【受験生向け】受験校はこう決める!塾で教えている「併願校・志望校の決め方」 – 受験情報ブログ|高田馬場のコーチング型大学受験学習塾STRUX

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【受験生向け】受験校はこう決める!塾で教えている「併願校・志望校の決め方」

学習塾STRUX塾長の橋本拓磨です。

みなさんは志望校を決めましたか?

「模試の成績が悪かったけど、第一志望下げなきゃいけないのかな……」「併願校とかどうきめればいいの?」「みんな何校くらい受けるの?」と気になることは山ほどあるはずです。

高校生であれば、12月ごろになると学校で3者面談なども行われます。調査書も必要だからそろそろ志望校を決めなきゃ、となっている高校生も多いはずです。

今回は、そんな「出願校の決め方」について、じっくりお伝えします。

第一志望校を「下げる」と判断するときのポイント

一番気になるのが、「第一志望校を下げる」と判断するポイントだと思います。

結論から言うと、極端なことがなければ第一志望校は変えなくてもいいでしょう。

むしろ「必ずこの大学に行きたい」と思っていれば、ぜひその大学に挑戦してほしいです。特に私大であれば、お金はかかりますが、受けることはできるはずです。

では、逆にどういうときに「志望校を下げる」という判断をすべきなのか?というと、以下のポイントをぜひ基準にしてください。

  1. 国公立第一志望で、センターの点数が届かなさそう
  2. そこまで第一志望にこだわりがない
  3. (特に国公立第一志望で)絶対合格したい
  4. 第一志望に届いていないが、志望校を変えることで受験科目が減る

それぞれ簡単に「なぜか?」ということをお話しします。「自分はちょっと当てはまっているな……」という人は耳を傾けてください。

1. 国公立第一志望で、センターの点数が届かなさそう

「届かなさそう」と言っても、目標点に各科目5〜10%届かないのであれば、まだまだ点数が伸びる余地はあります。

今の時点で目標点数に20点以上届いていないとか、まだやりきれていない範囲があるという場合は、なかなか厳しい戦いになると思っていてください。

センター試験による2段階選抜(足切り)がなければいいですが、2段階選抜を実施している大学を受ける場合は、気をつけておいたほうが良いでしょう。

ただ、ここは実際にセンター試験を受けてみてから変更することも可能です。

一般的に大学の偏差値が下がれば下がるほど受験科目は減るか維持される傾向にあり、「志望校を下げたから科目が増えた」ということは起こらないからです。

実際のセンター試験本番の点数が惜しくも届かず、「このまま出願しても合格は厳しそう……」という場合に初めて志望校変更を決める場合のほうがどちらかというと多いです。

現段階ではまだまだ、絶対に行きたい志望大学を据えておいて、そこに向かって引き続き勉強をすすめるということが多いです。

2. そこまで第一志望にこだわりがない

ふたつめは、そもそも第一志望にそこまでこだわりがない場合です。

第一志望の学力には正直届いていないけれど、そこまでこだわりをもっているわけでもなく、正直受かってしまえばそこで頑張れるという人は、あえて早めの段階で確実な大学にシフトするというのも手です。

人によっては「届かなさそうな大学に向かって頑張る」より「もう少しで届きそうな大学に向けて勉強する」ほうが熱心に取り組めます。目に見えている目標のほうが取り組みやすいわけです。

もちろん、第一志望がガッチリと決まっていて、何が何でもそこに行きたい、他に変える気はないという場合は無理に変える必要はないと思っています。いくら差があろうが勉強をして近づくことはできるわけですし、受験することもできます。

ただ、そうした場合は併願校をより慎重に決める必要があるので、このあとの章を読みながら対策していってください。

3. (特に国公立第一志望で)絶対今年合格したい

既卒生は「もう浪人できない……」というプレッシャーがあるでしょうし、家庭のご意向的に「浪人はダメ」といわれている人もいるでしょう。

私大であればいくつか併願をして受験することもできるわけなので、併願校でうまく組み合わせればよいですが、「国公立しか言っちゃダメ」と言われている人は困りますよね。

より確実性を高めるために志望校を下げる、という選択肢はありです。

ただ、「どうしてもこの大学に行きたい」というのがあるのであれば、保護者さんを説得するなり、もう少し志望校変更を粘るなりしてもよいでしょう。

4. 第一志望に届いていないが、志望校を変えることで受験科目が減る

ラストは、「志望校を変えることで受験科目が減る」パターン。

これはすごく大きく、例えば理系志望で志望校が変わることで「数3が不要になる」「理科が片方でよくなる」などのパターンです。

第1志望がそのように切り替われば、それ以下の併願校もその科目を基準に選べばよく、何より科目が減ることで残りの学習時間を他の科目に当てられるので、合格率がぐんと高まります。

ただこれも、やはり第一志望にそこまでこだわりがない……という場合が原則にはなるので気をつけましょう。

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第一志望に「絶対行きたい」のであればギリギリまで変えなくてもOK

先述にもありますが「絶対この大学に行きたい!」というのであれば変えないようにするのが一番の道です。

勉強のモチベーションの多くは「この大学に行きたい!」というところから来ているはずなので、その心持ちはぜひとも大切にしてほしいです。その気持ちを持ち続けていたほうが、トータルでの勉強の成果も高くなります。

家庭の事情などで選べない……下げないといけない……という場合も、それを上回る「ここに行きたい」があるのであれば説得してみるのもありです。

ただ、そのように挑戦していくことが「無謀」にならないために大切なのが、何度も書いている「併願校選び」です。

次章で詳しく解説していきます。

併願校はどう選べばいいの?何校くらい受けるの?

さて、ここからは塾生にもよく話している「併願校の選び方」の話です。

併願校はもちろんですが、一部は志望校を変えるときにも生かされることなので、気をつけてみてみてください。

志望校・併願校での一番の失敗ポイントは「行きたくない大学」を入れてしまうこと

「併願校なんだから、適当に選んでいいでしょ」「試験なれするために受けるから、正直どの大学でもいい」という考えは非常に危険です。

事実、たくさんの大学生や既卒生が「進学した大学が思っていたのと違った・自分と合わなかったから再受験します」といって相談に来ます

もちろん人によっては「そもそも行くかどうかわからないけど受けておく」大学をあえて受ける場合もありますが、それで第一志望に合格せずそこに合格しても、蹴って浪人するというパターンはあります。

ただ、一度大学に通い始めてしまって「やっぱり違うかも……」となると、お金も時間もとてももったいないです。

そうならないためには、やはり併願校を決める段階で「この大学ならいってもいいな」と思えるかどうか、「この大学なら自分が勉強したい・やりたいことができる」とわかっているかが重要になってくるのです。

併願校の数や偏差値の度合いも大事ですが、まずは「いってもいいと思える大学かどうか」を綿密にリサーチするようにするのが大前提です。

併願校は「4段階」で選ぶべし

これはよく生徒さんにも話している内容ですが、志望校・出願校を決めるときに注意しておきたいのが「出願大学のレベル感」と「各レベルごとの出願数」。

どうやって決めていけばいいのか?と疑問に思うことも多いと思うので、決め方をお伝えします。

その際によく塾内で使っているのが「4段階」の指標です。

志望校のランクをざっくり4段階、偏差値差として3〜5くらい刻みで分けていきます。

それぞれのランクの大学を埋めていくことで、出願校のレベルにかたよりがないようにしています。

その4段階は以下の通り。

チャレンジ校

模試判定がE、目標点に2割以上足りない。現状でC判定以上が出ている大学より偏差値として5以上離れているくらいが目安。第一志望はここに入ることが多い。

合格圏校

模試判定がC〜D。もう少し頑張ればor現段階で「勝負できる」レベルにできるとよく表現する。人によっては第一志望がここに入る。

安全圏校

模試でB判定以上。このまま行けばしっかり合格できるレベルの大学。

滑り止め校

基準としては「本番ミスしまくっても合格できる」「本番風邪を引いても受かる」「今の実力でも合格点をしっかり超えられる」あたりでよく話しています。

この4段階に各大学を当てはめながら、出願校を決めていきます。

実際の志望校の決め方の手順

実際の決め方としては以下の通り。

1. 第一志望のだいたいの偏差値や入試難易度、そこと現状学力との差を把握する

何より重要なのがここ。まずは第一志望校のレベルを把握するんですが、大学の偏差値は母集団によって当てにならない数字になることが多いので、複数のソースを活用してクロスチェックをかけるのが基本です。

参考にしているサイトとしては、

河合塾の難易予想は学部系統別にわかれているので、併願校を探すのにもうってつけですし、書店などでも「大学受験案内」という形で駿台・河合の監修で出されているものがあるので、不安であればそれを手に入れておくとよいでしょう。

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こういった情報群を活用しながら、「自分の第一志望がどのレベルか」、そして直近の模試の偏差値や判定と照らしながら「現状の偏差値の差はどのくらいなのか」を見極めていきます。

2. 第一志望校が「4段階」のどこにあたるのか見極める

たとえば10月の模試でD〜E判定であれば、第一志望校は「チャレンジ校」に置きます。

チャレンジ校は1つあればOK。

そこから偏差値を2〜3ほど下げた大学を「合格圏校」として定めますが、あくまでこれも「頑張れば勝負できる」ところなので確実性はまだまだ。

こちらも1校〜2校あればよいでしょう。

あとはそこからさらに志望校を2〜5下げて「安全圏」、そこからまた下げて「滑り止め」という形で決めていきます。これらの大学の出願数は人によって変わってくるので、要注意です。よく話すのは安全圏3〜4校(or学部)、滑り止め2校程度でしょうか。

ここはたとえば第一志望がすでに安全圏〜合格圏にあるようであれば滑り止め1校、安全圏2〜3校でよいでしょうし、逆に本番力に不安があるのであれば滑り止め・安全圏をもっと厚めにおいておくのもよいでしょう。

ここからは正直さじ加減です。

例1:私大志望

模試成績:早稲田商学部E判定、明治商C判定 チャレンジ校 早稲田大学商学部 合格圏校 明治大学経営学部 安全圏校 立教大学経営学部、明治大学商学部、成蹊大学経済学部・経営学部 滑り止め校 東京経済大学、駒沢大学経営学部、桜美林大学

何が何でも現役でいかないといけないので、滑り止め校の中でも偏差値差を5ほどつけている。東経が55〜57程度、桜美林が52.5。

例2:国立志望

模試成績:東大D判定 チャレンジ校 東大文科 合格圏校 慶應義塾大学、早稲田大学 安全圏校 明治大学 滑り止め校 法政大学

国公立で受ける場合、浪人もある程度覚悟して臨むのであれば正直これより減らしても良さそう。国公立の場合「センター利用である程度狙う」ということもできるのでそこで2,3校きちんと視野に入れ、センター失敗したときのためにそれぞれ一般の願書も出す。レベルの高い早慶は比較的傾向が近いところを受ける予定。

3. 受験方式を決める

ざっくり志望校のパターンが決まったら、入試形式を決めていきます。

「センター利用」なるものが世の中にはあるので、特に国公立を受験する場合は有効に活用できるでしょう。

私大志望でも限られた科目数で受験できる大学が特にMARCHレベル以下に多いので、戦略に応じてセンター利用を使っていきましょう。

ただし、センター利用は基本的に一般入試よりボーダーが高くなることには注意が必要です。

早稲田大学に至ってはセンター利用にほぼ全科目必要、かつ9割程度の得点が必要なので正直センター利用で早稲田合格できるのは東大・一橋など難関国立大志望者に限られます。

それより下でも、明治大学や青山学院大学など人気大学・学部にセンター試験の点数で行けるのはおいしいですが、基本的に3科目で8割後半〜9割の得点は必要になるので注意が必要です。

例えば早稲田志望であったとしても、マーチレベルのセンター利用が確実に合格できるかと言われると正直怪しいです。

センター利用でとれるに越したことはないので出願してもよいでしょうが、一般入試で受験する準備もしておくようにしましょう。

このあたりも、センター利用入試の得点率を参考にしながら決めていきますが、センター利用入試は定員が少なくボーダーが上下しやすいので、つねにボーダー+5%くらいは多めに見積もっておき、「合格していたらラッキー」くらいのつもりでいるようにしましょう。

例1:私大志望

模試成績:早稲田商学部E判定、明治商C判定

  • チャレンジ校:早稲田大学商学部→一般
  • 合格圏校:明治大学経営学部→一般
  • 安全圏校:立教大学経営学部、明治大学商学部、成蹊大学経済学部・経営学部→すべてセンター利用・一般両方出願
  • 滑り止め校 東京経済大学、駒沢大学経営学部→センター利用・一般両方出願、桜美林大学→3科目で75%取れればOKなので、センター利用のみ出願

センター利用を実施している大学は基本一般・センター利用両方出願。できれば滑り止め校はセンター利用でとりたい。

例2:国立志望

模試成績:東大D判定

  • チャレンジ校:東大文科→一般
  • 合格圏校:慶應義塾大学→一般、早稲田大学→センター利用
  • 安全圏校:明治大学→センター利用
  • 滑り止め校:法政大学→センター利用

正直東大文系の2段階選抜(だいたい高くて82%あたり)を超えるためにセンターの3科目は9割近くとらないといけないため、明治・法政はセンター利用で確実に押さえます。

早稲田大学は一般試験の対策をする暇がないため、センター試験で9割以上とれれば取れるということでいちおう出願だけ。数学が使えて国立と比較的相性が良い、かつセンター利用を実施していない慶應義塾大学のみ試験慣れも兼ねて2日程ほど一般受験にします。

例もいくつか出しましたが、正直ここまでくるといろいろな志望パターンがあるため、最終的には今の成績と照らし合わせての判断になります。

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いくつの大学・学部に出願するものなの?

あとは、「どのくらいの大学に出願するの?」ということもよく聞きますね。

たくさん受験しすぎても疲れてしまいますし、なにより試験が近い時期に勉強できないのは精神的にも負担です。

かといって少ししか受験しないと、「全部落ちたらどうしよう……」という不安は出てきますし、実際にそうなることも珍しくありません。

結論から言うと、4段階の出願大学レベルをふまえていればいくつでもよいです。

だいたい6〜7大学・学部に出願する人が多い印象ですが、国立志望であればもっと少なく3〜5校、人によっては「東大しか受けない!」という人もいます(僕の場合は一般は東大のみ、私大はセンター利用で早稲田大学のみ、という感じでした)。逆に私大であればセンター利用を含めて10大学・学部以上受ける人もいます。昨年いた塾生には片っ端からセンター利用出している人もいました。

正直出願数は家庭状況や受験日程によって大きく変わってくるので、いくつが正解ということはありません。きちんと合格圏・安全圏・滑り止めのレベル分けを意識してまんべんなく受けられれば良いです。

ただ、やはり「多く受けたほうが確率は上がる」のは間違いなく、何度も受ければそれだけ試験に慣れてきますし、緊張して力を発揮できなかった、という回ばかりでなく「うまくいった」回も出やすくなりますので、余裕があるのであれば多めに出しておくのが良さそうです。

逆に「浪人してもいいし、第一志望しか受けない」という考えもできますが、これは正直あまりおすすめしません。

というのも、実際の大学受験を受けてみないと自分の実力がわからないというのと、浪人したときに現役の時どこまでレベルをあげられたかつかみにくいということがあるからです。

実際に試験を受けてみると「意外と緊張しやすい性格だった」とか、「思ったより実力がついていなかった」などがわかりますし、なにより試験慣れという面でも重要です。どこか1つの大学でも合格が出ているだけで「自分の勉強は間違っていなかった」という自信にもなるので、2次試験のパフォーマンスも上がります。

浪人したときに「現役のときは〇〇大学しか受けてなくて……」だと比較対象が持てず、なかなか「あとどのくらい差があってそれを埋める必要があるのか」がつかめませんので、そういった意味でも「最低2,3は受験する」ことをおすすめします。

納得できる受験ができればOK。何より「この大学ならいっても良い」と思えるかが最優先

色々ご紹介しましたが、一番はやはり「本番納得して受験できるか」、そして「実際に通って後悔しないか」の2軸です。ここさえ押さえていればそこまで大きくブレることはありませんし、たとえ失敗したとしても次に繋がります。

今回挙げたポイントを意識してみて、受験勉強に励んでください。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

 

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