんと各科目、各大問の点数や解いたときの感触を分析することが重要になります。

今回は代表的な「英語」「数学」について、点数や解け具合から、今後どう勉強をしていくか?をご紹介します。

英語

英語で気にするべき項目は4つ。

  1. 第2問の点数
  2. 第3〜6問の点数
  3. 第3〜6問の文章の理解度
  4. リスニングの点数

それぞれ見ていきましょう。

第2問の点数

まずは、第2問「文法問題」の点数。ココでどのくらい取れているかで、ざっくり文法をどのくらい勉強すべきかが変わってきます。 35点以上 私大志望であれば「英頻」などやればOK、文法の理解はほぼOKなので、イディオムなどを詰めよう 16点〜34点 細かいところが抜けているが、基本の理解はOK。Vintageなどで文法からイディオムまで見直せば良い 15点以下 まだまだ理解不足なところも多い。「スタディサプリ」と「入門英文法問題精講」を並行して勉強して、基本の復習から。

意外と最後の「基本の理解不足」な人は多く、長文がある程度読める人でも陥ってしまうことがあります。第3問以降はほぼ満点なのに、第2問だけ点数が10点台、という人は意外に多いです。

共通テストでは当面2技能が問われるため、文法と、「話す」のサブ的なもので発音アクセントは出題されない予定です。ただ、長文をより正確に読むうえでは文法のスキルは必須であるため、今まで通り理解を進めておく必要があります。むしろ今まで以上に、「文法そのものの理解」が必要になるといえるでしょう。

*リンク先の記事は11月のものなので、「記述式がある」旨書かれていますが、国語・数学の記述式問題についても出題されないことが決まっています。
 
 

第3〜6問の点数

こちらも第2問の次に意識してほしいことですが、次に挙げる「理解度」のほうが指標としては良いので、簡単に確認しておきましょう。

第3問〜第6問でほぼ満点〜各大問で1ミス程度であれば、このまま勉強を進めていけば良いです。共通テストは文章量が増えるので、よりスムーズに読めるよう速読の練習をしておきましょう。

それ以上間違う場合は、まだまだ長文の演習が必要。第2問でも10点台、ということであればまず文法の理解から入り、英文解釈、長文読解と進みましょう。文法は20点以上撮れているというのであれば、「入門英文解釈の技術70」などをさらっとやりきって、「イチから鍛える英語長文500」などに取り組むのがいいでしょう。

第3〜6問の文章の理解度

以下の基準で自分がどこに当てはまるか考えてみましょう。 内容も理解でき、どの問題も「ココが答えだ」という根拠をもって答えられた ほとんど問題ないでしょう。引き続き長文の勉強を進めながら、より難しい・長い文章でも同じように解けるようになりましょう。 なんとなく内容はわかるんだけど、答えが意外と間違っていたり、「これが答え」と思った部分が読み間違えている 長文をざっくり、雰囲気で読んでしまう癖がついてしまっています。より長い長文になると全然読めなくなる、ということも起こりえます。 そもそも何言ってるかわからない 単語・文法がまず大幅に抜けているので注意

それぞれ見ていきましょう。

内容も理解でき、どの問題も「ココが答えだ」という根拠を持って答えられた

出来ていない方も「この状態を目指すべき」です。長文には必ず「ここが答えの根拠になっている」という箇所があります。その部分をきちんと見極めて答えられるかどうかで、文章が難しくなったときの点の取れ方が大きく変わります。

いますでにセンターレベルであればある程度とれている!という人は、引き続きスピードを上げる練習をしながら、徐々に難しい問題に取り組んでいくと良いですね!「イチから鍛える英語長文700」や「ポラリス」シリーズで鍛えていきつつ、音読をどんどんやって速読力をつけましょう。

なんとなく内容はわかるんだけど、答えが意外と間違っていたり、「これが答え」と思った部分が読み間違えている

意外と厄介なのがこのパターンです。いかんせんなんとなく読めてしまうので、課題点が点数に現れにくいです。点数は良くても根拠がきちんと拾えていないと、文章のレベルがあがってすぐ解けなくなったり、テーマによって点数の差が激しくなったりします。早めに「根拠を拾いながら読む」意識を持って練習しましょう。

具体的には、

  • 長文の問題集を使いながら時間をかけてもいいので「なぜこの答えを選んだか」説明できるようにする
  • 英文解釈の問題集にきちんと取り組み、構文を意識した長文読解に切り替える

をやりましょう。構文をきちんととらえながら読んでいくだけで、点数の安定度は大きく変わります。

もし、なんとなく読んでいてわからない単語も飛ばしながら読んでいる、という場合は「ターゲット1900」などもっている単語帳からしっかり復習することも忘れずに。わからない単語が出てくるたびに意味をチェックし直し、ノートに「間違えた単語リスト」を作るのがおすすめです。

そもそも何言ってるかわからない

そもそも「ちょっと何言ってるかわからないです」という人は、「なぜわからないのか?」を考えてみましょう。

単語だけを眺めてみて、そもそもわからない単語が20個以上ある……という場合は、「ターゲット1200/1400」などの基本レベルの単語帳から、きちんと単語を覚えていきましょう。並行して、第2問で点数が低い人も多いと思うので、文法も固めていきます。

単語・文法と固まった段階でようやく「入門英文解釈の技術70」などを使い英文読解に入ります。まずは短い文章から、構文をとって正確に読めるようになる練習をしていきましょう。

リスニングの点数

共通テストではリスニングの配点がUPします。それに備え、リスニングについてもきちんと確認をしておきましょう。

ただ、はじめにいっておくと、リスニングは無理して今から点数をあげようとしてもすぐ上がらないようになっています。そもそも読めないものを聞くことは出来ないからです。

具体的には、すでに35点以上取れている場合は、このまま進めていって秋ごろから過去問などを使ってリスニング対策をしていけば十分です。逆にそれ以下、特に半分を下回るような場合は、まず早めに単語→文法→解釈→長文と進められるようにし、夏頃からリスニングを少しずつ教材を使って始められるとよいでしょう。

英検など受けるときにリスニングが必要!という人も多いと思いますが、その際も同様に「焦らずまずは読む力をつける」ことを意識しておきましょう。

数学

数学は英語よりシンプルで、数学1A2Bそれぞれの大問で「どこの点数が低かったか?」を分析することと、時間が足りたかを思い出しておくことをやっておけば良いです。

センター数学は各大問の後半に行くにつれ難しくなっていきますから、どの記号まで解けたかによってその分野の理解度が把握できます。

「全体的に途中までしか解けなかった……」という場合は、青チャートなどでより難しいレベル3以上を確実に解けるようになりつつ、入試問題に徐々に触れていくこと、「全く手が出ない分野があった……」という場合は、その分野についてきちんと把握し、青チャートの一番簡単な問題からひとつずつ復習をしておきましょう。

「そもそもとく時間が足りない!」という場合も、「計算に時間がかかった」のか、「マークするのに慣れていなくて時間がかかった」のか、はたまた「考えるのに時間がかかった」のかで変わってきます。マークに慣れていないだけならまだいいのですが、それ以外の場合はやはり基本的な理解で抜けているところがあるので、演習量を増やして対応していきましょう。


このように英語・数学について、今のセンター点数からの勉強法をお伝えしました。せっかく「1年前」というタイミングなので、センター同日の点数を参考にして勉強をすすめていってください!

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

立教大学の入試が変わる!2021年度入試からの変更点をチェック!

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長橋本拓磨です。

入試改革で、一般入試の制度が大きく変わります。

大学によっては試験や科目を一部廃止したり、選択科目や配点が変わっていたり、英語の外部試験を導入していたり……。

「パスナビ」などで受験情報を見ているとなかなか気づきづらく、今年までのデータをつい参考にしてしまって選択科目間違えた、なんてことも実際起こっています。

今後も定期的に「入試制度に変更がある大学」ということでピックアップしていきます!

立教大学の入試変更点

今回ご紹介するのは、立教大学。受験生からの人気も高い大学ですが、積極的に入試改革を受け入れている大学でもあります。

2021年度入試において非常に大きな変化がなされているので、それを確認していきましょう。

立教大学を第一志望にしている人はもちろん、併願を考えていたり、まだ決まってないけど興味があったりする人はぜひ、この動画を見て受験戦略を練ってください。

変わることは大きく2つです。

英語の独自試験廃止

まずはひとつめ、英語の独自試験についてです。

英語はいままで学部ごとの個別試験と、全学部統一の試験がありました。この独自の英語試験を廃止して、英語の共通テストの点数、または過去2年間の外部試験のスコアを活用して点数化することにしています。

それぞれのテストの点数を基準を揃えて換算して、その点数と国語選択科目の点数との合計で合否を決めます。

ただし文学部は、個別試験で独自の英語試験を導入することになっています。

この変更により過去2年間の外部試験で一番いいスコアを出せるようになるため、一発勝負でなくなります。本番力に自信がなかったりする人には特に、こういった試験で自分の力を出しやすくなるのでメリットは大きいですね。

他にも、事前に大体の点数がわかるので、ある程度他の2科目の目標点や合格の基準が読みやすくなるというメリットがあります。

その一方、英語の外部試験を使わず共通テストを使うと、結局共通テスト英語での一発勝負になってしまい、いままでより共通テストの緊張度が上がってしまいます。

共通テストで低い点数をとってしまうと他の2科目で高得点が必要になり、立教大学を泣く泣く諦める……ということにもなってしまいますし、共通テストはリスニングの配点がこれまでより高いため、リスニングが不得意だと大変です。

こうした「英語の独自試験を廃止する」という動きは東京都立大など他のいくつかの大学でも実施される予定です。

個別学部試験を廃止し、全学部試験のみに(一部除く)

ふたつめは、個別学部試験の廃止です。

文学部以外は個別学部試験を実施せず、全学部入試に切り替えとなり、全部で5日程(理学部は2日程)から受けることができます。


引用:立教大学ウェブサイト https://www.rikkyo.ac.jp/admissions/undergraduate/2021change.html

選択科目によって受験できる日が制限されますが(上記の表)、一般的な「英語」「国語」「日本史」で受験するとすれば最大4日程、文学部なら5日程の受験が可能です。

これにより、同じ学部を受験できる回数が増えチャンスも増えることになります。

いままでは全学部と個別学部の2回しか受験できませんでしたが、これにより同じ学部を4日程くらい受けられるようになり、他の学部を別日で受けることも可能になります。

日程が増える分、併願などでも使いやすくなりますので、他の大学を志望している人でも候補に入れやすくなることは間違いありません。

どう勉強を進めればいい?

最後に、今後の学習の指針を。

立教大学を受験する・第一志望に考えている人は、絶対に外部試験を受験しておくことをおすすめします。

英語のチャンスが外部試験の受験数によって変わるため、立教大学を第一に目指すならば英検のなるべくいいスコアをとっておいたり、共通テストで失敗しないようリスニングの勉強を早めにしたりという対策が必要になります。

先程も述べたように、共通テスト一発勝負になると気分的にあまり良いものではないですし、多くの受験生が外部試験で自分のベストスコアで来るなか、自分だけが一発勝負で点数を出すのはなかなか難しいという理由もあります。

英語の外部試験のスコアは2年分使えますから、早いうちから英語の勉強に取り組んだ人が断然有利なシステムになったと言っていいでしょう。

チャンスは増えていますから、ぜひ、早めから英語の学習を進めておき、確実に合格できるように準備をしておきましょう。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

【2年生向け】早稲田大学2021年度入試からの変更点!政経・国教は大幅変化?

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

今回取り上げるのは、「早稲田大学」です。

学部によって変更の幅も大きく異なるので注意が必要です。

 
早稲田大学は入試改革の流れを積極的に取り入れており、今回の共通テストへの変更などの流れに合わせ、記述式を増やしたり幅広い科目を取り入れています。入試問題に関しては、サンプル問題等から分析をしておきましょう。

早稲田大学の入試変更点

早稲田大学はいろいろな変化があり、普段の対策にも大きく影響してくるので注意が必要です。

早稲田大学を受験する人は、こちらのページ(早稲田大学ホームページ)にすべてまとまっているので、気になる人はこちらを見てください。本記事で全ては解説できませんが、大幅に変わる部分はしっかり触れていきます。

そもそも早稲田大学では多くの学部で入試の狙い・方向性が変わります。「自分の学部では大丈夫だろう……」とおもわず、今のうちから必ず要項を見て、変更点を確認しておくようにしましょう。「気づかないうちに勉強していない科目が必要になっていた……」ということも十分ありえますよ!

そもそもどう変わるの?どの学部が変わるの?

まずは、どの学部が大幅に変わり、どの学部はあまり変わらないのか見ていきましょう。自分が志望している学部は特に注意して見てください。

一般試験以外では少し変わるところもあるので、詳しくはやはり公式ホームページで確認しましょう。

大幅な内容変更:政治経済学部、国際教養学部、スポーツ科学部

特に政治経済学部、国際教養学部は共通テストが必要になったり入試科目が変わったりと、大きな変更がある学部です。

政治経済学部

早稲田大学の政治経済学部では、これまでの3科目型入試を廃し、共通テスト100点+「総合問題」100点の200点で合否を決定することになっています。

総合問題は、

⽇英両⾔語による⻑⽂を読み解いたうえで解答する形式とし、記述解答を含むもの

出典:『大学入試英語成績提供システム』の稼働延期に伴う当学部の対応について

2018年段階でのサンプル問題では、

  • 第1問:現代文
  • 第2問:英語長文

という問題構成。これまでの入試と異なり記述式試験が織り交ぜられることは決定的で、最後には

あなたは、日本において英語を話せることの重要性は、将来増していくと思いますか、減っていくと思いますか、それとも現状のままだと思いますか。問題文を踏まえ、理由とともに記述解答用紙に300字以内の日本語で論ぜよ。

出典:サンプル問題

という小論文形式の問題も出題されています。

外部試験利用をやめたことで、2020年3月に改めて公表されるサンプル問題では英語のWritingも盛り込まれることが予想されていて、より難易度は高くなるでしょう。

これまでも政治経済学部では英作文など出題されていたため、求められる能力自体は変わりません。しかし小論文形式のものや国語パートとの時間配分などが難しくなるので、戦略が今まで以上に重要になると予想されます。

「総合問題」の影に隠れていますが、これまでなかった「共通テスト」の点数が必須になるところもポイントです。

しかも、私大文系志望でよくあるような3科目(国・英・社)ではなく、「英語」「国語」「数学1A」「選択科目」の4科目(25点ずつ)が求められます。

英語25点
国語25点
数学1・A25点
選択
・数学2・B
・地歴公民
・理科基礎(2科目)
・理科
から1科目
25点

数学1Aは必須となるため、他の学部志望では気軽に併願できないようになっている一方、最上位国公立志望の人は併願にしやすくなっています。

政治経済学部を志望するのであれば、「数学1・A」を共通テストレベルだけでも勉強しておくようにしましょう。

国際教養学部

政治経済学部と同様、「共通テスト」が必要になるのが国際教養学部です。こちらは従来どおりの英語外部試験による加点は引き続き行われますが、それ以外が大きく変更に。

変更前変更後
独自問題
・英語85点
・国語50点
・歴史50点
独自問題
・英語80点
センター
・なし
共通テスト
・国語50点
・地歴/数学/理科50
外部試験
・最大15点加算
外部試験
・最大20点加算

上記のように、満点は変わりませんが細かく配点・入試内容が変化しています。これにより

  • 漢文の学習が必須になる
  • 共通テスト受験が必須になる
  • 選択科目の幅は広がる

など、細かい影響がででてきます。政治経済学部のように数学が必要になるなど大きく学習時間が増えることはなく、問題の難易度も共通テストになることで下がりますが、競う受験者層そのものは変わらないため、より高い点数を追う必要があります。

さらに、英語の独自試験も問題を刷新し、これまでひとまとめになっていた”Reading”と”Writing”を時間を分けて実施することになっています。これにより「時間が足りなくて得点源の分野で取れない」というリスクは抑えられます。こちらもサンプル問題が出ているため確認してみると良いでしょう(大きな問題傾向は変わらない予想です)。

変わらず外部試験は加点対象になります。これまでより配点が高くなっているので、確実に「準1級」はとっておきたいところです。

スポーツ科学部

スポーツ科学部もすでに挙げた2学部のように共通テストを導入。入試の枠組みを変更し、一般入試において従来の学部個別の試験ではなく共通テストが利用されます。

共通テストになったぶん対策はしやすくなっています。配点も微妙に変えられているので、注意が必要です。

変更前変更後
独自問題
・英語75点
・国or数75点
独自問題
・なし
センター
・なし
共通テスト
・英語100点
・国or数1A100
小論文
・33点
小論文
・50点

科目変更や一部廃止:文学部、文化構想学部、商学部、社会科学部、人間科学部

これまで挙げた3学部は、共通テストを組み込み独自試験を切り替える、規模の大きな改革をすすめる代表例でした。その他の学部もそこまででは有りませんが、細かい科目変更や入試制度の廃止が予定されています。

文学部
文化構想学部
①センター利用の見直し
商学部①センター利用の見直し
③定員区分の見直し
社会科学部②受験科目の見直し
人間科学部②受験科目の見直し

一つずつ変更内容を確認していきましょう。

①センター利用入試の見直し

表にあげたうち文学部、文化構想学部、商学部では、センター試験利用入試のうち「センター試験の点数のみを利用する型」の募集を停止する予定です。従来からある「センター試験+学部独自試験」の併用型については引き続き、センター試験を共通テストに切り替えて実施されます。

センター試験利用でこれまで併願に利用していた人はどちらかというと上位国公立志望組が多かったため、この変更はそこまで大きな影響はないでしょう(そもそも6〜7科目で9割近くの得点が必要になるため、受験者層も限られていました)。

そのぶんきちんと学部での試験も課して、「早稲田に来たい人」をきちんと絞ろうとしている形式になっています。

②受験科目の見直し

社会科学部・人間科学部では、これまで選択科目として「日本史B・世界史B・政治経済・数学」のうちから1つを選ぶ事になっていました(残り2科目は英語・国語)。しかし、来年度以降はこのうち「政治・経済」については受験科目から外されることになっています。

そもそも「政治・経済」で2次試験を受験できる大学・学部は限られていたため、これまで「早稲田の社学を政経で第1志望にして、それ以下は明治など」というパターンでしたが、「政経で早稲田をうけよう!」と思っていた人は、科目を変更するか志望校を変更する必要が出てきました。

③定員区分の見直し

商学部のところにだけ書きました。商学部では従来から「数学」「地歴」を選択の科目としていましたが、これを「数学型入試」「地歴型入試」「英語4技能型入試」と分けて定員募集することになりました。これまでは数学と地歴での点数差を補正して合否を出していたので、大きな変化です。枠としては地歴枠355人、数学枠150人であり、人数としては地歴枠が倍以上ですが、これまでの数学受験者・地歴受験者の比率が地歴70%、数学25%ほどであったため、政治経済のぶんの枠を数学枠に回したイメージでしょう。

これらの変化は入試形態の変化なので過度に気にしすぎる必要はないですが、学部によっては大きく受験者のレベルや性質が変わってくるため、情報は気にしておきましょう。

商学部の入試は以下の動画でも勉強法など解説しているから、参考にしてください。

現状大きな変更はない:法学部、教育学部、理工学部

法学部・教育学部と理工学部(基幹理工、創造理工、先進理工)は入試形式に大きな変化はないと発表されています。ただ、発表されていないから全く変わらないというわけではなく、傾向が変化したり、他学部からの受験者の流入などで受験者層が変化したりすることは十分に考えられますので、引き続き細かい情報に注視していく必要があります。

指定校推薦も要注意?共通テスト必須

高校によっては早稲田大学の指定校推薦枠で受験する人もいるでしょう。指定校推薦の際も、共通テストの点数提出が出願要件として必須になりましたので、指定校の入試が終わった後もきちんと学習を進めておきましょう。

これは入試改革に置ける総合型選抜(現行の推薦入試の類)の改革の一環でなされている部分です。共通テストの点数が合否に関わることはしばらくはありませんが、入学後の指導などに活用するとされているので、きちんと勉強をしておくようにしましょう。

大きな変更がなされる学部も多いので、引き続き注意して見ておくようにしましょう。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。