「オンライン塾の相場はどのくらいだろう」と疑問に思っている人もいるでしょう。
相場は塾の形式によって大きく違います。この記事では「個別指導型」「集団指導型」「映像授業型」「学習管理型」の4タイプの相場を紹介しつつ、その料金内訳や相場と実際の料金を比べる際のポイントについて解説します。
オンライン塾の相場は?4つの受講形式に分けて解説!
オンライン塾の相場はどのくらいなのでしょうか。
ここでは以下の4つの受講形式に分けて解説します。
- 個別指導型
- 集団指導型
- 映像授業型
- 学習管理型
では、それぞれについて詳しくみていきましょう。
※それぞれの費用は高校3年生を対象としたものです。
個別指導型の月額相場は?
個別指導型とは講師と生徒が1対1になって授業が行われる形式です。1人1人の進捗状況に合わせて丁寧な指導を受けられます。
代表例)個別指導Wam
個別指導Wamでは、コースが「40分コース」と「90分コース」に分かれています。
それぞれの費用は以下の通りです。
- 40分コース/週1回→月額1万400円~
- 90分コース/週1回→月額2万800円~
1年で考えると、40分コースが12万4,800円~、90分が24万9,600~円になります。
(出典:個別指導Wam「授業料について」2021年のデータ)
集団指導型の月額相場は?
集団指導型とは、講師1人が複数人の生徒に向けて授業を行うものです。
代表例)家庭教師のトライ
家庭教師のトライでは、トライの優秀な講師陣の授業を受けることができるプランを提供しています。1か月で最大50コマの授業を受講可能です。
費用についてはそれぞれのプランで以下のようになります。
- 英数国プラン→月額1万6,500円
- 理社プラン→月額1万1,000円
1年で考えると、英数国プランが19万8,000円、理社プランが13万2,000円になります。
(出典:家庭教師のトライ 個別指導のトライ「トライ式オンライン集団ライブ授業」)
映像授業の月額相場は?
映像授業とは、講師の授業動画を録画し、それをを視聴するものです。
代表例)スタディサプリ
スタディサプリでは、5教科18科目40,000本の動画が見放題です。
コースは、自分で学習を進めていく「ベーシックコース」と、担当コーチによる個別指導付きの「合格特訓コース」があります。
費用はそれぞれの以下の通りです。
- ベーシックコース→月額2,178円
- 合格特訓コース→月額1万780円
1年で考えると、ベーシックコースが2万6,136円、合格特訓コースが12万9,360円になります。
(出典:スタディサプリ「料金」)
学習管理型の月額相場は?
学習管理型とは、生徒の日々の自学自習の進捗状況を管理することをメインとした形式です。
代表例)学習塾STRUX
学習塾STRUXでは、毎日何を勉強すればいいのかが分かる「戦略トレーニング」や、1対1の完全個別指導を提供しています。
コースは、戦略トレーニングなどが毎週ある「スタンダードプラン」と、隔週の「ライトプラン」があります。
費用はそれぞれ以下の通りです。
- 戦略プラン→月額4万2,900円
- スタンダードプラン→月額7万1,500円
- プレミアムプラン→月額10万100円
1年で考えると、戦略プランが51万4,800円、スタンダードプランが85万8,000円、プレミアムプランが120万1,200円になります。
(出典:学習塾STRUX「料金のご案内」)
オンライン塾の相場の内訳を紹介
オンライン塾には、他にどのような費用がかかるのでしょうか。
今回は、以下の4つの項目について、どのくらいかかるのかについてまとめていきます。
- 教材費
- 季節講習費
- 入会金
- 模試代
では、それぞれの詳細をみていきましょう。
教材費
教材費とは、授業等で使うテキストやプリントなどの費用のことです。
塾によって使うテキストが違うので、テキスト代も異なります。例えば、元から自分が使っていた参考書を活用する塾や、塾が指定するものを購入する塾などさまざまです。
塾で教材が用意される場合の費用は、8,000円~が相場です。
また、テキスト代が授業料に含まれる場合もあります。そのため、教材費が別途必要なのか、それとも月謝に含まれているのかも確認してみましょう。
(参照:オンライン学習塾root「料金について」)
季節講習費
季節講習費とは、夏期講習と冬期講習の費用のことです。
塾によってその期間や費用はさまざまです。
期間については、5日間だけの集中授業や1か月間のものなど多くの種類があります。
相場は以下の通りです。
- 夏期講習→5万~15万円
- 冬期講習→5万~10万円
一般的には、冬期講習より夏期講習の費用が高い傾向にあります。なぜなら、単純に冬休みより夏休みの期間が長いからです。
季節講習については数回分の講習代を無料で提供する塾などもありますので、さまざまな塾を調べてみるようにしてください。
入会金
入会金とは、塾に入塾する際にかかる費用のことです。
相場は1万~5万円になります。
時期によっては入会金無料キャンペーンなどを実施している塾もあるので、要チェックです。
模試代
模試代とは、授業とは別に行われる模試や外部の模試を受ける際に必要な費用のことです。
各大手の塾などが年に4回ほど実施しています。大学ごとに特化した模試などもあるため、自分の志望校に合わせて受けてみたり、力試しのつもりで受けてみたりしましょう。
模試の費用の相場は、5,000円/回~になります。
この模試を受ける回数に関しては、人によってさまざまです。年に5回受けるとすると、年に25,000円ほど模試代が必要です。
オンライン塾の相場と実際の料金を比べるときの注意点
これまでオンライン塾の相場について確認してきました。
ここからは、オンライン塾の相場と実際に必要な料金を比べるときの注意点について紹介していきます。
注意点は以下の3つです。
- 相場より「高すぎる」「安すぎる」とおもったら、理由を冷静に探すことが大事
- 講師歴やスキルによって価格が異なる!
- 対象の学年によって授業料が異なる!
では、それぞれについて詳しくみていきましょう。
相場より「高すぎる」「安すぎる」とおもったら、理由を冷静に探すことが大事
相場よりも「高すぎる」塾や「安すぎる」塾をみつけたら、その金額で提供している理由を冷静に探してみましょう。
「安いから」と言って、よく調べずにすぐ申し込みをすることは危険です。
なぜなら、安いところは授業外のサポートがついていなかったり、講師を自分で選ぶことができなかったりなどする場合があるからです。
逆に「高すぎる」と感じたとしても、その金額相応の丁寧な生徒対応ときめ細かなサービスを提供しているのかもしれません。
どうしてその金額になるのか、さまざまな塾を見比べて考えてみてください。
講師歴やスキルによって価格が異なる!
講師が、学生講師・社会人講師・プロ講師なのかによって、料金設定が変わってきます。
プロ講師は学生講師よりも高い料金設定になっている場合が多いです。
なぜなら、プロ講師は学生講師に比べ、難関大学への合格実績があって受験に対する知識と経験が豊富だからです。
塾のホームページには講師紹介がされているところもあるので、その人の「講師歴」や「スキル」を見るようにしましょう。
対象の学年によって授業料が異なる!
高1、高2、高3、既卒生と学年によって授業料は違います。
もちろん学年が上がっていくにつれて料金も高くなります。なぜなら、より細やかな受験対策が必要になったり、指導できる講師が限られたりするからです。
個別指導Wamを例にあげて、「90分コースを週1回受講する」という内容で比較をしてみます。
高1の料金は1万8,400円~、高2の料金は1万9,200円~、高3の料金は2万800円~です。
このように、どこの塾も学年があがると料金もあがっていきます。
1コマではなく時間単位で授業料を確認
1コマあたりの料金ではなく、時間単位料金で価格を確認する必要があります。
なぜなら授業料が安い分、授業時間が短い塾もあるからです。
例えば、同じ1万円だとしても授業時間が「60分」なのか「120分」なのかによって、時間単位の値段は大きく変わります。
ぱっと見で安い!と思ったとしても、時間単位を揃えて他の塾と比較をしてみましょう。
まとめ
この記事では、オンライン塾の相場についてまとめました。
「個別指導型」「集団指導型」「映像授業型」「学習管理型」といったタイプによって値段はさまざまです。
また、授業料だけではなく教材費や模試代などもかかる場合があります。
相場を参考にして各塾を比較するようにしてみてください。
*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。