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化学基礎が苦手でも大丈夫!基礎から共通テストまで段階別勉強法と参考書選び

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「化学基礎が苦手だけど、何からやればいいの?」

「計算問題ができるようになる気がしない」

そんな風に思ってる方は多いと思います。「基礎」とはいえ、計算は中学レベルと違って本格的な内容も出てきますから、ちゃんと勉強しないと成績がなかなか上がらないものなんです。

この記事で解説する通りに勉強すれば、お悩みの「計算問題」も解けるようになりますし、もちろん化学基礎全体の点数も上がります。

今、化学基礎を習っている高1・高2生はもちろん、文系で共通テストで利用する予定の受験生もぜひこの記事を参考に勉強してみてください!

化学基礎の特徴と学習のポイント

化学基礎で学ぶのは主に「理論化学」と言われる分野の一部です。

具体的には、

  • 物質の構成(原子・分子・イオン)
  • 化学結合と物質の性質
  • 物質量と化学反応式
  • 酸・塩基と中和

などの単元があります。

前半の「物質の構成」や、「化学結合」に関しては、どちらかというと「暗記寄り」の単元なのに対して、後半の「物質量と化学反応式」「酸・塩基と中和」は「計算寄り」の単元になります。

いずれの単元も「理解すること」は必須で、その上で暗記するために問題演習をする、あるいは計算を正確に速くできるようにするために問題演習をすることで、成績が徐々に伸びていきます。

【学習レベル別】化学基礎の効率的勉強法

次に、高1・高2向けと、文系の共通テストでの利用向けに効率的な勉強法について解説していきます。

高校1・2年生向け:基礎固めの勉強法

高1、高2生の方で、今まさに授業で新単元を習っている方は、授業ペースに合わせて徹底的に問題演習を行ってください。

学習の手順としては次の通りです。

  • 授業を受ける
  • (授業を聞いて分からなかった部分は映像授業などで理解する)
  • 対応する範囲全ての問題を問題集で解く
  • テスト前にさらに2周程度、問題集を解く

これで基本的にどの単元も理解した上で、暗記だったり計算だったりができるようになります。

まず授業を受けてその場で全て理解するのが重要。もし理解できない箇所があったら、『スタディサプリ』などの映像授業で理解するようにしてください。

基本は「理解すること」にあります。

その上で、問題集をテストまでに3周程度解ければ、それで十分テストで高得点を取れますし、模試などでももちろん高得点を取れるようになります。

ただし、問題集は一部だけ解くのでは意味がありません。必ず発展問題まで含めて解くようにしてください。前の単元の発展問題レベルの知識が、後の単元で必須になることも出てくるので、注意が必要です。

文系受験生向け:共通テスト対策の勉強法

文系受験生で、共通テスト対策で勉強をしなければならない場合は次のような流れで勉強してください。

  • 映像授業などでざっと復習する
  • 問題集を1周~2周する
  • 共通テスト形式の演習を10回以上行う

まず、習ってから時間が経っていて、忘れている内容が多い場合は、『スタディサプリ』などの映像授業でざっと復習しましょう。

その上で問題集を1周~2周してください。問題集はテスト勉強でしっかり取り組めている方は苦手な単元だけでも大丈夫です。

そして、メインとしては、共通テスト形式の演習をくり返し行う所にあります。新しい問題を時間を計りながら10回程度チャレンジし、チャレンジする度にしっかり満点を取れるレベルまで復習をすれば、それだけで90%以上の得点率を取ることも可能になってきます。

化学基礎はそれほど難しい内容が含まれている科目ではないですし、ちゃんと演習すれば満点を取ることも不可能ではありません。

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分野別攻略法とつまずきポイント解決

化学基礎で学ぶ内容は大きく4つの分野に分かれます。それぞれの分野には特有の学習ポイントと、多くの生徒がつまずきやすい箇所があります。ここでは分野ごとの効率的な攻略法と、よくある問題の解決策を具体的に解説します。

物質の構成(原子・分子・イオン)

この分野は化学基礎の土台となる最重要部分です。「なぜそうなるのか」の理解をしたうえで、しっかり暗記までするようにしてください。

原子構造の理解と覚え方のコツ

原子構造については、ポイントは以下の3つです。

  • 電子配置は周期表の位置と関連付けて覚える
  • 原子番号1~20までは完璧に暗記(共通テストでは必須)
  • 価電子数と族番号の関係を意識する

つまずきポイント①:電子配置が覚えられない

多くの生徒が電子配置の暗記で挫折しますが、これは丸暗記しようとするからです。

解決策:

  1. K殻、L殻、M殻の収容可能電子数(2個、8個、18個)をまず覚える
  2. 周期表を見ながら「なぜその配置になるのか」を理解する
  3. 典型元素(1族、2族、17族、18族)から優先的に覚える

例:ナトリウム(Na、原子番号11)

  • K殻に2個、L殻に8個、M殻に1個 → 2,8,1
  • 3周期1族だから最外殻電子は1個

化学式・構造式の書き方練習法

化学式・構造式は練習するのみ。それほど難しくはないので、簡単な所から練習するようにしましょう。

  1. 簡単な分子式から開始:H₂O、CO₂、NH₃など基本的なものから
  2. 構造式への発展:原子の結合の手を意識して書く
  3. イオン式の習得:電荷の表記を正確に

つまずきポイント②:構造式が書けない

原子の「手の数」(結合可能数)を理解していないことが原因です。

解決策:

  • 水素:1本、酸素:2本、窒素:3本、炭素:4本の結合の手
  • 結合の手がすべて使われているかチェックする習慣をつける
  • 最初は分子模型や図を使って立体的にイメージする

化学結合と物質の性質

結合と物質の性質は、まずは結合の種類を覚えるのが大事です。イオン結合、共有結合、金属結合の3つの結合様式と、それに伴う物質の性質の違いを理解して暗記してください。「結合→性質」の因果関係を常に意識しましょう。

イオン結合・共有結合の判別方法

結合の種類については、基本的には次のように考えることになります。

  • イオン結合:金属と非金属の組み合わせ(NaCl、CaO等)
  • 共有結合:非金属同士の組み合わせ(H₂O、CO₂等)
  • 金属結合:金属単体(Na、Ca等)

つまずきポイント③:結合の種類がわからない

周期表上の位置関係を覚えていないことが主な原因です。

解決策:

  1. 周期表で金属・非金属の境界線を明確に覚える
  2. 典型的な組み合わせパターンを暗記する
    • 1族・2族 + 17族 → イオン結合
    • 非金属同士 → 共有結合
  3. 迷った時は電気陰性度で判断

物質の性質と結合の関係性理解

物質の性質は結合との関連性で覚えていくことが重要です。

種類融点・沸点電気伝導性水への溶解
イオン結合高い固体×、水溶液○多くが溶ける
共有結合の分子低い×物質による
共有結合の結晶非常に高い×ほとんど溶けない
金属結合高い溶けない

つまずきポイント④:性質と結合が結びつかない

暗記に頼りすぎて、理由を理解していないことが原因です。

解決策:

  • なぜその性質になるのかを電子の動きで説明できるようになる
  • 具体例で確認:食塩(NaCl)が水に溶ける理由、ダイヤモンドが硬い理由など
  • 日常生活の物質と関連付けて覚える

物質量と化学反応式

molは化学計算の基本単位です。「個数」「質量」「体積」とmolの相互変換を完璧にマスターすることが最重要です。

molの概念攻略法

molが分からない人はそもそも全くイメージができていない人が多いはず。molはあくまでも「個数」の単位だと思うようにしてください。

molのイメージ化:

  • mol = 化学における「ダース」のようなもの
  • 1mol = 6.02×10²³個(アボガドロ定数)
  • 原子量、分子量、式量の単位をgにしたものが1molの質量

そして、molと他の単位との関係性も単位を意識しながら理解してくといいでしょう。

  1. 個数とmolの関係:粒子数 ÷ 6.02×10²³ = mol数
  2. 質量とmolの関係:質量(g) ÷ 分子量 = mol数
  3. 体積とmolの関係:体積(L) ÷ 22.4 = mol数(標準状態の気体)

つまずきポイント⑤:molの計算でいつも間違える

単位変換の手順が曖昧で、何を求めているのかわからなくなることが原因です。

解決策:

  1. 必ず単位を書く:計算過程でも単位を省略しない
  2. 求めるものを最初に確認:mol数なのか、質量なのか、個数なのか
  • 変換の公式を整理
    物質量(mol) = 質量(g) ÷ 分子量
  • 物質量(mol) = 粒子数 ÷ 6.02×10²³
  1. 物質量(mol) = 体積(L) ÷ 22.4(標準状態)

化学反応式の作り方とバランス調整

化学反応式は練習さえすれば、多くの人はすぐにできるようになります。

反応式作成の手順:

  1. 反応物と生成物を化学式で書く
  2. 原子の種類ごとに左辺と右辺の数を合わせる
  3. 最小整数比になるよう調整

つまずきポイント⑥:化学反応式の係数が決められない

解決策:

  1. 一つの原子から始める:最も複雑な化学式に含まれる原子から調整
  2. 分数を使って計算:最後に整数倍して整数にする
  3. 検算を必ず行う:各原子の数が左辺=右辺になっているかチェック

例:C₂H₆ + O₂ → CO₂ + H₂O

  1. 炭素:左辺2個 → 右辺2CO₂
  2. 水素:左辺6個 → 右辺3H₂O
  3. 酸素:右辺7個 → 左辺3.5O₂ → 係数を2倍 最終:2C₂H₆ + 7O₂ → 4CO₂ + 6H₂O
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酸・塩基と中和

pH計算と中和反応は共通テストで頻出の内容です。公式の丸暗記ではなく、水素イオン濃度の概念から理解することが重要です。

pH計算の基本パターン

pHは基本公式をまずはいくつか覚えないといけません。

pH計算の基本公式:

  • pH = -log[H⁺]
  • [H⁺] × [OH⁻] = 1.0×10⁻¹⁴(25℃)

その上で、いくつかよく出るパターンも覚えておきましょう。

計算パターン別攻略:

  1. 強酸・強塩基の希釈
    • HClを10倍希釈 → [H⁺]が1/10 → pHが1増加
  2. 弱酸・弱塩基
    • 電離度αを使った計算:[H⁺] = α×C₀

もちろん、この内容は「理解」した上で、覚える用にしてくださいね。

つまずきポイント⑦:pH計算で答えが合わない

pHの計算が合わない人はそもそも対数の基本が分かっていない可能性があります。数2の対数の内容も改めてチェックしておいてください。最初から出来る人はいないので、慣れるのみです。

解決策:

  1. 常用対数の基本を確認:log10 = 1, log100 = 2, log1000 = 3
  2. 希釈倍数とpHの変化量を覚える:10倍希釈でpH±1
  3. 有効数字に注意:pHは小数点以下1桁まで

中和滴定の解法テクニック

中和滴定の基本は次の公式です。

中和滴定の基本: 酸のmol数 × 価数 = 塩基のmol数 × 価数

まずは何が酸なのか、何が塩基なのかを特定し、その価数は何なのか、そしてmol数はどうなっているのか分かれば、あとは計算は簡単です。

よく出る滴定曲線の読み取りも以下の点に注意すれば、難しくはありません。

滴定曲線の読み取り:

  1. 当量点:中和が完了する点
  2. 半当量点:滴定の中間点(緩衝作用が最大)
  3. 指示薬の変色域:当量点付近で選択

つまずきポイント⑧:滴定の計算問題が解けない

滴定の基本的な内容は、以下の内容と手順さえ覚えていれば、誰でも解けるようになります。あとは練習を繰り返すのみです。

解決策:

  1. mol数の計算を確実に:濃度×体積=mol数
  2. 価数を忘れない:HCl(1価)、H₂SO₄(2価)、NaOH(1価)
  3. 段階的に解く
    • 使った酸(塩基)のmol数を求める
    • 中和関係式からもう一方のmol数を求める
    • 濃度や体積を計算

例題:0.10mol/L HCl 20mLを中和するのに必要な0.050mol/L NaOHの体積は?

解答手順:

  1. HClのmol数:0.10×0.020 = 0.0020mol
  2. 中和関係:HCl 1mol = NaOH 1mol → NaOHも0.0020mol必要
  3. NaOHの体積:0.0020÷0.050 = 0.040L = 40mL

各分野共通の学習のコツ

効率的な復習方法

  1. 間違えた問題の分析:なぜ間違えたのかを分類する
    • 知識不足、計算ミス、読み取りミス、時間不足
  2. 弱点分野の集中学習:得意分野より苦手分野を優先
  3. 定期的な全範囲復習:月1回は全分野を一通り確認
保護者向けメールマガジン

おすすめ参考書・問題集4選と使い方

次におすすめの参考書や問題集と、その使い方をまとめていきます。

基本事項の理解『スタディサプリ』

基本事項の理解には映像授業を使うのがおすすめ。参考書や教科書だと無意識に読み飛ばしたりしてしまいますし、ダラダラ読んでしまって思っているよりも時間がかかることもよくあります。

映像授業であれば、そんなことがありません。『スタディサプリ』は月額数千円で全ての科目の動画が見放題なので好きなタイミングで自分のペースで授業を視聴することができます。

次のように使うのがおすすめです。

  • テキストを印刷する
  • 動画を視聴する
  • 動画内で解説された問題を自力で解く
  • 確認問題を解く

基本的な問題演習『セミナー化学基礎』

基本的な問題演習は、学校で配られる『セミナー化学基礎』や『リードα』『ニューグローバル』などの問題集で進めていきましょう。

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このほかにも『リードLIGHTノート化学基礎』も同様におすすめです。こちらは市販品が買い求めやすいので、『セミナー』を持っていない場合は、こちらを購入してみてください。

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使い方は次の通りです。

  • 時間を計りながら問題を解く
  • 解説を全て読む
  • 間違えた所はバツ印をつける
  • 印のついた所だけ周回する

共通テスト対策の全体の復習『化学基礎の点数が面白いほどとれる本』

共通テストのために全体をざっと復習したい場合は『スタディサプリ』以外にも黄色本と言われるこちらの参考書もおすすめです。

スキマ時間などにも活用しやすいので、ぜひ使ってみてください。使い方としては、頭から読み飛ばさずに丁寧に読んでいくだけです。

ただし、読むだけでは得点は上がらないので注意してください。ちゃんと実践的な演習も必要です。

共通テスト対策のメイン演習書『共通テスト実戦模試(6)化学基礎』

共通テスト対策は、共通テスト形式の問題集を使って演習するのが必須です。

例えば、次のZ会の『共通テスト実戦模試』などを使うと良いでしょう。

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このほかにも、河合、駿台からも出版されていますし、過去問にも必ず取り組むようにしてください。合計で10回分以上はこの形式で演習したい所です。

演習の手順はこちらの通りです。

  • 時間を計ってマークシートに解く
  • 丸付けして、マークと問題につけた印がずれていないかチェック
  • 解説を全て読む
  • 間違えた問題は解説を閉じて自力で解く

効率的な学習スケジュール

次に学習スケジュールについてです。高1・高2向けと、共通テストを控えた受験生向けに分けて紹介します。

高1高2生向けの学習スケジュール

高1高2の場合は、長期休暇で苦手を潰すのと、平時は学校の授業速度に合わせて問題演習をしていくのが重要です。

そしてテスト前にさらに問題集を2周できれば、化学基礎は得意科目と言えるくらいの点数を取るのも難しいことではありません。

  • 長期休暇(春休み・夏休み・冬休み):苦手単元の復習+問題演習
  • 平時:授業速度に合わせて問題演習
  • テスト前:問題集をさらに2周

共通テストを控えた文系受験生向けスケジュール

共通テストを控えている場合は、共通テストから逆算して勉強のスケジュールを立てなければいけません。

とはいえ、普段は個別試験で使う英語・国語・社会や、共通テストの中でも大変な数学に時間を使っているはずなので、使える時間は夏休みと、秋以降になるはずです。

なので、スケジュール的には次のように進めるのがおすすめです。

  • 夏休み:苦手範囲の復習+問題演習
  • 11月頭:徐々に共通テスト形式の演習を始める
  • 12月中旬:共通テスト形式の演習のみに集中する

改めて、共通テストまでには、10回分以上の演習はできるように計算してスケジュールを作ってみてください。

基本から丁寧に積み上げて得意科目にしよう!

化学基礎は、基本を理解し、問題演習まで丁寧に取り組めば、誰でもできるようになる科目です。

難しいと感じている場合は「理解不足」か「演習不足」になっていることがほとんど。理解が足りないのであれば『スタディサプリ』などでざっと復習してから、ちゃんと問題集でくり返し問題演習に取り組みましょう。

テストまでに3周できれば、定期テストは余裕で切り抜けられますし、共通テスト対策も本番までに10回こなせれば、得意科目にすることも可能です。

ぜひしっかり演習まで取り組んでみてくださいね。

そして、他の科目とのバランスを取るのが難しいなと感じる場合は、ぜひ学習塾STRUXの活用をご検討ください!

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