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医学部を志望する受験生の注目を集める私立医学部の御三家。医学部御三家には、慶応義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学の医学部が含まれます。
医学部を目指す受験生のなかには、御三家を第一志望にしている人も多いのではないでしょうか?
「御三家に入学するとどのようなメリットがあるのだろう」
「どうやったら、御三家に合格できるのかな?」
このように思う人も多いでしょう。
多くの医学部受験生のあこがれの的である御三家には、多くの魅力があり、たくさんの高校生が受験します。倍率も高く、入学するには高い学力が必要です。
本記事では、医学部御三家の歴史、特色、そして最新の入試情報まで徹底的に解説します。医学部御三家を目指す受験生は、ぜひ参考にしてください。
慶應・慈恵・日医が医学部御三家と呼ばれる理由

慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学の3大学が御三家と呼ばれる主な理由には以下のものがあげられます。
- 戦前から医学部が存在しており、長い歴史で日本の医学の発展に貢献してきた
- 偏差値70前後が必要であり、入学には非常に高い学力が求められる
- 医師国家試験合格率が高い
長い歴史を持つ格式の高い医学部であることから、医師を目指す学生にとって御三家を卒業することは大きなステータスとなります。キャンパスには、学習設備が整っており、入学後には良い環境のなかで勉強ができるでしょう。
人気が高いため、入学には高い学力が求められます。御三家で勉強して医師になるという、充実した人生が送れることを考えると、高校生のうちにしっかりと勉強をして医学部御三家に入学するメリットは大いにあるといえます。
国家試験の合格率は、3大学とも95%前後と非常に高いのが特徴です。医師になりやすい点も受験生が目指す理由といえます。
御三家各大学の徹底解説
医学部御三家と呼ばれる、慶応義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学の医学部の情報を紹介します。
慶応義塾大学医学部の情報
慶応義塾大学医学部の情報を以下にまとめました。
所在地 | 東京都新宿区信濃町 |
入試の種類 | 一般試験:約30名 内部推薦:約40名 |
入試日程 | 1次試験:2月はじめ 2次試験:3月はじめ |
入試科目 | 1次試験:英語と数学は必須 物理・化学・生物から2科目選択 2次試験:小論文と面接 |
入試日程は、私立大学のなかでは遅めです。ただし、国公立大学と被っているわけではないので、併願はできます。
国公立で東京大学理科三類の受験生が滑り止めで受験することも多いので、非常に難易度は高いといえます。
しかし、英語以外の文系科目が必要ないため、文系科目が苦手な生徒にとっては、全教科受けて国公立大学に行くよりも入学しやすいでしょう。
東京慈恵会医科大学医学部の情報
慶応義塾大学医学部の情報を以下にまとめました。
所在地 | 1年次:東京都調布市国領町 2年以降:東京都港区新橋 |
入試の種類 | 一般試験:約105名 東京都地域枠:約5名 |
入試日程 | 1次試験:2月はじめ 2次試験:2月中旬 |
入試科目 | 1次試験:英語と数学は必須 物理・化学・生物から2科目選択 2次試験:小論文とMMI面接 |
1年までは国領キャンパスですが、2年生以降は新橋キャンパスに移ります。
英語以外の文系科目が必要ないため、文系科目が苦手な生徒にとっては、全教科受けて国公立大学に行くよりも入学しやすいといえます。
2次試験では、MMI(Multiple Mini Interview)面接が必要となります。MMI面接とは、近年全国の医学部入試で導入が進んでいる面接試験です。
複数の面接会場を回って、それぞれでテーマを与えられ、対話をします。通常の面接と異なるのは「複数の面接会場を回る点」「対話を重視する点」です。
本番で焦らなくてもいいように、高校や塾の先生に相談してMMI面接の対策をしておきましょう。
日本医科大学医学部の情報
日本医科大学医学部の情報を以下にまとめました。
所在地 | 東京都文京区千駄木 |
前期入試の種類 | 一般試験:約72名 地域枠:約14名 |
前期入試日程 | 1次試験:2月はじめ 2次試験:2月上旬 |
前期入試科目 | 1次試験:英語と数学は必須 物理・化学・生物から2科目選択 2次試験:小論文と面接 |
後期入試の種類 | 一般試験:約27名 地域枠:約6名 |
後期入試日程 | 1次試験:2月終わり 2次試験:3月上旬 |
後期入試科目 | 1次試験:英語と数学は必須 物理・化学・生物から2科目選択 2次試験:小論文と面接 |
前期日程、後期日程ともに受験可能な地域枠は、以下の5都県から選ばれます。
- 千葉県
- 埼玉県
- 静岡県
- 東京都
- 新潟県
東京都以外からも、地域枠が設けられていますので、各県にお住まいの受験生は利用を検討しましょう。
英語以外の文系科目が必要ないため、文系科目が苦手な生徒にとっては、全教科受けて国公立大学に行くよりも入学しやすいといえます。
御三家のなかでは、入学しやすい大学です。御三家としてのネームバリューはあるため、慶応義塾大学や東京慈恵会医科大学の医学部が厳しい場合は、志望してもよいでしょう。

医学部御三家の偏差値・学費・国家試験合格率の比較
医学部御三家の偏差値・学費・国家試験合格率を以下の表にまとめています。
大学名 | 偏差値 | 6年間の学費 | 医師国家試験合格率 |
---|---|---|---|
慶應義塾大学医学部 | 74.2(医学部82校中3位) | 2227万円(私立医学部31校中4位) | 96% |
東京慈恵会医科大学医学部 | 70.3(医学部82校中6位) | 2281万円(私立医学部31校中6位) | 96% |
日本医科大学医学部 | 69.0(医学部82校中16位) | 2229万円(私立医学部 31校中5位) | 94% |
偏差値は、3大学ともに非常に高い学力が必要となっています。特に、慶應義塾大学と東京慈恵会医科大学は、旧帝大医学部に匹敵する偏差値が必要です。
6年間の学費は、他の私立大学と比較すると安く済みます。私立大学医学部を目指すなら、学費の面でも通いやすいといえるでしょう。
国公立大学と比べると、6年間で数千万円の学費が多くかかります。御三家に入学できるなら、国公立大学の医学部にも合格できる学力を有しています。御三家のネームバリューも大事ですが、学費に多くの費用をかけられない場合には、国公立を目指すのがよいでしょう。
国家試験合格率は、どの大学も非常に高い数値です。入学したら、医師になれる可能性は高いでしょう。
引用:医学部受験マニュアル
医学部御三家を目指すための対策と心構え

ここでは、医学部御三家を目指す受験生に向けて、対策や心構えなどをお伝えします。
モチベーション維持とメンタルヘルス
受験勉強を進める上で「模試の点数が思ったほどよくなかった」「勉強に疲れてきた」などの悩みが出てくる場合もあるでしょう。
そういったときは、医学部に入学した自分を想像し、モチベーションを保つように心がけましょう。
医学部御三家に入学できたら、充実した大学生活を送れる上に、卒業後には医師になれる可能性が高くなります。
大変満足な人生を送れることが期待できますので、大学に入った自分を具体的に想像してみましょう。
保護者へのメッセージ
保護者さんは、子どものメンタルケアにつとめてください。医学部御三家を目指すお子さんは、日本でもトップクラスに難しい大学受験をしようとしています。
そのなかで、さまざまな悩みや困難があるでしょう。お子さんがメンタルを病まないように、お子さんの状況を確認しながら優しい言葉をかけてあげてください。
また、保護者さんは、学費について考えておきましょう。子どもでは、家計のことを把握できません。家計とお子さんの学費にかけられる費用のバランスを考えて検討してください。
医学部御三家の学費は、私立大学ということもあり非常に高額です。学費は3大学とも6年間で2200万円程度かかります。
お金の目途が立たない場合は、地域枠での受験や奨学金も検討しましょう。
どうしても、お金の面で医学部御三家に通わせるのが難しいのであれば、国公立大学への入学も視野に入れてください。お子さんには、お金の面で難しいことを、相談する必要があります。
医学部御三家の魅力と入学後の展望
医学部御三家は、入試の難易度が非常に高く、入学が難しいことが知られています。
戦前から、医学部を運営してきたことで、非常に歴史が深く人気が高い大学です。キャンパスには、医学部の勉強に適した環境が整っており、医師国家試験の合格率は、95%前後と高い水準を保っています。
何より、入学すると医学部御三家というネームバリューを得られます。
しっかりと勉強して、医学部御三家の合格を勝ち取りましょう。
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