社会は暗記科目ですが、単純に用語を覚えるだけでは不十分です。単語の周辺知識も一緒に身につける必要があります。
しかも学校の定期テストにおいて、社会は歴史・地理・公民に分かれており、対策もそれぞれで異なります。暗記量も多いので、社会に対して苦手意識を抱く高校生も多いでしょう。
本記事では、社会が苦手な方や推薦入試のために高得点を取りたい高校生に向けて、定期テストの社会の対策法について詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでください!
社会は単語理解・暗記・問題演習というステップが大切
社会(地歴公民)を単なる暗記科目と捉える人も多いですが、
ただ単純に「用語」(人物名・出来事)を覚えても、定期テストで高得点はとれません。
実際の定期テストでは「用語」だけを答える問題よりも、理解度を確かめる問題が出題されます。理解度を確かめる問題とは、「なぜその出来事が起きたのか」について説明する問題(論述問題)や、間違った記述を指摘する問題(正誤問題)などが挙げられます。
社会の用語を覚えるだけでは、上記のように周辺知識まで問う問題は解けません。
定期テストで高得点をとるには、教科書・資料集に目を通した上で問題集を使ってアウトプットすることが重要です。
次の項目で詳しく解説します!
基本は「単語理解→暗記→問題演習」
社会を勉強する順番は「単語理解→暗記→問題演習」です。
まずは学校の授業や「スタディサプリ」を受講して、歴史の流れ・仕組みを理解しましょう。理解するポイントとしては「なぜその事件が起こったのか」「気候が地域によって違う理由」「それぞれの思想の違い」などが挙げられます。
一通り教科書の範囲を理解できたら、一問一答などを使って暗記しましょう。用語をしっかり暗記しないと、定期テストで出題される正誤問題や論述問題が解けるようにはなりません。
テスト範囲の内容を一通り理解し用語も覚えたら、ワークや市販の問題集でアウトプットしましょう。実際の問題で演習を繰り返すことで、定期テストでも高得点を取れるようになります。
問題演習が得点につながる
上述の通り、定期テストで高得点を獲得するためには問題演習をしましょう。
社会は一つの用語や出来事に対していろんな角度から出題されるため、実際に問題を解いて実践で対応できる力を身につけることが必要です。
そのため、きちんとワークを使って問題を解きましょう。目安としては、定期テストの範囲を3周取り組むことが理想です。
目標点数に合わせた勉強のやり方で取り組もう
定期テストで何点を目指すかによって勉強する内容は変わってきます。本記事では勉強内容を以下の2つに分けます。
- とにかく赤点を回避したい
- 大学受験で使うから定期テストでは高得点を取りたい
それぞれについて、詳しく解説します!
とにかく赤点を回避したい
「赤点を回避できればOK」という人は、他の科目との兼ね合いを考えて、優先順位を決めましょう。
普段の定期テストにおいて「直前暗記だけで赤点を回避できている」という場合は、テスト直前の1〜2週間前や土日で丸暗記してもOKです。社会の勉強時間を減らしてほかの科目の勉強をしましょう。
一方で社会で赤点を取ったことがあるなら、余裕をもった勉強が必要です。ワークを3周取り組めるように、定期テストの3週間前から少しずつワークを進めましょう。
大学受験で使うから定期テストでは高得点を取りたい
大学受験で社会を使う人なら、定期テストの勉強に真剣に取り組みましょう。
なぜなら、定期テストで解いた社会の内容が受験に直結するからです。
定期テストに限らず、実際の入試でも論述問題や正誤問題といった理解力を試す問題が出題されます。
社会を大学受験で使うのであれば、普段から優先順位を高めにして勉強しましょう。高校社会は覚える量がとても多く、授業で受験の全範囲が終わることが受験直前ということも珍しくありません。
大学受験では英語や数学の勉強にも時間を取られるため、社会については定期テストを活用して基礎を固めるという気持ちが必要です。
歴史の流れや出来事が起きた理由など、用語以外の部分も理解しておくことで、定期テスト勉強を受験に役立てられます。
科目別:歴史(世界史・日本史)の定期テスト対策
社会全般の勉強法について説明しましたが、ここからは各分野別の勉強法を見ていきましょう。
まずは歴史科目(世界史・日本史)の具体的な勉強法について解説します!
2~1週間前:出題範囲の確認・単語暗記・ワーク演習
まず部活の先輩などから過去問をもらいましょう。学校の定期テストは、受験と同じく過去問を解くことで出題傾向がつかめます。
ただし、過去問をもらっても、勉強法が間違っていたら高得点は望めません。歴史の勉強では流れの把握が重要です。
最初に学校の授業や「スタディサプリ」「Try it」を受講して、各時代の背景や重要な出来事、中心人物を覚えましょう。この3点をしっかり覚えることで歴史の流れを理解できます。
歴史の流れや背景を一通り勉強した後は、教科書の太字の用語を覚えましょう。ただ単純にインプットするだけだと知識が定着しないので、ワークの穴埋め問題や一問一答でアウトプットします。
ワークはテスト当日までに3周取り組むことを目標に解きましょう。
ただし、英語・数学など他の科目の優先順位が高いことも多いので、その場合は歴史の勉強に時間をかけないように注意してください!
1週間前~当日:ワーク演習でアウトプット
定期テストまでにワークを3周するためには、定期テスト1週間前までにはワークを1周しておきたいところです。
テスト1週間前までに1周終えたら、そこから1週間はワークで間違えた箇所を解き直しましょう。
暗記した人物名や出来事は、普段の勉強で思い出せても実際の問題で答えられない場合も多いです。そのため、問題演習は引き続き行い、本番で出題形式が変わっても解けるようにしましょう。
ワークを3周したら、過去問を解いてください。ここまで勉強すれば、実際の定期テストでも高得点を取れます。
科目別:地理の定期テスト対策
ここからは地理の定期テスト対策について解説します!
2~1週間前:出題範囲の確認・教科書理解・ワーク演習
定期テスト2週間前には出題範囲がわかることが多いので、必ずメモしましょう!地理も歴史と同じように、先輩などから過去問をもらうことをオススメします。
地理で出題される問題は、暗記よりも「仕組みの理解」が必要な内容が多いです。例えば「地殻変動で沈降した陸地に海水が入り込むからリアス海岸ができる」などです。
そのため、必要に応じて映像授業などを使って、日頃から「なぜそうなるのか」という仕組みをしっかり理解しながら勉強しましょう。
地理も定期テスト当日までに、ワークを3周取り組むことが理想です。ただし、あくまでも英語や数学の勉強を優先します。
1週間前~当日:ワーク演習で対応力を付ける
定期テストで高得点をとるために、テスト当日までにワークに3周取り組む必要があります。少なくても定期テスト1週間前までには、ワークに1周取り組みましょう。正解していた問題も解説をきちんと読んで、理屈から理解することがポイントです。
2周目は、一度ワークで間違えた問題を解きましょう。間違えた問題を解き直すことで、自分ができなかった理由を把握できるため、次回から重点的に勉強する部分がわかります。
地理の定期テストでは図表問題や記述問題が出題されるため、以下の3点を意識しながら勉強しましょう。
- 授業で出てきた統計は覚える
- 地形図の読み方を覚える
- 国による呼称や仕組みの違いに注意する
これらの点を押さえながらワーク・過去問に取り組むことで、定期テストで高得点を獲得できるようになります。
科目別:公民(公共・倫理・政治経済)の定期テスト対策
ここからは公民(現代社会 (公共)、 倫理 、 政治・経済)の定期テスト対策について解説します!
2~1週間前:出題範囲の確認・単語暗記・ワーク演習
定期テスト2週間前になったら、先生にテスト範囲を聞きましょう。早めに範囲を知ることで、万全な対策ができます。先輩などから過去問をもらうこともオススメです。
公民は「人物名」「制度の名称」などの暗記項目が多いので、一問一答やワークの穴埋め問題を解きましょう。
知識はアウトプットすることでしっかり覚えることができます。
公民も他の社会科目と同じく、テスト当日までにワークを3周しましょう。ただ、社会がよほど苦手でなければ、勉強するのに時間がかかる英語・数学の勉強を優先します。
1週間前~当日:単語の意味を説明できるようにしておく
テスト前日までにワークを3周したいので、定期テスト1週間前までには少なくとも1周はしたいところです。2周目以降は間違えた問題を中心に解くことで、苦手分野を無くすことができます。
公民の定期テストでは、単語だけを答える問題や単語の意味を説明する問題も出題されます。そのため、単語を覚えるときは単語の意味や仕組みについても説明できるようにしましょう。
具体的には「一問一答」などで問題文を隠し、単語の説明をノートに書いて説明する方法があります。
倫理では、思想に該当する人物や2つの思想の異なる点をきちんと説明できるようになるまでワークを反復しましょう。
社会の定期テスト対策時の注意点
これから、定期テストの対策をするときの注意点について解説します!
- 出題範囲をはじめに把握する
- 資料・表などにも目を通しておく
- 用語は出来事の繋がりを意識して覚える
- 入試で使う場合は定期テストごとに完璧にしよう
出題範囲をはじめに把握する
社会でテスト勉強しなかった分野がある場合、勉強しなかった単元の問題を解くことは難しいです。しっかり得点できるようになるためには、早めにテスト範囲を知る必要があります。
資料・表などにも目を通しておく
歴史・公民では、資料を読み取る問題が出題されるため、試験範囲の資料集には必ず目を通しましょう。特に文化史ではほぼ必ず資料問題が出題されます。
用語は出来事の繋がりを意識して覚える
定期テストの社会では単語だけを答える問題は少ないので、論述問題といった応用問題の対策をする必要があります。論述問題を解くためには、出来事の背景や物事の因果関係など、深い部分まで理解しなければなりません。
そのため、日頃から「出来事・事件の因果関係」「なぜそうなるのか」といった仕組みを理解しながら、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
自分の言葉で説明できるくらいまで理解することで記憶に残りやすくなります。
ワークや授業プリントに載っている論述問題も積極的に解きましょう。
入試で使う場合は定期テストごとに完璧にしよう
受験で社会を使う受験生は、定期テストの3週間前から勉強しましょう。普段の受験勉強では、配点が高い英語や数学の勉強を優先しがちです。そのため定期テストをうまく利用して、単元を完璧にしましょう。
学習塾STRUXでは定期テストの勉強も徹底指導
高校社会の定期テスト対策をするなら、「分野ごとで勉強法が異なる」「暗記だけでは不十分」ということを頭に入れる必要があります。
また「とにかく赤点を回避したい人」と「大学受験の勉強の基礎として定期テスト対策をしたい人」では、勉強する内容も違ってきます。
このように社会の勉強法は、ケースに応じて柔軟に変えなければなりません。しかし「他の科目の勉強もあるから社会の勉強に時間を割けない」「一人でテスト勉強するのは心細い」という方もいるでしょう。
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