最近では、会社や大学だけでなく塾などでもオンラインの活用が当たり前になってきています。
しかし、オンラインは最近主流になりつつあるものです。
そのため、塾選びをしている生徒や保護者の中には次のような不安や疑問を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
- 対面式・オンラインのどちらの塾を選べば良いかわからない
- 実際のところ対面とオンラインに違いはないのでは?
今回はそのような悩みを抱えた方の塾選びの参考になることを目的として書きました。
「校舎型の塾のメリット・デメリット」「塾を選ぶ際のポイント」に分けて紹介していきます。
塾は「校舎型」「オンライン型」の2種類がある!
塾の種類は「校舎型」と「オンライン型」に分類することができます。
「校舎型」とは、教室の中で先生が生徒と対面しながら授業を行うスタイルです。
一方、「オンライン型」はインターネットを介して行われる授業を指します。
それぞれに良し悪しはありますが、今回は主に「校舎型」の塾の特徴について紹介していきます。
校舎型の塾のメリットについて
まず初めに校舎型の塾のメリットを3つに分けて紹介してきます。
通塾時間で頭を切り替えられる
まず校舎型の塾のメリットとして「通塾することで頭を切り替えられる」という点が挙げられます。
自宅で授業を受ける場合、すぐに勉強をする気持ちに切り替えることが難しいです。
確かに自宅にいながら授業を受けられるのは楽ですが、生徒にとってすぐに勉強モードに入ることは容易ではありません。
例えば、「授業直前まで携帯でゲームをしていたため、授業内容に集中できない」
「画面越しの授業であるため、緊張感のない中、ボーッと授業を受けてしまった」
といった生徒も見られます。
一方で、塾で勉強することを決めておけば、通塾時間の間に頭を勉強用モードに切り替えるという習慣が身に付きます。
さらに勉強する場所と勉強しない場所がを明確に分けられるため、オンオフの切り替えも上手になります。
自習室があるから勉強しやすい
校舎型の塾に通うことメリットとして「自習室を利用できること」が挙げられます。
受験勉強においては場所に左右されず勉強できるのが理想ですが、なかなかそうはいきません。
例えば、放課後の学校で勉強しようとしても友人と話が盛り上がってしまうなど、勉強に集中できない場合もあるでしょう。
自宅であっても、携帯やPCなど勉強の妨げとなる誘惑がたくさんあります。
そのため、十分な自己管理ができない人がそのような環境で集中力を維持することは難しいのです。
そのような人におすすめなのが「自習室での勉強」です。
特に、勉強以外のことに意識が向いてしまう人には自習室での勉強が適しています。
なぜなら、自習室では基本的に携帯の使用や飲食が禁止されているため、自然と勉強するようになるからです。
自己管理を徹底するのが苦手な方は、環境を変えることで勉強する習慣を獲得しましょう!
校舎で同じ目標を持つ生徒と切磋琢磨できる
校舎型の塾には、とオンライン塾と異なり「同じ目標を持つ生徒と同じ空間にいれる」という特徴があります。
塾仲間ができることのメリットとして以下の2点が挙げられます。
まず1点目は「お互いに切磋琢磨できる」ということ。
志望校合格という目標に向かっていく中で、切磋琢磨できる仲間の存在は貴重です。
模試の結果に落胆したり、受験を諦めそうになった時に、同じ目標を共有している仲間がいれば、自分の支えになります。
また大規模な校舎型の塾であれば、人数も多いので自分のライバルとなりうる人もできるでしょう。
個別指導塾とは異なりレベルごとにクラスが分けられるので、同じ学力の生徒に囲まれます。
こうした環境によって「周りのライバルに負けられない」という気持ちが生まれ、それが受験へのモチベーションにつながります。
つまり、1人で勉強するよりも身近なライバルと競争することで、積極的に勉強に取り組むことが期待できるのです。
2点目は、「情報収集ができる」ということ。
校舎型の塾の場合、他の生徒と関わる機会が多くなります。
そのため、もしお互いの学力や志望校が近ければ受験情報を気軽に共有することができます。
特に、友人から聞いた学校の説明会や学校の評判などの「ネットでは得られない生の情報」は、進路を考える上で非常に参考になるでしょう。
このように、1人で勉強する環境に比べて校舎型の塾は気になる受験の情報を知れる機会が多いです。
さらに、お互いに現在の勉強状況や志望校について話すことで、モチベーションアップにもつながります。
1人で勉強するのに比べて、校舎型の塾は「情報が入って来やすい環境」であるのは間違いありません。
校舎型の塾のデメリットについて
次に校舎型の塾のデメリットを3点紹介していきます。
勉強時間が削られる
校舎型の塾に通う場合、移動時間によって勉強時間が削られることは頭に置いておきましょう。
受験生にとって「いかに有効に時間を使うか」が勝負を左右します。
仮に通塾時間が往復25分で週2回塾に行くならば、1ヶ月で「25×2×4=200分」を移動時間に費やしていることになります。
これだけの時間があればガッツリ問題演習に取り組んで答え合わせまでできますよね。
こうした通塾時間が積み重なると1年後に大きなロスとなる可能性はあるので気をつけましょう。
一方でオンライン型の塾に通うのであれば移動時間が生じないため、その分の時間を勉強に充てることが可能です。
もし移動時間がもったいないと感じるならば、移動時間にできる勉強(英単語の暗記など)を取り入れるのも一つの手です。
とは言えやはり、机に向かって勉強する場合と比べるとやれることは限られてしまうでしょう。
また学校の部活動や習い事で忙しい方は塾選びに注意が必要です。
塾に通うことで勉強と課外活動とのバランスが取れなくなり、どちらも中途半端になってしまう可能性もあります。
集団塾であれば授業時間が事前に決められており、個別の用事に対応できません。
自分の日常のスケジュールと相談した上で塾を選ぶ必要があります。
シンプルに通塾が面倒
学校の部活動などで忙しい生徒にとって、通塾することは面倒に感じるかもしれません。
すでに自宅で学習する習慣のある生徒にとっては、通塾することでむしろ学習時間が減ってしまいます。
そのような場合、校舎型の塾通塾ではなく家庭教師や自宅でのオンライン授業といった選択肢も考えておくと良いでしょう。
オンライン授業であれば、時間を短縮できるだけでなくなかなか授業が受けられない有名講師の授業を受講できるというメリットも期待できます。
また、安全面でも通塾への抵抗を覚える方がいるかもしれません。
通塾する場合は、基本的に生徒の帰宅時間が遅くなります。
21時や22時頃に帰宅するのが心配であったり、送り迎えをすることが難しいければ、上記のオンラインのような校舎型の塾以外の方法も検討しましょう。
周囲の人に引っ張られる可能性はある
先ほど校舎型の塾に通うことで仲間ができるメリットをお伝えしましたが、反対に「周囲の人に流されて勉強が疎かになってしまう」場合もあります。
やはり塾とはいっても様々な生徒が集まります。
そのため、一定数「勉強にやる気がない子」「勉強よりも雑談を優先してしまう子」もがいるでしょう。
そのような生徒が多いほど、どんなに自分の勉強に集中しようとしても周りの影響を受けてしまうのが普通です。
そのため、事前に塾や生徒の雰囲気を確認しておくことをおすすめします。
また、周りのライバルとの競争にばかり目が向いてしまうこともあります。
本来勉強の目的は自分の志望校に通える実力をつけること。
しかし周りの生徒がメキメキと実力をつけていると、それを自分へのプレッシャーに感じてしまうかもしれません。
このように校舎型の塾に通う場合、「友達との勝ち負け」が勉強の目的になってしまうことがあります。
周囲との勝ち負けに目を向けるのが必ずしも悪いことではありませんが、塾の本来の目的である「志望校に合格すること」を忘れないようにしましょうする。
校舎型の塾を選ぶポイントについて!
校舎型のメリット・デメリットについて紹介しました。
最後に校舎型の塾を選ぶ際に気をつけたいポイントを2点解説します。
自宅から無理なく通えるか?
校舎型の塾選びの決め手として「家からの距離の近さ」が挙げられます。
ある個別塾の調査でも「自宅からの距離」が入塾の1番の要因であることが示されています。
受験生であればほぼ毎日塾に通うことも考えられるため、帰宅時間が遅くなることも珍しくありません。
そのため塾に通う際の時間的・肉体的な負担がなるべくかからず、帰り道が安全であるかという点は考慮した方が良いでしょう。
また、安全面だけでなく近場の校舎型の塾だと定期テストに向けてのノウハウが溜まっている可能性もあります。
それはどういうことかというと、学校に近い校舎型の塾に通う場合、同じ学校の同級生たちも通塾している可能性が高いです。
そのため、塾に学校の定期テスト対策のためのノウハウが蓄積されていたり、指導してくれる先生が自分の学校の傾向を事前に理解していることが期待できます。
とはいえ、塾を「家からの距離」だけで決めることは危険ですので、様々な点を踏まえて通塾する塾を決めるようにしましょう。
どのような設備があるのか?
次に校舎型の塾を決める際に注目してもらいたいのは「塾の学習環境」です。
生徒にとって「集中して塾の授業が受けれるか」は重要なポイントになります。
参考までに塾の設備でチェックすべき特徴を以下に挙げます。
- 教室空間が生徒の集中の妨げにならないように整理されているか
- 授業を受ける際に使用する机や椅子、照明は問題がないか
- 集中できる温度を調節するための空調設備は整っているか
授業に集中できる環境であるかどうかが気になる方は、一度体験授業などを通して、塾の雰囲気を掴んでおくと良いでしょう。
また、ある程度規模のある塾であれば、教材の貸し出しや受験の参考資料を自由に閲覧できる「情報コーナー」を設けている場合もあります。
参考書選びで困った時などに利用してみるといいですね。
さらにデジタル機器を活用することで生徒の学習をサポートしている校舎型の塾もあります。
とある塾では、Suica によって生徒の入退室を管理し、保護者の方に生徒の動向を通知するようなシステムが導入されています。
このような設備の充実度が生徒が安心して学習に取り組める環境につながります。
「志望校に合格する」という目標を叶えるためにも塾の設備も事前にチェックしておきましょう。
まとめ
今回は校舎型の塾の特徴を中心に解説しました。
校舎に通うことで仲間ができたり、情報収集が捗るといったことが期待できます。
塾によって学習環境は大きく異なるので、校舎型の塾を検討している方は一度体験してみて、塾の雰囲気を掴むことをおすすめします!
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