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国公立大学の地理勉強法|共通テスト+二次論述の対策ロードマップを解説

*紹介している教材にはプロモーションを含みます

国公立大学を志望していて、「地理の勉強をどこから始めれば良いのか」「共通テストと二次試験で対策が違うの?」と悩んでいる受験生は多いのではないでしょうか。

地理は英語・数学と比べると後回しにされがちな科目ですが、国公立受験においては共通テストと二次論述の「2段階対策」が必要で、計画的に取り組まないと直前に焦ることになります。

この記事では、国公立大学志望の受験生に向けて、共通テスト地理と二次論述の両方をカバーした年間ロードマップと、各ステップでの具体的な勉強法を解説します。

監修者 橋本拓磨

この記事の監修者

橋本 拓磨 はしもと塾長YouTubeはしもと塾長Instagram

受験生の「何をやればいいかわからない」を解決する学習塾STRUX塾長。熊本県立熊本高校出身、東京大学法学部卒。のべ1000人以上の勉強計画を作成し、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学など多数の合格者を輩出。著書に『現役東大生が伝えたい やってはいけない勉強法【改訂版】』(延べ3万部以上発行)など。

国公立大学の地理入試の特徴|まず「使い方」を確認する

勉強法を解説する前に、まず自分の志望校における地理の「使われ方」を確認しましょう。国公立大学の地理入試は大きく2パターンに分かれます。

共通テストのみか・二次試験でも使うかで対策が変わる

パターン①:共通テストのみで使う場合

国立大学の多くは共通テストでのみ地理を利用します。この場合、データ読解力・推測力を中心とした共通テスト対策に特化できます。

パターン②:共通テスト+二次論述で使う場合

東京大学・京都大学・一橋大学・筑波大学・横浜国立大学などの難関国公立では、二次試験でも地理を選択肢受験することができ、二次試験では記述・論述問題が出題されます。この場合、共通テスト対策に加えて論述の練習が必要になり、対策の難易度・ボリュームが格段に上がります。

まず自分が「どちらのパターンか」を確認し、それに応じた勉強計画を立てることが重要です。

共通テスト地理の出題傾向

共通テストの地理は、暗記量よりも思考力・データ読解力・推測力が問われるという特徴があります。グラフや統計表・地図などの資料を読み解いて、系統地理の知識を応用して答える問題が中心です。

「知識の丸暗記では高得点が取れない科目」であるため、正しい思考プロセスを身につけることが合格への近道です。ただし暗記も全く必要ないわけではないので、その点も注意してください。

国公立二次試験の地理論述:大学ごとの差異

二次論述の難易度は大学によって大きく異なります。

  • 東大・京大:複数の地理的要因を絡めた複合論述。600字前後の大問も。論理構成力が強く問われる
  • 筑波・横国・その他旧帝大:200〜400字程度の標準的な論述。因果関係を正確に説明する力が必要
  • 地方国立(標準レベル):比較的短い論述や記述式。系統地理の基本的な理解で対応できるケースが多い

自分の志望校の過去問を早めに確認し、どのレベルの論述力が求められているかを把握しておきましょう。

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国公立地理の年間勉強ロードマップ

「いつまでに何をやるか」という逆算の視点が、国公立受験の地理においては特に重要です。学校の授業では地誌が高3の2学期以降に登場することも多く、授業進度を待っていると入試直前に間に合わなくなるリスクがあります。以下のロードマップを目安に、先取り学習を意識してください。

高2後半〜高3春:系統地理の基礎固め

まずは系統地理(気候・農業・工業・人口・交通など)を一通り学習します。地誌を推測する力の土台となるため、「なぜ?」を意識しながら理解を深めることが大切です。参考書は1冊を丁寧に読み込むことを優先しましょう。

この時期の目標は「どの地域の問題を見ても、系統地理の知識で考察できる土台をつくること」です。

高3夏(7〜8月):地誌の学習+共通テスト演習開始

系統地理の理解が固まったら、地誌(各地域の特徴)に移ります。地誌は暗記ではなく「系統地理の知識で推測する」アプローチが基本です。

夏の終わりごろから共通テストの過去問・予想問題集を使った演習もスタートします。最初は点数よりも「なぜ間違えたか」の分析を重視してください。

高3秋(9〜11月):共通テスト演習強化+論述演習(二次あり組)

共通テスト演習を週1〜2回のペースで継続しながら、二次試験で地理を使う場合は論述演習を並行して進めます。

論述は「書く→添削→修正」のPDCAを繰り返すことで実力がついていくため、できれば添削してもらえる環境を早めに整えておくことが重要です。

高3冬(12月〜):共通テスト直前対策と二次論述の仕上げ

共通テスト直前は時間を計った模擬試験形式で最終仕上げ。二次論述は頻出テーマの解答パターンを固め、過去問を通じてアウトプットの精度を上げていきます。

共通テスト後は二次試験まで約1ヶ月ありますが、国公立受験の場合は他科目の二次対策も並行するため、地理に割ける時間は限られます。夏〜秋のうちに論述の基礎を固めておき、冬は「仕上げ」に専念できる状態を目指しましょう。

国公立受験では地理だけでなく英語・数学・国語・理科・社会すべての科目を並行して対策しなければなりません。「地理に時間を割きすぎて英数が疎かになった」という失敗パターンを避けるためにも、週ごとに各科目の時間配分を管理することが大切です。

STRUXでは、週間計画(何を・何時間・何ページ進めるか)を具体的に設定し、月ごとに年間計画を見直す仕組みを取り入れています。また各科目の苦手・得意を把握した上で、科目バランスを継続的に調整しています。

埼玉大学経済学部に合格したA.Sさんの声

「5教科の勉強を満遍なく、苦手・得意に合わせて何度も調節してもらえた」

地理だけを切り取って対策するのではなく、5教科全体のバランスを見ながら計画を立てることが合格への近道です。

Step1:系統地理の勉強法(全員必須)

系統地理から始める理由

地理の学習は「系統地理→地誌」の順番が鉄則です。系統地理とは、気候・地形・農業・工業・人口・交通などのテーマ別に地球全体の仕組みを学ぶ分野です。

この系統地理を理解しておくと、見たことのない地域の問題でも「この気候帯なら農業はこうなるはず」「この地形条件なら産業はこう発展するはず」と推測して解けるようになります。逆に、系統地理を飛ばして地誌の暗記に走ると、応用問題で全く対応できなくなります。

「なぜ?」を考えながら理解する学習法

系統地理では、事実を覚えるだけでなく「なぜそうなっているか」の因果関係を理解することが大切です。

たとえば「地中海性気候の地域でオリーブやぶどうの栽培が盛んな理由」を単なる暗記ではなく、「夏は乾燥するから乾燥に強い作物が適している」という因果関係で理解すると、共通テストの推測問題にも二次論述にも対応できます。

系統地理の詳しい勉強法については、系統地理の勉強法の記事で詳しく解説しています。

Step2:地誌の勉強法

地誌は暗記ではなく推測で解く

地誌とは、東南アジア・ヨーロッパ・アフリカなど各地域の特徴を学ぶ分野です。ここで重要なのは「丸暗記でなく推測力を使う」という姿勢です。

系統地理の学習がしっかりできていれば、「この国の緯度と気候帯はどこか」「その気候から農業・産業はどう推測できるか」というプロセスで多くの問題が解けます。

各地域のポイントをどこまで覚えるか

とはいえ、最低限の知識は必要です。目安として、「生産量・輸出量ランキングはトップ5の国まで、順位はトップ2まで押さえる」ことを意識しましょう。それ以上の細かい数値を暗記しても共通テスト・論述問題では活きづらく、コストパフォーマンスが低くなります。

地誌の詳しい勉強法については、地誌の勉強法の記事を参考にしてください。

Step3:共通テスト地理の対策

データ・資料読解問題への対応法

共通テストの地理では、グラフ・統計表・地図・写真などの資料が必ず登場します。これらを読み解くためのポイントは「資料のどこに注目するか」を素早く判断することです。

たとえばグラフ問題では、「最大値・最小値・変化の傾向」に着目し、系統地理の知識と照らし合わせて選択肢を絞り込みます。知らない地名や国が出てきても、気候・地形から推測できることが多いです。

正誤判定問題のコツ

「正しいものを一つ選べ」「誤っているものを一つ選べ」という形式が頻出です。消去法で確実に誤りを除いていく練習をしましょう。

「なんとなく正しそう」で選ぶのではなく、「なぜこれが正しいか」の根拠を言えるようにすることが大切です。

共通テスト演習の進め方

共通テストの過去問・センター試験過去問・予想問題集を使って、時間を計った演習を繰り返します。重要なのは、解き終わった後の間違いの原因分析です。

「知識がなかったから間違えた」のか「知識はあったけど読み間違えた」のかを区別し、知識不足なら系統地理・地誌に戻り、思考力不足なら問題の読み方を改善するという形で勉強を進めましょう。

共通テスト地理の詳しい対策は共通テスト地理の勉強法、参考書選びは共通テスト向け参考書の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

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Step4:国公立二次試験の地理論述対策(二次あり組必読)

二次論述は、国公立地理の中で最も差がつくパートです。独学で取り組みがちですが、「書く→添削→修正」のサイクルなしには実力がつきにくいため、やり方には注意が必要です。

論述問題で問われること

地理の論述問題が求めているのは、地理的な「考察力」と「因果関係の説明力」です。

たとえば「この地域で農業が発達した理由を述べよ」という問いでは、気候・地形・土壌・市場へのアクセスなどの要因を整理し、論理的につなげて文章化する力が必要です。知識の羅列ではなく、「なぜ→だから→結果として」という論理の流れを意識してください。

論述の書き方ステップ

論述問題に取り組む際は、以下の3ステップを意識しましょう。

大学別の論述レベル差

志望大学によって求められる論述のレベルは異なります。

レベル大学の例目安字数・特徴
上位(難関)東京大学・京都大学600字前後、複合論述・複数要因の絡み合い
中上位旧帝大(東北・名古屋・九州など)・一橋大学300〜500字、複数の視点から説明
標準筑波・横国・MARCH上位・地方国立200〜400字、因果関係の論述

まずは自分の志望校の過去問を確認して、「どのレベルの論述が必要か」を把握した上で対策しましょう。

論述練習法:添削を繰り返す

論述は「書くだけ」では伸びません。自分の解答が「採点ポイントを押さえているか」「論理の飛躍がないか」を確認してもらうことが、実力アップの最短ルートです。

独学での論述練習の限界

独学で論述対策を行う場合、最大の壁は「自分の解答の問題点に気づけない」ことです。地理論述の採点では、キーワードの有無だけでなく、「因果関係の正確さ」「論理の流れ」「不要な情報が含まれていないか」なども評価されます。

自己採点では、これらの細かいポイントを客観的に判断することが難しく、「なんとなく書けた気がする」まま同じミスを繰り返してしまうケースが多いです。

添削で論述力を伸ばす

論述力を効率的に高めるためには、「書く→添削を受ける→修正点を理解する→また書く」というサイクルを繰り返すことが不可欠です。添削を通じて「自分では気づかなかった論理の穴」を指摘してもらうことで、同じミスをしなくなっていきます。

STRUXでは、論述・小論文などは添削宿題として取り組んでもらい、授業の中で添削・解説を行っています。

学習塾STRUX

また、Studyplus for Schoolのチャット機能を通じて24時間質問を送ることができるため、「論述を書いたけど合っているか確認したい」という疑問を、授業の日を待たずにすぐ解消できます。書いたらすぐフィードバックを得て修正する、というサイクルを早く回せる環境が、論述力の伸びを大きく左右します。

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国公立向けおすすめ参考書・問題集

系統地理・地誌のインプット用

『村瀬のゼロからわかる地理B』

「なぜ?」を噛み砕いて丁寧に解説してくれる参考書で、基礎から国公立二次試験対応レベルまで幅広くカバーしています。イラストや図解が豊富で、視覚的に理解を深めやすいのが特徴です。二次試験で地理を使う場合の基礎固めとして最適な1冊です。

共通テスト演習用

『共通テスト 地理 集中講義 地理総合、地理探究』

センター試験から共通テストの出題傾向をもとにした40テーマ構成のコンパクトな問題集。地理に時間をかけたくない・苦手意識がある受験生に向いています。重要統計チェックブック付きで、効率的にデータを確認できます。

『短期攻略大学入学共通テスト地理B』

毎日2テーマで1ヶ月で基礎〜共通テストレベルまで対応できる短期完成型の問題集。「集中講義」よりレベルが高めで、高得点を狙いたい受験生向けです。

『Z会共通テスト実戦模試(13)地理』

Z会オリジナル問題と共通テスト過去問を収録した予想問題集。解説が丁寧で、間違えた問題の分析に役立ちます。系統地理・地誌の基礎固めが終わった段階で取り組みましょう。

論述対策用(国公立二次あり組)

『実力をつける地理100題』

GMARCHから地方国公立レベルに対応した実践問題集。論述の基本から記号問題まで100題収録されており、採点ポイントや解答構成まで丁寧に解説されています。論述対策の基礎固めとして最適です。

『納得できる地理論述』

国公立二次論述の定番問題集。大学別・テーマ別演習と実戦演習の3部構成で、やり切ることでどの大学の論述にも対応できる実力がつきます。二次試験で地理を使う受験生には必須の1冊です。

参考書のより詳しい解説はおすすめ参考書・問題集の記事をご覧ください。

5教科との両立で地理をどう計画するか

「地理をいつ始めるか」は入試での使い方で決まる

国公立受験では英語・数学の対策が最優先になりがちで、地理は「後でやろう」と後回しにされやすい科目です。しかし地理の開始タイミングは、志望校での使い方によって明確に異なります。自分がどのパターンに当てはまるかを確認し、それに合わせた計画を立てましょう。

パターン①:国公立二次試験で地理論述が出題される場合 → 高2のうちにスタート
二次論述が課される場合は、系統地理のインプットから論述演習まで最も時間がかかります。高3になってから始めると、英語・数学・国語との兼ね合いで論述演習の時間が確保できなくなるリスクが高いです。高2の後半には系統地理の学習を始め、高3の春には地誌・論述へと進める逆算スケジュールを組みましょう。

パターン②:共通テストのみで地理を使う場合 → 高3の夏休みにはスタート
共通テストのみの場合は開始時期に余裕がありますが、それでも「夏休みから本格スタート」が限界ラインです。夏に系統地理・地誌を仕上げ、秋から演習→直前対策というスケジュールが現実的です。それより遅れると、演習量が不足したまま本番を迎えることになります。

週間計画に地理を組み込むコツ

どのパターンであっても、6教科を並行して対策する中で地理を継続するためには、週間計画に「地理の時間」を意識的に確保することが大切です。

インプット期の目安は「1日30分〜1時間の読み込みを週4〜5日」。このペースを維持できれば、2〜3ヶ月で系統地理を一通り終えられます。演習期に入ったら「週1〜2回の問題演習+間違い分析」のサイクルを組み込みましょう。

他の科目との優先順位を比較しながら、「今週は地理に何時間使えるか」を毎週見直す習慣をつけることが、長期的な計画管理のコツです。STRUXでは週間計画(何を・何時間・何ページ進めるか)を毎週具体的に設定し、月ごとに年間計画を見直す仕組みを取り入れているため、こうした科目バランスの調整を継続的にサポートすることができます。

まとめ:国公立の地理は「思考力×計画」が合否を分ける

国公立大学の地理対策は、共通テストと二次論述の「2段階」で取り組む必要があります。この記事でお伝えしたポイントを整理します。

  • 志望校が「共通テストのみ」か「二次論述あり」かを最初に確認する
  • 系統地理→地誌→共通テスト演習→論述演習の順番で進める
  • 「なぜ?」の因果関係で理解し、暗記に頼らない思考力を養う
  • 論述は「書く→添削→修正」を繰り返すことで伸びる
  • 6教科との兼ね合いを考えた週間計画を立て、早めに着手する

地理は「正しい思考プロセス」と「計画的な学習」があれば、着実にスコアを伸ばせる科目です。独学での論述添削や科目バランスの管理に悩んでいる場合は、ぜひSTRUXの無料体験授業を活用してみてください。

*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

 

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