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「関東で医学部を目指したいけれど、どの大学を選べばよいのだろう?」「東京の大学は難易度が高いから、関東の他のエリアも視野に入れたい」そんな悩みを抱える方も多いでしょう。
この記事では、2025年度の入試に向けて、関東圏の医学部選びで後悔しないための完全ガイドをお届けします。関東にある医学部の一覧から、気になる偏差値ランキング、学費、入試方式の違いまで徹底比較。
さらに、医学部を選ぶうえで押さえておきたい5つのポイントや、医学部受験における家庭での効果的な支援方法についても詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
関東圏の医学部一覧

関東圏、具体的には茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県にキャンパスを構える医学部を紹介します。加えて各大学の特色も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
大学名 | 国公立/私立 | 都道府県 | 特色 |
---|---|---|---|
千葉大学 | 国公立 | 千葉県 | 免疫学や再生医療分野に強み グローバルな視点を持つ医師を養成 |
筑波大学 | 国公立 | 茨城県 | PBL(問題解決型学習)チュートリアル教育を早期から導入し、主体的な学習能力を養成 |
東京大学 | 国公立 | 東京都 | 日本最難関の医学部の一つで、研究医養成に強み |
横浜市立大学 | 国公立 | 神奈川県 | 国際的な医学教育や研究交流を推進 |
群馬大学 | 国公立 | 群馬県 | 世界的に評価の高い重粒子線医学研究センターを有し、がん治療研究の最前線で学習可能 |
東京科学大学 | 国公立 | 東京都 | 2024年10月に東京工業大学と統合し「東京科学大学」として再出発した医歯学系の伝統ある総合大学 |
自治医科大学 | 私立 | 栃木県 | 医学部は全寮制であり、地域医療に従事する総合医養成という観点から、臨床実習に重点を置いた教育が特徴 |
獨協医科大学 | 私立 | 栃木県 | チーム医療教育を推進し、多職種と連携して医療を提供する能力を養成 |
埼玉医科大学 | 私立 | 埼玉県 | 総合診療医から専門医まで、幅広い分野で活躍できる医師を育成 |
国際医療福祉大学 | 私立 | 千葉県 | チーム医療教育や多職種連携教育を重視 |
杏林大学 | 私立 | 東京都 | 多職種連携教育(IPE)を推進し、チーム医療で活躍できる医師を養成 |
慶應義塾大学 | 私立 | 東京都 | 臨床・研究ともに国内最高レベルを誇り、多くの優れた医師・医学研究者を輩出 |
順天堂大学 | 私立 | 東京都 | 複数の附属病院を有し、多様な症例を経験できる豊富な臨床実習の場を提供 |
昭和医科大学 | 私立 | 東京都 | 医系総合大学としての強みを活かしたチーム医療教育(IPE)を推進 |
帝京大学 | 私立 | 東京都 | 国際的な交流プログラムや研究活動に注力 |
東京医科大学 | 私立 | 東京都 | 複数の附属病院・医療センターを有し、幅広い疾患に対応できる臨床能力を育成 |
東京慈恵会医科大学 | 私立 | 東京都 | 東京都の私立医科大学御三家の一つで、臨床教育に定評あり |
東京女子医科大学 | 私立 | 東京都 | 女性のライフステージに合わせたキャリア形成支援や、女性特有の疾患に関する研究・教育が充実 |
東邦大学 | 私立 | 東京都 | 少人数教育を重視し、学生一人ひとりを大切にしたきめ細やかな指導が特徴 |
日本大学 | 私立 | 東京都 | 総合大学としてのスケールメリットを活かし、幅広い教養と専門知識を兼ね備えた医師を育成 |
日本医科大学 | 私立 | 東京都 | 国内外に広範な関連病院ネットワークを持ち、卒業後のキャリア形成にも有利 |
北里大学 | 私立 | 神奈川県 | 創立者北里柴三郎博士の精神を継承した感染症研究が特徴 |
聖マリアンナ医科大学 | 私立 | 神奈川県 | 倫理教育に力を入れ、患者中心の医療を実践できる医師を養成 |
東海大学 | 私立 | 神奈川県 | 幅広い診療科を有し、総合的な医療能力と専門性をバランス良く育成 |
関東圏には、合計24の医学部を有する大学が存在しており、それぞれに特色があります。上記で記載している特色はあくまで簡易的なものです。気になる大学があれば、まずは大学のWEBサイトをチェックしてみましょう。
関東圏の医学部偏差値ランキング!学費・入試方式を徹底比較
関東圏の医学部を目指すにあたり、受験生が気になる情報の一つが「偏差値」です。また、6年間という長い学習期間を考えると「学費」も大学選びの重要な比較ポイントとなるでしょう。ここからは、関東圏の大学について、偏差値が高い大学から順番にランキング形式で紹介します。
偏差値に加えて、6年間の学費総額、主な入試方式も紹介しているので、医学部選びの参考にしてください。なお、東京都の医学部については、こちらの記事でより詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
順位 | 大学名 | 偏差値 | 学費 | 入試方式 |
---|---|---|---|---|
1 | 東京大学 | 76.8 | 349万円 | ・一般選抜 |
2 | 慶應義塾大学 | 74.2 | 2,226万円 | ・一般選抜 ・一般選抜(栃木県地域枠) ・帰国生入試 ・外国人留学生入試 |
3 | 東京科学大学 | 73.3 | 413万円 | ・一般選抜(前期・後期) ・推薦(茨城・長野・埼玉) ・推薦(特別選抜) |
4 | 東京慈恵会医科大学 | 70.3 | 2,281万円 | ・一般選抜(前期・後期) |
5 | 千葉大学 | 69.8 | 413万円 | ・一般選抜(前期・後期) ・私費外国人留学生選抜 |
6 | 順天堂大学 | 69.7 | 2,080万円 | ・一般選抜A方式・B方式 ・前期共通テスト利用選抜 ・共通テスト・一般併用選抜 ・後期共通テスト利用選抜 ・地域選抜 (東京・新潟・千葉・埼玉・静岡・茨城) ・研修医特別選抜 |
7 | 横浜市立大学 | 69.2 | 423万円 | ・一般選抜(前期) ・国際バカロレア ・特別公募制学校推薦型選抜 |
8 | 日本医科大学 | 69.0 | 2,229万円 | ・一般選抜(前期・後期) ・一般選抜・地域枠 (東京・千葉・埼玉・静岡・新潟) ・グローバル特別選抜 |
9 | 自治医科大学 | 67.8 | 2,300万円 | ・一般選抜 |
10 | 筑波大学 | 67.7 | 349万円 | ・一般選抜 ・研究型人材入試 ・国際バカロレア選抜特別入試 ・海外教育プログラム特別入試 ・推薦入試 |
11 | 国際医療福祉大学 | 67.5 | 1,857万円 | ・一般選抜 ・共通テスト利用入試 ・帰国生および外国人学校卒業生特別選抜 ・留学生特別選抜 |
12 | 昭和医科大学 | 66.5 | 2,734万円 | ・一般選抜(Ⅰ期・Ⅱ期) ・医学部地域枠選抜入試 (茨城・山梨・新潟・静岡) ・学校推薦型選抜入試 |
12 | 東邦大学 | 66.5 | 2,580万円 | ・一般選抜 ・一般選抜地域枠(新潟・千葉) ・推薦入試地域枠(新潟・千葉) ・統一入試 ・総合入試 ・同窓生入試 |
14 | 東京医科大学 | 66.2 | 2,994万円 | ・学士選抜 ・学校推薦型選抜(一般公募) ・学校推薦型選抜(茨城県地域枠) ・学校推薦型選抜(新潟県地域枠) ・学校推薦型選抜(埼玉県地域枠) ・学校推薦型選抜(群馬県地域枠) ・全国ブロック別学校推薦型選抜 ・学校推薦型選抜 (英語検定試験利用) ・一般選抜(新潟県地域枠) ・一般選抜 ・共通テスト利用選抜 |
15 | 群馬大学 | 65.2 | 395万円 | ・一般選抜 ・私費外国人留学生選抜 ・帰国生選抜 ・学校選抜型選抜 |
15 | 帝京大学 | 64.3 | 3,772万円 | ・総合型選抜 ・学校推薦型選抜 ・一般選抜 ・大学入学共通テスト利用選抜 |
17 | 日本大学 | 64.3 | 3,338万円 | ・一般選抜 ・学校推薦型選抜 ・学校推薦型選抜(新潟・埼玉) ・地域枠選抜 ・校友枠選抜 |
18 | 杏林大学 | 64.0 | 3,759万円 | ・総合型選抜 ・学校推薦型選抜 ・一般選抜 ・大学入学共通テスト利用選抜 ・編入学・転入学選抜 ・地域枠選抜(東京・新潟・群馬) |
19 | 東海大学 | 63.7 | 3,551万円 | ・一般選抜 ・共通テスト利用入試 ・地域枠選抜(神奈川・静岡) ・特別選抜(展学のすすめ) ・総合型選抜(希望の星育成) |
20 | 聖マリアンナ医科大学 | 63.5 | 3,515万円 | ・一般選抜(前期・後期) ・学校推薦型選抜(神奈川県地域枠) ・共通テスト利用選抜 ・推薦(一般公募) |
上記のとおり、6年総額の学費については、国公立大学が350万円から450万、私立大学は2,000万円から4,000万円となっており、金額に開きがあります。さらに、教材費や実習費などが別途必要になる場合があるため注意が必要です。
入試方式に関しては、一般選抜以外に、学校推薦型選抜、総合型選抜、地域枠入試、共通テスト利用入試など、多様な選択肢があります。特に「地域枠入試」は、地方の医師不足解消を目的に導入されている制度なので、大学が指定する地域に居住している受験生は、選択肢の一つとして頭に入れておきましょう。
これらの情報は、関東圏の医学部を検討するうえでの一つの判断材料です。自分の学力、経済状況、そして次に紹介する「医学部選びのポイント」を総合的に考慮して、志望校を選びましょう。

医学部選びの際に押さえておきたい5つのポイント

偏差値や学費、立地といった条件ももちろん大切ですが、それだけで6年間通う大学を決めてしまうのは早計かもしれません。医学部選びで後悔しないために、多角的な視点から大学を比較検討してください。ここでは、医学部を選ぶ際に特に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
ポイント1:学びたい分野や研究テーマがある
どのような分野を深く学びたいかというビジョンは、大学選びの大きな指針になるでしょう。特定の疾患の専門医を目指すのか、あるいは最先端医療の研究に携わりたいのかなど、目指す医師像によって、大学で学ぶべき内容や深めるべき研究テーマは異なります。
各大学には、力を入れている研究分野や得意とする疾患領域があるので、まずは大学の強みや特色を調べてみましょう。例えば、がん研究、再生医療、感染症、地域医療など、大学のウェブサイトやパンフレット、シラバスを詳しくチェックし、自分の興味と合致する大学を探すようにしてください。
自分の興味関心を掘り下げ、それに応えてくれる環境がある大学を選ぶことは、6年間の学びのモチベーションを維持するうえで非常に大きな意味を持ちます。
ポイント2:キャリアパスの方向性
医学部卒業後のキャリアは、多岐にわたります。医者になる以外にも、大学院に進学して研究医を目指す道、製薬会社や行政機関で働く道、あるいは海外で活躍する道も考えられるでしょう。
大学を選ぶ際には、大学のウェブサイトや資料で、特定の診療科への就職者が多いか、大学院への進学率が高いか、関連病院が充実しているかなど、大学ごとの傾向を分析してみましょう。自分の将来像を具体的にイメージし、それを実現するためのサポート体制や環境が整っている大学を選ぶようにしてください。
ポイント3:大学へのアクセス
医学部での6年間は、講義、実習、試験勉強、部活動やサークル活動など、多忙を極めます。そのため、通学時間は、日々の生活の質や学習効率に影響を与えます。自宅から通学する場合、毎日の通学時間はどれくらいか、乗り換えはスムーズかなどを具体的にシミュレーションしてみましょう。
一人暮らしを検討している場合は、大学周辺の家賃相場、治安、生活の利便性を調べておく必要があります。大学によっては学生寮が用意されている場合もあるので、そうした情報も確認しましょう。
また、医学部のキャンパスと、臨床実習で訪れる附属病院や関連病院の場所が離れているケースもあるので、大学だけでなく、関連施設の情報もチェックするようにしてください。
ポイント4:奨学金制度
医学部の学費は、他の学部に比べて高額になる傾向があり、特に私立大学医学部の場合、6年間の総額が2,000万円を超えるケースが多いです。
そこで、経済的な負担を軽減するために、奨学金制度についてリサーチしておきましょう。日本学生支援機構の奨学金はもちろんのこと、大学独自の奨学金制度、地方自治体や民間団体が提供する奨学金など、利用できる制度は多岐にわたります。
さらに、返済不要の給付型奨学金や、特定の地域での勤務を条件に返済が免除される地域枠奨学金などもありますので、積極的に情報を集めましょう。
ポイント5:カリキュラムの特徴
同じ医学部でも、教育方針やカリキュラムは大学ごとに異なります。どのような環境で、どのように医学を学びたいか、自分の学習スタイルや目標に合ったカリキュラムの大学を選ぶようにしてください。
具体的には、早期臨床体験実習を設けていたり、少人数のグループでの課題解決型の学習スタイルを導入したりする大学が増えています。各大学のウェブサイトやシラバスを熟読し、教育内容の特徴を比較することで、自分にとって最適な学びの場を見つけてください。

医学部受験における家庭での支援
医学部合格という高い目標を達成するためには、受験生本人の努力はもちろんのこと、ご家族の理解とサポートが欠かせません。ここからは、保護者の方に向けて、ご家庭での支援の重要性について解説します。
学習計画の重要性
大学受験の最難関として知られている医学部受験。医学部への合格を勝ち取るためには、医学部に特化した対策が必須です。
しかし「どこから、どのように勉強を進めてよいかわからない」と感じている受験生も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが受験のプロによる「学習計画」の策定です。
学習塾STRUXでは、専門の学習トレーナーが「あとは勉強をするだけ」という状態まで勉強内容を細かく指定してくれます。受験生は、勉強の内容や進捗に迷うことなく、知識取得に集中できるでしょう。興味のある方は、以下のページでSTRUXの詳細を確認してください。
情報収集のサポート
医学部受験は情報戦ともいわれます。入試制度は年々変化することや、大学ごとに特色が異なることから、合格を目指すためには最新の情報を効率的に集める必要があります。
情報源は、大学の公式ウェブサイト、募集要項、オープンキャンパス情報、予備校のデータ、など、多岐にわたるため、親子で手分けをして情報を収集・整理するのもよいでしょう。
しかし、受験生本人は勉強で手一杯になりがちです。保護者の方が情報収集の面でサポートすることで、受験生は効率的に受験勉強を進められるでしょう。
子どもの意思を尊重する
医学部への道は長く険しいです。その道のりを最後まで走り抜くためには、本人の強い意志とモチベーションが不可欠です。
受験をサポートするにあたって、親御さんとしてはさまざまな期待や願いがあるかもしれません。しかし、最終的にどの大学でなにを学びたいのか、どのような医師になりたいのかを決めるのは子ども自身であることを忘れてはいけません。
子どもの考えや悩みに耳を傾け、対話を重ねるなかで、本人が納得のいく進路選択ができるようサポートしましょう。子どもの選択を信じ、温かく見守る姿勢が、受験という大きなハードルを乗り越えるための大きな力となるはずです。
まとめ
関東圏には、魅力的な医学部が数多く存在します。偏差値や学費といったデータだけでなく、学びたい分野、キャリアパス、カリキュラムなど、多角的な視点から比較検討し、自分にとって「本当にここで学びたい」と思える大学を選ぶようにしてください。
この記事でご紹介した「医学部選びの5つのポイント」や「家庭での支援」に関する情報が、医学部受験の一助となれば幸いです。
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