「必死に覚えてるのに理科の点数が伸びない」と思っている方は、定期テスト対策の方法を間違えているかもしれません。
高校の理科には主要な科目が4つ(物理・化学・生物・地学)あり、それぞれマッチする勉強方法が異なります。効率的に勉強するには、勉強の順番を知り各分野に合わせた対策が重要です。
ここでは高校定期テストの理科、それぞれの分野の対策の進め方と勉強する際の注意点について具体的に解説します。
理科はインプットとアウトプットの繰り返しが重要な科目
理科の定期テストは「ワークで勉強したか」がテスト結果に直結します。
生物・地学・化学・物理、および基礎科目(理科基礎など文系が中心で使う科目)すべてにおいて同様で、知っているか知らないかがダイレクトに点数に影響します。
理科の定期テスト対策では、インプットとアウトプットの繰り返しが重要です。いずれの分野においても「教科書の内容を理解し(インプット)、ワークで問題演習をする(アウトプット)」を繰り返すことで、定期テストで得点する力が身に付きます。
基本は「教科書理解→演習」
理科のテスト対策は「教科書理解→演習」の順番で勉強します。
最初に教科書の内容を理解していないと、出題内容を落とし込んで問題を解けません。
教科書を読み込んだり板書を読み返したり、理解ができないときは先生に聞いて自分が納得するまで勉強しましょう。
このように、まずは教科書の内容を理解した上で、公式や解法パターンを覚えるのが必須です。公式を覚えるときは言葉だけでなく、単位を正確に覚えることも重要です。
得点UPには演習問題に取り組むのが重要
定期テストで得点UPを目指すには、問題演習に取り組むことが非常に重要です。
教科書を理解し公式を覚えても、実際に問題を解いてアウトプットしないと実践力は身に付きません。問題を解くことで、教科書を読んでわかった気になっていた部分も洗い出せるため、効率的に勉強して理解を深められます。
問題には出題パターンもあるので、定期テストでスムーズに解く力をつけるためにも問題演習に必ず取り組みましょう。
目標によって取り組む内容を決めるのが重要!
まず理科のテスト勉強を始める前に目標を確認しましょう。
テストの目標によって勉強内容が変わりますので、効率的に勉強するためにも目標を具体的に把握しておきます。
とりあえず赤点は回避したい
理科の定期テストの目標が「とりあえず赤点を回避したい」なら、勉強に割く時間の優先度は低くなります。
テスト科目の中で配点の比重が高い科目(英語・数学など)から優先的に取り組みましょう。
理科の勉強に時間を割けない場合は、テスト勉強前に「単元ごとにワークを何周解くか?」を決めておきましょう。「他の科目を優先して1周にとどめておく」「少し余裕があるから頑張って2周は解く」などの判断を行います。
大学受験を念頭において定期テスト対策を行いたい
「大学受験で理科を使う方」は普段からの取り組みが重要です。
授業内容が受験に直結するため、普段から予習復習に取り組み基礎固めをしましょう。授業前に教科書で予習をし、その日のうちに習った単元のワークを解いて復習することで、定期テスト2週間前にワークを1周取り組んでいる状態にしておくのが良いです。
科目別:生物の定期テスト対策
ここからは科目別に定期テスト対策を解説します。
定期テスト全体では英語や数学の勉強が最優先なので、理科はテスト2週間前くらいから始められると良いです。
まずは生物の定期テスト対策について解説します。
2~1週間前:出題範囲を確認して教科書理解ワークの演習に取り組む
テスト2~1週間前は、テスト範囲を確認して教科書理解とワークでの演習を進めましょう。
テスト範囲は2週間前に発表されることが多いので、教科書やワークで範囲を確認しておきましょう。先輩に質問したり過去問を見たりして、テストの出題傾向を可能な限り調べておきます。
教科書や板書も読んで理解を深めましょう。生物は暗記項目が多いですが、内容理解をしておくことで細かい語句の暗記もしやすくなります。
生物の場合、資料問題が出題されることも多いので、図表とあわせて流れや仕組みを理解しましょう。
内容理解ができたらワークを進めます。ワークはテスト当日までに3周できるのが理想ですが、あくまでも英語や数学の勉強を優先してください。
1週間前~当日:ワーク演習と語句の暗記
テスト1週間前~当日は、ワークでの問題演習と語句の暗記に取り組みます。ワークは3周目まで終えることを目標に、他科目とのバランスを見ながら進めましょう。
生物は覚える語句が多いため、暗記量がテスト結果に直結します。流れや仕組みの理解に肉付けする形で、細かい語句まで覚えましょう。
科目別:地学の定期テスト対策
地学も生物同様、暗記が中心の科目です。
ここからは地学のテスト対策について詳しく解説します。
2~1週間前:出題範囲の確認・教科書理解・ワーク演習
テスト2~1週間前は、テスト範囲を確認して、教科書理解とワークでの演習を進めます。
生物同様、教科書やワークでテスト範囲を確認し、可能な限り出題傾向を調べておきましょう。
地学は生物と同じく暗記科目ですが、図や表を丸暗記するのはNGです。まずは教科書や板書を読み返して仕組みを深く理解しましょう。
教科書理解を終えたらワークを進めます。テスト当日までに3周解くことを目標にしますが、あくまでも数学や英語が優先です。
1週間前~当日:ワーク演習と暗記
テスト1週間前~当日は、引き続きワークを進め暗記も仕上げましょう。ワークは当日までに3周取り組むことを目標に進めます。
地学の暗記項目には、語句に加えて知識(惑星の大きさや密度の大きい順など)もあります。語句や知識は図解や資料と一緒に勉強すると覚えやすいです。定期テストでも出題されやすいため、イメージをつかみながら覚えましょう。
科目別:化学の定期テスト対策
化学は、生物や地学ほど暗記量は多くありませんが、計算問題などの対策が必要です。
暗記と計算のバランスをとりながら、化学の定期テスト対策をしましょう。
2~1週間前:出題範囲の確認・教科書理解・ワーク演習
これまでと同様テスト2週間前は、テスト範囲の確認と出題傾向について情報収集しておきましょう。
化学は、公式や化学式を使った問題が出されます。公式や化学式を覚えるのはもちろん、化学式の中で具体的に何が起こっているのかイメージできるまで、教科書の理解を深めましょう。
教科書理解ができたらワークを進めます。これまで同様、テスト当日までに3周終えるのが理想ですが、全体のバランスを考えながら進めていってください。
1週間前~当日:ワーク演習でアウトプットを完璧にする
テスト1週間前~当日は、ワークの演習を続けて解く力を身に着けます。引き続き3周解くことを目標にワークを進めましょう。
化学では、正確に語句を暗記し公式・化学式を正しく活用しなければ問題が解けません。
教科書を読んで公式や化学式を覚えただけでは問題を解く力が身に付かないため、問題演習を通じてアウトプットし、テスト本番で問題を解く力を身につけましょう。
科目別:物理の定期テスト対策
物理は、他の科目に比べると暗記事項が圧倒的に少なく、その分計算の比重が大きい科目です。
数学的な勉強を意識しながらテスト対策を進めましょう。
2~1週間前:出題範囲の確認・教科書理解・ワーク演習
これまで同様、2週間前にはテスト範囲を確認し、先輩や過去問の情報から可能な限り出題傾向を調べておきます。
物理は計算問題が多いですが「公式を覚えれば対応できる」というわけではなく、原理原則を理解していないと解けません。そのため、出題内容の仕組みを理解できるまで教科書を読み込みましょう。
ワークはテストまでに3周解くことを目標に、英語や数学などの主要教科とのバランスを考えながら進めてください。
1週間前~当日:ワーク演習と解説での理解
テスト1週間前~当日は、ワークの演習を進めつつ解説を読んで理解を深めます。
物理は計算問題が中心のため、何度も問題を解いて身につけましょう。問題を解いたら解説を読み「なぜその計算になってその答えになるのか」を確認しながら進めます。
実際に解いて解説を読み込むことで、細かい部分まで理解が深まります。
理科の定期テスト対策時の注意点
理科の定期テストで得点UPするためにはいくつか注意点があります。
ポイントを押さえれば勉強効率が上がるため、他教科にかける時間にも余裕が生まれます。勉強を始める前にまずこの注意点を知っておきましょう。
教科書を「理解」できたかワークで確認する
理科の対策では教科書の理解が重要ですが、読むだけでは攻略できません。実際にテストで解けるようになるには、ワークでの演習が必要です。
ワークで問題演習をスムーズに進めるためにも、まずは教科書を深く読み込んで理解しましょう。「なぜそうなるのか」を常に考えながら読むと、「なんとなくわかった気になった」状態からより踏み込んだ理解ができます。
自分の理解度をチェックする意味でも、必ずワークなどで演習を行い実践力を身につけましょう。
公式は単位まで覚える
理科では公式がいくつか出てきますが、言葉だけ覚えて単位があやふやなことがあります。
「単位が違うことに気づかず間違えた」ということもあるため、必ず単位も正確に覚えましょう。ワークなどで公式と異なる単位を使っている問題に触れておくと安心です。
化学式(H2O:水 など)については、元素記号(H2OならHが水素、Oが酸素)まで覚えておくと対応できる問題が増えます。
早めにテスト範囲を確認して計画を立てよう
テスト当日までにワークを3周解くのが目標ですが、数学や英語を優先して最終的に理科の勉強は最後までできないこともあります。
ワークで取り組めなかった範囲の問題はテストで点数がとれないことになるので、全部の範囲を勉強し終えられるよう、早めにテスト範囲を確認しましょう。
ただし、理科は4分野すべてを受験で使うわけではありません。優先すべきは数学や英語なので、理科の分野ごとに力の入れ具合を決めておくのがおすすめです。
「この分野は受験でも使うからワークをしっかり3周したい」なら、早めにテスト範囲を確認して、テストまでに終えられるよう勉強計画を立てましょう。
「この分野は1周だけしかできないので点数が取れなくても仕方がない」なら、他の科目を優先しながらテスト対策します。
本当に力を入れたい分野の場合は、普段の授業からきちんと理解しておきましょう。教科書で予習してから授業後にワークを解いて復習すれば、テストまでにワーク3周は余裕をもって終えられるはずです。
学習塾STRUXでは定期テストの勉強も徹底指導
高校の定期テストで理科の対策をしようと思ったら、各分野ごとに勉強方法を変えながら、効率的にインプットとアウトプットを繰り返していかなければいけません。
しかし「いつも英語や数学に時間がかかって理科まで手が回らない」「教科書の理解を自分だけでするのが難しい」など、独学の勉強に悩んでいる方も多いです。
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