浪人にはメリットとデメリットがあります。ただ、浪人のメリット・デメリットについて知る機会がなく、自分は浪人するべきか分からない方も多いのではないでしょうか。
メリット・デメリットを知らずに浪人してしまうと後悔する原因となってしまうため、きちんと把握して自分は浪人すべきなのかを判断しましょう。
今回の記事では、浪人のメリット・デメリットや浪人すべきケースについて詳しく解説します。
浪人のメリット
浪人のメリットには、以下のようなものがあります。
- 志望校にもう一度チャレンジする機会を作れる
- 1年間は志望校に必要な勉強のみに集中できる
- 「やりきった」という成功体験が積める
志望校にもう一度チャレンジする機会を作れる
当たり前ですが、もう一度受験できるのは一番大きなメリットです。特にどうしても行きたい大学があるならば、浪人してでも挑戦したほうが後悔せずに済みます。
現役時の受験の結果は、これまで勉強してきた努力の要素が大半を占めますが、少なからず運の要素も絡んできます。1点差で不合格になってしまうこともあるでしょう。
そのような人ほど、浪人してもう一度受験のチャンスを増やせれば、次こそ合格できるかもしれません。
1年間は志望校に必要な勉強のみに集中できる
現役時代は学校の授業もあるため、なかなか志望校の勉強だけに時間を使うことはできません。しかし、浪人生であれば、志望校に必要な勉強だけに取り組めます。
例えば「基礎が抜けている人はしっかり基礎固めをする」「志望校対策が足りなかった人は志望校合格に特化した勉強をしたうえで過去問演習にたっぷり時間を使う」など、自分の足りないところに専念して学習できるので、現役の時と比べて成績がぐんと伸び、合格に近づくことができます。
「やりきった」という成功体験が積める
強く志望する大学があるならば、きちんと受験勉強をやり切って悔いのない状態で終わらせましょう。
現役時にしっかり勉強できず、不完全燃焼のまま自信をなくして妥協した大学に進むより、第一志望に挑戦し後悔のない状態で進学したほうが今後の人生においてはプラスになります。
浪人に成功して見事第一志望に合格できれば、「目標に向かってやるべきことをやり成績を伸ばせた」という成功体験が得られます。たとえ合格できなかったり成績が伸びなかったりしても、「目標に向けて必要な勉強をやりきった」という経験自体が成功体験として大きな財産になるでしょう。
成功体験があると、自分の決断や努力に対して自信を持つことができます。大学生・社会人になってからもその自信を活かしていろいろなことにチャレンジできるので、大学生になる前に成功体験を積めるのは大きなメリットです。
浪人のデメリット
デメリットを知らずに浪人すると、途中で挫折してしまう可能性があるため、必ず知っておきましょう。
- 浪人しても必ず成績が伸びるわけではない
- もう1年分の費用が必要になる
- メンタルがきつい
浪人しても必ず成績が伸びるわけではない
浪人してもう一年勉強しても、成績が必ず上がるとは限りません。むしろ成績が下がる人も2割くらいと言われています。浪人しても成績が上がらなければ、「これなら現役で別の大学に行ったほうがよかった」と思ってしまうことがあるかもしれません。
浪人して成績が上がらない人は、漠然と勉強しているだけのケースが多いです。浪人の原因を分析せず、問題点を解消するように勉強できなければ、成績は上がりません。合格できなかった原因を分析し、それに合わせた対策を立てることで、成績を上げやすくなります。
浪人して必ず成績が上がるわけではありませんが、成績を上げやすくする方法があることは知っておきましょう。
もう1年分の費用が必要になる
当然ですが、浪人すると受験料や塾・予備校の費用などがもう1年分かかります。浪人の場合は、保険のために現役時よりも多くの大学を受験することもあるため、現役時以上に費用は多くなりがちです。
もし予備校などに通わず宅浪で受験勉強に取り組むのであれば、塾や予備校の費用は抑えられます。
しかし、宅浪では自分でやる勉強を決めて取り組まなければならないため、ついついサボってしまったり、現役時の失敗原因を分析できず同じ失敗を繰り返してしまったりする危険性もあるでしょう。
経済的な事情は各家庭で異なるため一概には言えませんが、安易に「費用をかけたくないから宅浪する」という選択はするべきではありません。浪人を検討する際は、費用と成績の伸びを天秤にかけて検討しましょう
メンタルがきつい
浪人すると、ストレスのかかる受験勉強をもう1年頑張らないといけません。その上、ほとんどの人にとって「浪人できても1年だけ」というケースが多く、そうなると必然的にラストチャンスになってしまい余計にプレッシャーもかかるでしょう。
また、周囲の友達は大学で楽しんでいる中、自分だけ孤独に勉強するのはかなり大変です。学校で励ましあう友達もいないため、勉強のモチベーション維持も難しいでしょう。
メンタル面を考えると、できれば塾や予備校に通い、同じモチベーションを持つ友達とともに頑張るのがおすすめです。
入学や就職が1年遅れることは意外とデメリットにはならない!
浪人すると、入学や就職などいろいろなイベントも1年遅れてしまいます。この1年間の遅れを心配する人もいますが、実はこれは意外とデメリットになりません。
大学には浪人して入ってきた人も一定数おり、入学してみると誰も気にしていない場合がほとんどです。そもそも普通に話す中で、浪人かどうかが話題に出ることもあまりありません。
就職についても同じです。1年卒業が遅れても、企業側が浪人を原因に落とすことはほぼありません。特に今は転職も増えており、1年浪人したことを気にする企業は少ないです。
それ以上に「浪人してでも希望の大学に行く」「少しでも上の大学に行く」ということのプラスが大きいです。
強く志望する大学に浪人してでも合格できれば、自分の興味がある授業を受けられますし、憧れのキャンパスライフをゲットできるため満足度も高くなり、学生生活が充実します。
妥協してなんとなく受かった大学へ通うより、浪人して1年間頑張り第一志望の大学に通って、充実した4年間を過ごすことのほうが大切です。
どのような人は浪人すべき?
このように浪人には、様々なメリット・デメリットがあります。それでは、どのような人であれば浪人すべきなのでしょうか。
- 第1志望に強いこだわりを持つ人
- 現役時代に全落ちした人
第1志望に強いこだわりを持つ人
「研究したい分野がある」「入りたい部活がある」のように、第一志望に強い希望があれば浪人すべきです。
上記のように強いこだわりを持っているにもかかわらず、現役時に合格した滑り止め校に妥協で入学してしまうと、必ずと言っていいほど後悔します。もしかすると、1年間勉強し直せば憧れの大学に通えたかもしれないのに、そのチャンスを棒にふってしまうのはもったいないです。
「絶対に行きたい大学がある」という前向きな意欲があれば、勉強へのモチベーションにもつながります。浪人は現役時代以上に孤独に勉強する必要があるため、前向きなモチベーションがあったほうが成功しやすいです。
強い動機を持つ人ならば、浪人するメリットがデメリットを上回るでしょう。
現役時代に全落ちした人
現役時代にすべての大学に落ちたとしても、「高卒で就職」という選択はすべきではありません。浪人してでも、大学にはぜひ通いましょう。
1年浪人したところで、大学で周囲の友人に何かを言われることはありませんし、基本的に就職時に不利になることもありません。浪人したことで、その後の人生に悪い影響を与えることはほぼないでしょう。
反対に、大学へ行かず高卒で就職することによって、将来の選択肢が狭まってしまうことがあります。就職の応募要項に「大卒」を定めている企業も多くありますし、取りたい資格をとるのに大学で学ぶ必要があることもめずらしくありません。
さらに、大卒と高卒では以下のように生涯年収も大きく異なります。
学歴 | 年収 |
高卒 | 男性:2億1,140万円 女性:1億5,020万円 |
大卒 | 男性:2億6,920万円 女性:2億1,670万円 |
参照:21 生涯賃金など生涯に関する指標|ユースフル労働統計 2019
このように、4年制大学を卒業しているというだけで社会に出てからのプラスが大きいのです。
当初から大学進学を目指していたのであれば、よほどの事情がない限りは浪人してでも大学に入学しておき、大卒という経歴は持っておきましょう。
浪人しないほうがいいケースもある
基本的には浪人してでもどこかの大学には入学しておくべきです。しかし、現役時代の受験失敗原因が「入試本番の緊張」や、メンタルが原因になっているものの場合、浪人をしないほうがいいこともあります。
入試本番の緊張を引き起こした原因が、例えば「基礎が不安定なので点数を取れないのでは」など、勉強に関する不安から生じたものであれば、浪人して基礎を固め直して勉強すれば克服できる可能性はあります。
しかし、「性格的にそもそも緊張しやすい」「緊張すると頭が真っ白になる」「パニックになる」などの場合は克服が難しいかもしれません。メンタル面の問題は、すぐに改善できるものでもないでしょう。
その場合は、無理して浪人する必要はありません。高卒資格があれば、再度大学受験にチャレンジすることもできます。
もう一度自分で頑張りたいと思ったタイミングでチャレンジしましょう。
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この記事で紹介した浪人のメリット・デメリットを知らないと、失敗する可能性があります。浪人にはリスクがあるため、浪人するかどうかは慎重に検討しましょう。
浪人の失敗を避けるには、勉強習慣を身につけて合格に必要な勉強を進める必要があります。
しかし、浪人中は自分の勉強を管理してくれる人がいないため、独学で勉強習慣を身につけるのは難しいかもしれません。その場合は、塾や予備校に通うことも検討しましょう。
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