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勉強のモチベーションが上がらない原因とは?すぐ試せる対処法と継続のコツ

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「そろそろ勉強しなきゃいけないのに、どうしてもやる気が出ない…」「机に向かっても集中できず、すぐにスマホを触ってしまう…」このような悩みを抱えている受験生も多いでしょう。勉強のモチベーションが上がらない背景には、さまざまな原因が隠されています。

この記事では、勉強のモチベーションが上がらない原因やすぐに試せる応急処置など、具体的かつ実践的な方法を解説します。本記事を最後まで読めば、自分を責めずに受験勉強を進められるでしょう。

監修者 橋本拓磨

この記事の監修者

橋本 拓磨 はしもと塾長YouTubeはしもと塾長Instagram

受験生の「何をやればいいかわからない」を解決する学習塾STRUX塾長。熊本県立熊本高校出身、東京大学法学部卒。のべ1000人以上の勉強計画を作成し、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など多数の合格者を輩出。著書に『現役東大生が伝えたい やってはいけない勉強法【改訂版】』(延べ3万部以上発行)など。

勉強のモチベーションが上がらない4つの原因

勉強のモチベーションが上がらないのには、主に以下の要素が関係しています。

  • 心理的な原因
  • 計画・勉強法の原因
  • 環境的な原因
  • 身体的な原因

ここでは、モチベーション低下を引き起こす代表的な4つの原因を掘り下げて解説します。

心理的な原因:「どうせ無理」「面倒くさい」

「こんなに頑張っても、どうせ成績は上がらない」といったネガティブな思い込みや、「勉強は面倒くさい」という気持ちは、モチベーションを大きく低下させます。特に、過去の失敗体験が積み重なると、挑戦する前から諦めてしまう「学習性無力感」に陥りやすくなるため注意が必要です。

また「何のために勉強するのか」という目的意識が曖昧だと、勉強はただの苦痛な作業になってしまい、モチベーションは上がりません。まずは、自分の中に心理的なブレーキがないか、見つめ直してみましょう。

計画・勉強法の原因:「何から手をつければいいかわからない」

「志望校合格」というゴールが遠すぎると、日々の勉強とのつながりが見えにくくなり、モチベーションを維持するのが困難です。また、「やることが多すぎる」と感じると、何から手をつけて良いか分からなくなり、結局何も手につかないという悪循環に陥ってしまうでしょう。

無理のある学習計画を立ててしまい、計画通りに進まないことで自己嫌悪に陥るケースも少なくありません。自分に合った具体的な計画や、成果の出る勉強法が確立できていないことが、やる気を削いでいる可能性があります。

環境的な原因:「集中できる環境がない」

自分の部屋で勉強していても、ついスマートフォンや漫画、ゲームに手が伸びてしまう経験は誰にでもあるでしょう。人間の意志は弱く、誘惑の多い環境で勉強に集中し続けるのは困難です。

また「ここで勉強する」と決めた場所がないと、勉強モードへの切り替えがうまくできません。勉強のモチベーションは、周囲の環境に大きく左右されることを理解し、集中力を妨げる要因を排除しましょう。

身体的な原因:「疲れている・眠い」

睡眠不足や栄養の偏り、運動不足といった身体的な疲労は、集中力や思考力を直接的に低下させます。特に、睡眠不足の状態では、脳が十分に機能せず、勉強した内容が頭に入りづらいでしょう。

また、部活動や日々の課題で疲れが溜まっていると、心身ともにエネルギーが枯渇し、勉強に向かう気力が湧かなくなります。心と体は密接につながっており、どちらかが不調だと本来のパフォーマンスは発揮しにくいでしょう。

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勉強のモチベーションを上げる5つの応急処置

ここでは、モチベーションアップに効果的な5つのテクニックを紹介します。おすすめのテクニックは以下のとおりです。

  • 「作業興奮」を利用する
  • 環境をガラッと変える
  • 小さなご褒美を用意する
  • 誰かに「今から勉強する」と宣言する
  • 体を動かす・仮眠をとる

上記の方法を試して、停滞している学習に再び勢いをつけましょう。

「作業興奮」を利用する

「作業興奮」は、行動することで脳の側坐核という部分が刺激され、やる気を引き出すドーパミンが分泌される仕組みを指します。

「やる気が出ない」と感じたら、「とりあえず5分だけ単語帳を開く」「簡単な計算問題を1問だけ解く」など、ハードルを極限まで下げてみましょう。動き始めることで、脳が勉強モードに切り替わり、自然と集中力が高まります。

環境をガラッと変える

いつも同じ部屋で勉強していて集中できないなら、思い切って場所を変えてみましょう。図書館の自習室やカフェ、学校の空き教室など、環境を変えることで気分がリフレッシュされ、新鮮な気持ちで勉強に取り組めます。

「ここでは勉強しかしない」という場所を決めることで、オンとオフの切り替えが容易になります。周囲に頑張っている人がいる環境に身を置くことで、良い刺激となりモチベーション向上にもつながるでしょう。

小さなご褒美を用意する

自分にとって魅力的なご褒美を用意するのも効果的です。目標達成と快感を結びつけることで、脳は「勉強=良いことがある」と学習し、次も頑張ろうという意欲が湧きます。

大切なのは、すぐに達成できる小さな目標と、ささやかなご褒美をセットにすることです。これにより、日々の勉強にゲームのような楽しさを加えられるでしょう。

誰かに「今から勉強する」と宣言する

友人や家族、あるいはSNSで「今から1時間、数学を勉強する」と宣言してみましょう。これは「パブリック・コミットメント」と呼ばれる心理効果を利用した方法です。

他者に宣言することで「やらなければいけない」という良い意味での強制力が働き、行動を後押ししてくれます。誰かに見られているという意識が、集中力を高め、最後までやり遂げる力になります。勉強仲間とお互いに進捗を報告し合うのもおすすめです。

体を動かす・仮眠をとる

勉強に行き詰まったら、軽いストレッチや散歩など、少し体を動かしてみましょう。血行が促進され、脳がリフレッシュされます。

また、どうしても眠いときは、無理せず15〜20分程度の短い仮眠をとるのが効果的です。長すぎる仮眠は逆効果ですが、短時間の仮眠は頭をスッキリさせ、午後の勉強効率を大きく向上させます。

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モチベーションに左右されず勉強を継続するための4つの仕組みづくり

モチベーションに左右されず勉強を継続するには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 目標の「解像度」を上げる
  • 「やること」を具体的な「計画」に落とし込む
  • 「勉強法」そのものを見直す
  • 「一人でやらない」環境を作る

長い受験勉強を乗り切るためには、日々のモチベーションの波に左右されない「仕組み」を作ることが不可欠です。やる気に頼らなくても、自然と机に向かえるような環境や習慣を設計していきましょう。

目標の「解像度」を上げる

「SMARTの法則」を活用し、目標を具体的で測定可能なものに分解し、解像度を上げましょう。目標の解像度を上げる際は、以下の項目を意識してください。

  • Specific:目標に具体性を持たせる
  • Measurable:数字で測定可能な目標を意識する
  • Achievable:頑張れば達成できるレベルの目標に設定する
  • Relevant:他の目標と関連性を持たせる
  • Time-bound:期限を明確に設定する

例えば「夏休み終わりまでに、この英単語帳を完璧にする」「次の模試で数学の偏差値を5上げる」といった、短期・中期目標を設定するのがおすすめです。これにより、日々の進捗が可視化され、達成感を得やすくなるでしょう。

「やること」を具体的な「計画」に落とし込む

設定した中期・短期目標を、さらに「今日やること」「今週やること」という具体的なタスクレベルまで落とし込みましょう。

「数学の問題集を10ページ進める」ではなく、「数学の問題集のp.20〜30を今週のうちに解いて、かかった時間を正確に測る。そのうえで、間違えた問題を各問題3分以内でノートにまとめる」というように、行動が明確になるレベルまで具体化するのがポイントです。

手帳や学習管理アプリなどを活用して、やるべきことをリスト化し、完了したらチェックを入れるようにすると、達成感が得られ、次の行動への意欲につながります。

「勉強法」そのものを見直す

単に長時間机に向かうだけでは、成果は上がりにくく、モチベーションも低下してしまいます。インプットだけでなく、アウトプットを重視した勉強法を取り入れましょう。

例えば、覚えた内容を何も見ずに書き出す「アクティブリコール」や、時間を置いて繰り返し復習する「分散学習」は、記憶の定着に効果的です。自分に合った勉強法を見つけること自体が、勉強への興味関心を高め、モチベーション維持につながります。

「一人でやらない」環境を作る

友人やライバルと一緒に勉強することで、「自分も頑張ろう」という気持ちが自然と湧いてきます。これは「ピア効果」と呼ばれ、互いに良い刺激を与え合うことで、個々の学習意欲や成果が向上する現象です。

塾の自習室を利用したり、学習アプリで仲間とつながったりするのも効果的です。孤独を感じずに済むだけでなく、情報交換をしたり、励まし合ったりすることで、辛い受験勉強を乗り越えやすくなるでしょう。

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【保護者の方へ】受験生のモチベーションが上がらないときのNG対応

お子様のやる気がない姿を見ると、保護者としてはつい心配になり、口を出したくなるものです。しかし、良かれと思ってかけた言葉が、かえってお子様のモチベーションを奪ってしまうことも少なくありません。ここでは、特に避けたいNG対応を3つ紹介します。

「勉強しなさい」と頭ごなしに叱る

「勉強しなさい」という言葉は、逆効果になりやすい言葉の一つです。本人も「勉強しなければいけない」とわかっている場合がほとんどで、命令されることで反発心が生まれ、さらにやる気を失ってしまいます。

まずは「何か悩み事はない?」「疲れていない?」など、お子様の状況を理解しようとする姿勢で話を聞くことが大切です。お子様自身に考えさせ、自主性を尊重する関わり方が、結果的に本人のやる気を引き出します。

他の子どもや兄弟と比較する

「〇〇さんはもっと頑張っているよ」「お兄ちゃんのときはこうだった」といった比較は、お子様の自己肯定感を著しく傷つけ、ストレスを与えるだけです。

保護者としては励ましているつもりでも、言われた本人は自分の努力や存在そのものを否定されたように感じてしまいます。比較するべきは他人ではなく、過去の自分です。「前よりこの問題が解けるようになったね」といった、本人の成長を認める声かけを心がけましょう。

すぐに「塾に行きなさい」と突き放す

勉強しないからといって、すぐに「塾に行きなさい」と解決策を押し付けるのは避けましょう。もちろん塾が有効な場合もありますが、本人の気持ちを無視して一方的に決めると、「親は自分のことを分かってくれない」と心を閉ざしてしまう可能性があります。

まずはなぜやる気が出ないのか、本人の話に耳を傾けることが先決です。その上で、解決策の一つとして塾や家庭教師といった選択肢を一緒に検討していく姿勢が求められます。

まとめ:モチベーションに頼らない仕組みを作り勉強を軌道に乗せよう

この記事では、勉強のモチベーションを維持するために、「モチベーションに頼らない仕組みづくり」が最も重要だと解説しました。

目標を具体的な計画に落とし込むこと、そして「今日何をやるか」を明確にすることが、やる気にムラがあっても勉強を継続する鍵です。

しかし、「自分にぴったりの戦略をどう立てればいいのか」「毎日やるべきことをどう具体化すればいいのか」と、立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか?

その「自分で決めるのが難しい部分」をすべて担うのが、私たち学習塾STRUXです。

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  • 「何を」「何時間」「何ページ」まで明確に指定。

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