「オンライン塾」とは、自宅からインターネットをつないで指導してもらえる形態の塾を指します。
通塾の必要性がなく時間を有効活用して大学受験に向け勉強できるため、オンライン塾を選択肢として考える人もいるでしょう。とはいえ、調べてみたら意外と色んな選択肢があって、どんな塾が合っているか分からないし、選ぶときのポイントもよく分からないということもあるはず。
この記事では、おすすめのオンライン塾3選や具体的な種類、メリット・デメリット、費用について解説します！これを読んで、自分に合う塾探しの参考にしてください。
なお、今回の記事では以下3つのタイプの塾について紹介しています！
| オンライン塾のタイプ | おすすめの塾名 |
|---|---|
| 動画授業型 | スタディサプリ |
| 個別指導の対面授業型 | オンライン家庭教師Wam |
| 個別指導の学習管理型 | 学習塾STRUX |
オンライン塾を選ぶ上でまず知っておきたいメリット・デメリット
まずは、オンライン塾のメリット・デメリットを知っておきましょう。
塾にはオンライン以外にもさまざまな指導形態があるため、「オンライン塾だと時間を有効活用できるから絶対にオンライン塾を選んだほうがいい」と決めるのではなく、メリット・デメリットを踏まえて自分に合う塾を選ぶことが重要です。
実は多少通塾に時間がかかってでも対面型の塾に行く方が成績が伸びる高校生・受験生もいるので、まずはオンライン塾自体のメリットデメリットを把握しておきましょう。
オンライン塾のメリットについて
まずはオンライン塾のメリットについてです。
近くに塾がなくても受けられる
地方に住んでいると近場に塾がそもそもほとんどないということはよくあるはず。あったとしても大手の予備校が1つだけだったり、逆に地域密着型の個別指導塾が1つだけだったり、ということもありますよね。
オンライン塾を使えば、そういった地域にお住まいの方でも、ネット環境さえ最低限整っていれば、塾や予備校を活用することができます。
遠方にいる志望大学出身講師や、優秀な講師の授業を受けられる
大学受験では志望校ごとに必要な対策が異なるため、可能であれば「自分の志望校に通っている講師」に指導して欲しい人もいるでしょう。
とくに東大・京大・旧帝大・早慶上智などの難関大学を受験するのであれば、なおさら在籍（または卒業）している講師、あるいは最低でもそのレベルの大学の問題も扱える講師に指導してほしいはず。
オンライン塾であれば仮に「地方からでも」、自分が志望する大学出身の講師やそれに準ずるレベルの指導ができる講師に指導してもらうことができます。
また、受験業界のレジェンド的な一流講師が、対面で授業を行っているのは都会ですが、オンラインの塾であれば、全国どこからでもこういった優秀な講師の授業を受けることが可能です。
通塾時間がかからない
校舎型の塾でも、確かに行き帰りの電車の時間などで勉強はできますが、机に向かって勉強するよりもしているときよりかは効率性は落ちてしまいます。
オンライン塾は通塾の必要性がないため、自分の時間を最大限、最高の効率で受験勉強に使えます。
オンライン塾のデメリットについて
次にオンライン塾のデメリットについてです。メリットばかりに目を向けてしまうと自分に合わない塾に通ってしまうこともあるので気をつけましょう。
インターネットの通信状況次第で快適に受講できないこともある
オンライン塾の場合、インターネットの通信環境次第では集中して勉強できない可能性もあります。
通信環境が不安定だと、講義の途中で画像が途切れて授業を受けられず受講時間が終わることもあり得ます。オンラインの設定に慣れていないうちは、映像や音声の乱れをうまく調節できず戸惑うかもしれません。
自習環境を自分で整える必要がある
校舎型の塾であれば自習室を備えていることも多く、講師と同じ空間にいるため強制的に勉強できますし、講師へ気軽に質問もできるため、授業時間外も受験勉強に取り組みやすいでしょう。
しかしオンライン塾の場合は、授業時間以外の時間の使い方は高校生・受験生自身でコントロールしなければなりません。オンライン塾にも質問受付サポートなどが整っているケースもありますが、自由に使える分、強制力は弱くなってしまいます。
このように個人の自由度が高いからこそ、オンライン塾では授業時間外の自習環境を整えられるかが重要になります。
「オンラインだと成績が伸びない」という不安を抱える可能性がある
オンラインであっても、講師としっかり対面で指導してもらえるため成績を伸ばすことは十分可能です。しかし中には「オンライン」という言葉だけで、なんとなく「教室での授業よりも効率が落ちそう」というイメージを持つ方がいるかもしれません。
これまで通塾型がメインだったため、オンラインで成績を上げるイメージが湧かないこともあるでしょう。そうした不安を抱えていると、オンライン塾をしっかり活用できないかもしれません。
しかしどのようなオンライン塾であっても、通塾時と同じように授業を受けられるように、以下のような工夫を施しているためご安心ください。
- ホワイトボードなどを利用し黒板と同じように説明
- プリントの手元を写してどこを説明しているのかはっきりさせながら授業をする
- 講師と顔を見合わせながら学習できる
他にも授業時間外のサポートに目を向けると良いでしょう。
例えば「授業時間外でも無制限に質問できるのか？」「面談は定期的に行ってくれるのか」といったサポートがあるかを確認するのがおすすめです。どうしても不安なのであれば、塾が開催する無料体験や講習でお試しからスタートするのもアリです。
さらに詳しくオンライン塾のメリット・デメリットについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください！
オンライン塾の種類と費用
オンライン塾にはさまざまなメリット・デメリットがありますが、これらは「どんな種類のオンライン塾なのか？」によっても変わります。
一口に「オンライン塾」と言っても、種類によって合う・合わないがあるため、さまざまな視点から「自分に合う」オンライン塾を見つけましょう。
例えば以下のような視点で塾を比較するといいですね。
- 大学受験と補習の優先度
- 日頃の勉強スタイル
- 自分の性格
ここからは具体的にどのような種類のオンライン塾があるか解説していきます。それぞれの種類に応じて目安の費用も掲載しているため、選ぶ際の参考にしてみてください！
費用についてはこちらの記事でも詳しく解説しています！
種類1：個別指導の対面授業型
「個別指導の対面授業型」とは、画面を通じてマンツーマンの指導を受けられる塾のこと。対面と変わらず顔を見合わせながら授業をしてもらえます。
Zoomのようなビデオ通話ソフトを使って、1対1で授業を行うのが一般的です。
必要に応じて、テキストや板書の手元をカメラで映したり、タブレット上の画面を共有したりするので、ほとんど通塾型の授業と同じような授業を受けられます。
個別指導であれば、生徒の状況に合わせ対面で丁寧に科目の知識を教えてくれるため、大学受験の基本から応用レベルまで幅広く対応して教えてもらえます。
個別指導の対面授業型の費用はコマ数ごとに変動しますが、仮に週1回授業を受けた場合、1科目につき「2万〜3万円/月」ほどになります。
種類2：個別指導の学習管理型
「個別指導の学習管理型」とは、科目の知識を教えてもらうというよりも「勉強習慣を身につけるためのサポート」と「自習で何をすべきか勉強すべき内容を教えてくれるサポート」がメインの塾です。
大学受験を乗り越えるためには、高校生個人の志望校や現在の学力レベルに合わせた勉強が必要です。
例えば、スタート地点の偏差値が同じ50の受験生でも、「偏差値55の大学を目指す」「偏差値70の大学を目指す」では勉強方法がまったく異なります。偏差値を5上げるために必要な参考書と、偏差値を20上げるために必要な参考書は、種類も冊数も違いますよね。
「学習管理型」の塾では、どの参考書をすべきか、生徒のレベルに応じて指定してくれるので、勉強を進めるだけで良い状態を作ることが可能です。
また、この自学自習をコツコツ進めるためには勉強習慣を身につけなければなりませんが、勉強習慣を身につけるサポートもしてくれます。
個別指導の学習管理型の場合、「質問が無制限にできるorできない」「定期的な面談があるorない」など、サポート体制の違いによって費用相場が異なります。受験に必要な科目をすべて見てもらったと仮定すると「5万〜8万円/月」ほどです。
種類3：動画授業型
「動画授業型」は、録画の授業動画を視聴して勉強するタイプの塾です。
動画授業型の場合、自分のペースで手軽に勉強できるという点が大きな特徴です。スマホ一台で視聴できるので、通学の電車の時間などわずかな隙間時間も勉強に充てられます。
大学受験をする高校生にとっては勉強時間を確保できるかが重要であるため、隙間時間も勉強に充てられるのは魅力的です。また、自分の理解度に合わせて何度でも、細かく区切りながらなどでも勉強できるのは動画授業型ならではでしょう。
ただし、勉強に対する強制力は他のタイプの塾と比べて弱く、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうので、動画授業型の塾を活かすためには、自己管理が非常に重要になります。
動画授業型の塾では、各科目の授業動画から必要なものを選んで視聴できます。選択した科目数や授業時間により費用は異なりますが、およそ「1講義2〜3,000円程度」になることが多いです。
基本的に1講義だけを受講することはないため「複数回分でまとめていくら」となります。
この映像授業塾についてさらに詳しい内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください！
大学受験向け！代表的なオンライン塾3選！
それでは、オススメのオンライン塾を3つご紹介します。これまで解説したメリットやデメリット、種類、費用などを考慮して自分に合うオンライン塾を選びましょう。
- オンライン家庭教師Wam：個別指導の対面授業型
- 学習塾STRUX：個別指導の学習管理型
- スタディサプリ：動画授業型
オンライン家庭教師Wam
オンライン家庭教師Wamは「個別指導の対面授業型」に該当するオンライン塾です。画面越しで生徒と講師が会話をしながら、それぞれのペースに合わせて勉強を進めていきます。
従来の家庭教師による授業をオンライン上に移行しているため、授業中のコミュニケーションや質問も気軽に行えます。
講師陣には、現役東大生をはじめとした旧帝大クラスの学生だけでなく、キャリアを積んだプロ講師も在籍。自分の志望校や希望に合わせた講師に指導してもらえます。
学習塾STRUX
学習塾STRUXは「個別指導の学習管理型」に該当するオンライン塾です。
STRUXでは、最初の面談時に生徒の志望校と現状の学力レベルを把握して理想の勉強計画を作成します。生徒には勉強計画を基に自学自習を進めてもらい、定期的な面談を通じて「勉強の取り組み方」「計画の修正」などを実施することで、勉強習慣を身につけるサポートを行います。
大学受験で一番成績が伸びるのは、志望校に合わせた勉強に取り組める「自学自習の時間」です。自分にとって必要な勉強に取り組むことで成長できます。
そのため、学習塾STRUXでは「普段の勉強方法」に焦点を当て、生徒が自分の力でしっかりと成績を上げるためのサポートをしているのです。
スタディサプリ
スタディサプリは月額固定性で、全科目、全学年、全レベルの授業を見放題のサービスです。予め配信されているものから自分に必要なものを選んで、自分の好きなタイミングで視聴することができます。
英語は関氏など一流の講師の授業をどこでも、いつでも好きなタイミングで視聴できるのは良いですね。テキストもダウンロード可能で、最低限の確認問題などもついているので、「聞くだけ」の授業にはなりにくい仕組みもあります。
まとめ
オンライン塾にはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるため、自分の志望校や状況に合わせて選ぶことが大切です。
例えば、すでに自学自習の習慣がある受験生はスタディサプリなどの授業動画型の塾を活用すると良いでしょう。逆に自学自習の習慣がないのであれば、学習塾STRUXのような学習管理型の塾を使うと良いかもしれません。
学習塾STRUXでは、科目の知識よりも「生徒に自学自習の習慣をつけさせる」ということに重きを置いた指導をしています。生徒それぞれの志望校レベルと現状の学力レベルを考慮し、勉強計画を作成しています。
普段の勉強で取り組むべき内容を参考書レベルまで落とし込んでいるため、やるべきことで迷わなくなり、自学自習の習慣を身につけられ、成績を伸ばすことが可能です。
学習塾STRUXでは、無料体験という形で実際に勉強計画の作成を行っています。普段の指導で行っているものと同じクオリティでしっかり作り上げるため、これを作成するだけでも今後の勉強の財産となるでしょう。
入塾するしないは別として、まずは自分の勉強の方向性を決めるためにも一度無料体験に参加してみるのも良いですね。
＊記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。
