「定期テストに向けての勉強はやる気が出ても、テストの復習はやる気が出ない」という方は、成績を伸ばすチャンスを逃しています。
毎回の定期テストできちんと復習できれば次回以降の点数も上がるので、どんどん定期テスト勉強の負担が減っていきます。
けれど、効果的な復習方法を知らずに悩んでいる方も多くいます。
ここでは、定期テストの復習はいつするのか、どのように復習するのか具体的なやり方のステップを解説します。
定期テストの復習手順を詳しく解説!
まずは定期テストの復習ステップを詳しく解説します。
1.間違えた問題の解答を確認する
2.間違えた原因ごとで問題を分類する
解説を読み、間違えた具体的な原因を把握して分類します。「スペル間違い・計算ミスなどのケアレスミス」や「そもそもの暗記不足・理解不足」などの分類です。
授業では定期テストに関する詳しい解説をしてもらえないことが多いので、間違えた問題に印をつけて先生に質問するのもOKです。
3.抜けていたところを覚え直す
単語、文法、語句の意味など、暗記項目で忘れていたところは覚え直します。
数学・理科・社会の場合は、間違えた問題の答えを伏せて解き直し、解き方が身に付いたか確認しましょう。
とくに数学は、以前のテスト範囲が完璧になっていないと次の範囲を理解できません。復習によって、定期テストのたびに該当範囲の知識を定着させましょう。
数学・理科・社会は毎回の定期テストの内容が大学受験に直結するため、復習でしっかり基礎を固めることが大切です。
4.類題を解く
余裕があれば類題を解いて、知識や解き方が身についたか確認しましょう。
復習の際に同じ問題を確認するだけでは、「理解したつもり」で終わる可能性があります。問題文の数値や単語が異なる類題を解くことで、知識の定着度合いを確認できます。
繰り返し類題に触れて、次回以降のテストで同じ間違いをしないようにしましょう。
定期テストの復習では、間違えた問題の解説を読み、間違えた原因を突き止めることが重要です。原因を把握することで次回の改善策がわかるので、復習の時間をとりましょう。
「なんとなく正解した問題」も見直そう!
「よくわからないけれど正解だった問題」「正解だったけれど解説の考え方と違った問題」も復習しましょう。
たまたま正解できた問題は、復習しないと次のテストで類題が出題されたときに対応できません。とくに選択肢で答える問題の場合、選んだものが偶然合っていただけであり、次も解けるとは限りません。
偶然正解だった問題を復習する際は「正解の根拠」を確認しましょう。
復習する際には、各選択肢ごとに合っている理由・間違っている理由を探しながら深く読み込みます。
別の問われ方でも正解できるよう、正しい根拠を一つずつ確認しましょう。
定期テストを復習する際のコツ
定期テストの復習はコツを押さえて取り組むことが重要です。
以下に紹介するポイントを意識して復習すれば、定期テストごとに勉強の負担を減らせます。
テストが返却され次第すぐに復習に取り組む
定期テストの復習は、返却され次第すぐに取り組みましょう。
復習で最も重要なのは、テスト当日の考えと実際の解答を比較し「間違えた理由」を正確に把握することです。
間違えた理由を把握するには「テスト当日に自分がどのように考えて解答したか?」を覚えておく必要があります。テストから時間が経てば経つほど、当日に考えたことは忘れますよね。
そのため、復習をするタイミングは「テストが返却されてすぐ」がベストです。間違えた問題を解き直すことで学力が伸びるため、他の勉強より優先して取り組みましょう。
間違えた理由を正確に把握できれば、次回類題が出題されたとき「前はこう考えて間違えたんだ」と結びつけて正しく対応できます。
正解だけを確認して終わりにするのはNGです。解説を読み込んだり、必要に応じて解き直しをしながら知識を定着させましょう。
とくに定期テストは、普段の勉強よりも集中して解いているので、本来の実力を確認しやすいです。本来の実力を出した状態で解いたテストをじっくり見直すことで、足りない部分を効率よく補えます。
次回以降に向けて勉強法を見直す
定期テストを復習し自分の間違いを分析することで、次回に向けての改善点が見えてきます。
このとき「テストの点が悪かったから次は頑張る!」だけで終わらせず、次のテストで同じ間違いをしないように、具体的に勉強計画や方法を見直しましょう。
「暗記が足りなかったから次はもっと頑張って覚えよう!」では具体的に何をするのかわかりません。改善策として、勉強計画(テスト1週間前)や、勉強法(書いて覚える)まで具体的な行動を決めておくと次回のテストに生かせます。
例えば、次のような改善ができます。
英語で単語の暗記が十分できなかったから文章題でわからないところが多かった→次回はテスト1週間前に教科書のわからない単語をチェックしておき、1週間前から重点的に書いて覚える
復習に時間をかけすぎない
復習は他の勉強よりも優先すべきですが、時間をかけすぎる必要はありません。1科目あたり、長くても1時間半~2時間くらいで済ませましょう。
すでに一通り勉強している範囲であれば基礎はできているため、自分の覚え間違いや知識不足をしっかりチェックし修正できればOKです。
ただし「間違いが多すぎて2時間では終わらない」「テストの正答率が半分以下」という場合は、復習以前にテスト範囲の知識が身についていない可能性が高いです。
その場合は復習に時間をかけるよりも、教科書の読み直しやスタディサプリを活用してテスト範囲の授業を受け直す、などの対策が効率的です。
入試で重要度の高い科目から復習する
定期テストの復習は、大学受験を意識し受験で重要な科目から始めましょう。
3年生の場合はすでに受験科目が絞られている場合も多いので、自分が入試で使う科目や配点の高い科目から優先して取り組んでください。
1・2年生で大学受験を目指している場合は、「英語・数学>国語>理科・社会」の順で復習に取り組みましょう。
次から、教科ごとの具体的な復習方法を解説します。
科目ごとの定期テスト復習法!
科目によって定期テストの復習方法は異なります。各科目の特徴にあった復習をすることで、効率的に復習を進められます。
英語
英語は次の順で優先的に行います。
1.発音アクセント(サッと終えられるが語彙に関わるので重要)
2.単語・文法・語法(身についていないと読解ができない)
3.長文読解・リスニング(読み直しと聴き直しがメインで復習しやすい)
4.和訳 5.英作文 (いずれも自分の言葉で書くため難易度が少し高い)
英語の基礎分野ほど復習の優先度は高いです。語彙や単語・文法を身につけなければ長文読解や和訳は解けないため、優先して取り組みましょう。
次からは具体的な復習方法について解説します。
1.発音アクセント
まず発音記号の復習が必要です。勉強したことがないという方は、YouTubeなどでしっかり勉強する時間をとりましょう。その上で、出題されている単語の発音を辞書などでチェックします。
2.単語・文法・語法
単語・文法・語法を復習する際は、まず解説をすべて読みましょう。覚えていなかった単語はその場で覚え、文法や語法は文法書や辞書で確認します。
3.長文読解・リスニング
長文読解とリスニングの復習方法はほぼ同じです。
まずは英文と和訳、授業の板書を参考に構文(英文構造の基本パターン)をとり、覚えていなかった単語や語法を辞書でチェックします。解説は正解したところも含めて隅々まで読みましょう。
解説まで読めたら、最低5回は音読します。文章の音源があればシャドーイングもしましょう。音読しながら、英文を前から語順通りに理解できる状態を目指します。
4.和訳
和訳の復習も長文読解やリスニングと似ています。解説を丁寧に読み、覚えていなかった単語や語法、文法はしっかりとチェックします。
和訳の復習で大切なのが「解き直すこと」です。解説をよく読んだうえで、解説を閉じて解き直し、解説と近い答えを再現できているか確認しましょう。
5.英作文
まずは解説を読み込み、覚えていない箇所をその場で覚えます。そのうえで模範解答と比較し、自分のダメだった部分を理解しましょう。
模範解答は別解も覚え、解説も読み込んだ上でもう一度解き直し、模範解答を再現できるか確認します。
(参考リンク:https://www.youtube.com/watch?v=OBqy-j4C_c4&t=211s)
数学
数学の復習は、まず問題を2種類に分けます。
1.解けたはずの問題
2.そもそも解法を知らなかった問題
1を優先して復習しましょう。1に分類した問題はさらに以下のように分けて、それぞれに合った方法で復習します。
- 計算ミス…「途中式を書かなかった」「自分の書いた字を読み間違えた」など、ミスの種類ごとに確認する。
- 時間があれば解けた…時間があれば本当に解けたのか、解くのにどれくらいの時間が必要だったのか確認する。
- 解いたことはあるが解けなかった…解説を読んで復習してから、解説を伏せても解けるか確認しましょう。参考書の類似問題に印をつけておくと、あとからの復習に役立ちます。
「2.そもそも解法を知らなかった問題」については、解説を読み参考書の類似問題を探して印をつけておきましょう。
解説を伏せて解き直せればベストですが、数学の復習は時間がかかるので、最悪2の復習は後回しになってもOKです。
(参考リンク:https://www.youtube.com/watch?v=_-bZ4pW38E8&t=321s)
国語
国語の復習は次の順で行います。
1.古文の単語・文法
2.漢文の句法
3.現代文の単語・漢字
4.文章読解
定期テストでは、古文・漢文の文法を理解できていることが重要です。
古文の文章は学校の授業内容から出題されることが多く、同じ内容がそのまま受験で使われることはないので、復習の重要度はそこまで高くありません。
最も重要な古文・漢文の文法を復習できれば、定期テストレベルの現代文読解は、復習に時間を割かなくてもOKです。
単語・文法・句法・漢字など、大学受験でも使える知識はしっかり復習しましょう。
理科
理科は暗記中心の分野と計算中心の分野があります。
暗記問題では、覚えていなかったところを暗記し直せばOKです。解説を読み、間違えた問題と周辺知識も含めて覚え直しましょう。
計算問題は、数学と同じような復習の流れでOKです。
1.解けたはずの問題
2.そもそも解法を知らなかった問題
上記の2つに分類し、1を優先して復習します。
間違えた原因によって種類分けをし、「計算ミス(ミスの種類ごとに確認して把握)・時間があれば解けた(本当に解けるか確認)・解いたことがあるけど解けなかった(解説を読んで復習)」の流れで復習します。
「2.そもそも解法を知らなかった問題」は、解説をよく読み込み類似問題をチェックしておきます。
社会
社会の復習は、基本的に暗記をやり直せればOKです。間違えた問題を確認し、周辺知識も併せてチェックしましょう。
単純な暗記で対応できなかった問題があれば、必要に応じて歴史の流れ(通史)も復習しましょう。
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定期テストの復習は学力を伸ばす絶好のチャンスです。改善点を見つけられれば次回以降の定期テストでも役立ちますし、大学受験で必要な基礎知識も身につけられます。
しかし普段から習慣がついていないと、スムーズに復習ができません。普段の勉強から自分で復習する癖をつけておけば、テストのときも自然に復習ができますし、受験勉強の際にも役立ちます。
受験勉強にも役立つ学習習慣を身につけたいのであれば、学習塾STRUXのような学習管理型の完全個別指導塾に通うことも検討しましょう。
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もちろん「計画を作成して終わり」ではありません。定期的な面談などを通じて学習進捗をチェックするため、自然と定期テストで復習する癖も身につけられます。
定期テストはもちろん、大学受験とのバランスを考えたサポートも可能です。
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