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大学受験生必見!英語リスニング勉強法を基礎から解説!
「リスニングの勉強をしたけど成果が出ない」「リスニングで答えられる問題がほとんどない」と悩んでしまう生徒も多いかもしれません。
英語のリスニングは、受験英語の中でも発展的な内容の1つです。長文が少し読めるだけではリスニングで点を取れない場合もあるでしょう。
しかし、リスニングは高得点がとれるようになれば、安定して点が取れる分野です。
この記事では、初心者レベルの勉強から始めても難関国公立レベルまでのリスニング力を身につけられる勉強法について解説します。リスニングで高得点を狙いたい方はぜひ参考にしてください。
実力が身につく英語リスニング勉強法とは

ここでは、英語のリスニングの実力を身につけるための勉強法を解説します。
- Step.1語彙・文法・英文解釈を学ぶ
- Step.2読解演習で英文を前から語順通りに読めるようになる
- Step.3リスニング用の参考書で実践演習をする
まずは、リスニングの力を伸ばすには、読解練習の基本として語彙・文法・英文解釈の力をつける必要があります。
基本となる文法や英文解釈を勉強しないと、読解に時間がかかってしまうので、勉強する順番には気をつけましょう。
語彙・文法・英文解釈の詳しい勉強法は以下の3つの記事を参考にしてください!
読解の演習では、英文を頭から語順通りに読めるようになることが大切です。
音源を使用して音読を繰り返すと語順通りに読めるようになってきます。語順通りにすらすら読めるようにならないとリスニングの力をつけるのは難しいです。
長文読解の詳しい勉強法はこちらの記事を参考に!
英語長文読解|英語が苦手な人でもスラスラ読解できるようになる方法を東大生が解説!
リスニングがある程度出来るようになってきたら、リスニング用の参考書で演習問題を解いていきましょう。

大学受験対策におすすめ!リスニングの参考書と使い方

ここでは、リスニングの実践的な問題演習に入った生徒向けに、おすすめの参考書や使い方について解説していきます。
「共通テストレベル」と「個別試験レベル」の2つについて解説していきます。
英語リスニングのおすすめ参考書と使い方【共通テストレベル】
共通テストに向けて勉強する場合には、以下の2つの勉強法がおすすめです。
- 読解演習用の教材をしっかり音読する
- 共通テストの過去問形式で演習をくり返す
上記の勉強法でしっかり実力をつければ、かなり高得点が狙えるようになるでしょう。
これだけでは不安な場合は以下の参考書がおすすめです。
『キムタツの大学入試英語リスニング 合格の法則【基礎編】 』では共通テストによく出る対話文問題においてさまざまなパターンを収録しています。
一方で『キムタツの大学入試英語リスニング 合格の法則【実践編】』ではモノローグ(1人語り)問題の様々なパターンを収録しています。
どちらの参考書も解説がしっかりしているので独学でも使用しやすいでしょう。
勉強の手順は次の通りです。
- Step.1問題をわからなくても通しで解く
- Step.2解答・解説は丁寧に読み込む
- Step.3知らない単語を辞書で調べる
- Step.4スクリプトを見ながら音源に合わせて音読する
- Step.5(2周目以降)シャドーイングやディクテーションをする
最初は、問題を通しで解いていきます。
内容がやさしい参考書を使っている時はそれほど気になりませんが、問題が長くなり難しくなってくると、問題の途中でわからなくなることがあります。
途中でわからなくなっても、そこで音源を止めないで続けることが大切です。
途中でわからなくなっても、あきらめずに挽回する練習をしておかないと、入試でも同じことがおきたときにパニックになってしまう恐れがあるからです。
問題を解き終えたら、解答だけでなく解説まですべて読み、スクリプトを理解しましょう。
知らない単語や熟語は辞書で調べてその場で覚えてしまいます。
そこまで出来たら、音源に合わせてスクリプトを見ながら音読をくり返します。
音源と同じような発音やアクセントで音読しながら、文章の意味も理解できるようになるまでくり返してください。
2周目以降はシャドーイングやディクテーションも行うとよいでしょう。
シャドーイングやディクテーションは後ほど詳しく解説します。
また共通テストのリスニング対策では、過去問や予想問題集を使うのがおすすめです。
個別試験リスニングにおすすめ!リスニング参考書と使い方
個別試験でリスニングのある東大や、東京外大などの難関大を目指す場合は、難易度の高い参考書を使用して実力をつける必要があります。
『新 キムタツの東大英語リスニング』などを利用するのがおすすめです。
東大志望の受験生向けの参考書ではありますが、他に大学受験生向けで適切な難易度の参考書が多くないので、全受験生におすすめの参考書です。
解説はかなり詳しいためわかりやすいでしょう。
勉強の手順については同じですが勉強内容は少し異なってきます。
- Step.1問題をわからなくても通しで解く
- Step.2解答・解説は丁寧に読み込む
- Step.3知らない単語を辞書で調べる
- Step.4スクリプトを見ながら音源に合わせて音読する
- Step.5(2周目以降)シャドーイングやディクテーションをする
個別試験対応レベルになると、1文1文区切って音源を聞くのではなく、問題を通しで解くことは必須です。
また、構造が複雑な英文もときどき出てくるため、スクリプトの和訳を参考にしっかり理解する必要があります。
知らない単語は必ず辞書で調べて発音までしっかり覚えられると、徐々に聞き取れる語彙が増えていきます。
構造と意味を理解しながら音読をくり返すことで、問題になっているスクリプトをマスターしてください。
シャドーイングやディクテーションは1周目からガッツリ取り組むと、少しハードすぎることが多いので、2周目以降などに取り組むのがよいでしょう。

シャドーイングとディクテーション【リスニングの勉強法】

リスニングの勉強としてかなり効果が高いけど、負担が大きいのがシャドーイングやディクテーションです。
- シャドーイング:英文スクリプトを見ずに音源を流し、音源に少し遅れて音源のマネをして読むこと。
- ディクテーション:英文スクリプトを見ずに音源を流し、英文を書きとること。
どちらも実際にしっかり行うのはかなり難しいです。
そのため、参考書の2週目や受験まで時間がある場合など余裕がある状態で取り組むのがおすすめです。
シャドーイングのやり方
シャドーイングを行う際のポイントは次の3つです。
- 実力がつくまでは意味も構造も分かった文章で行うこと
- 意味と構造が理解しながら発音すること
- できるだけ音源の発音に合わせること
実力がつくまでは、問題を解き解説もしっかり確認した文章で行います。ただ口真似をしているだけでは意味がないため、意味と構造を理解しながら練習するのがポイントです。
またできるだけ音源の発音に合わせるようにしてください。
例えば、
But it has serious problems.(しかしそれには深刻な問題がある。)
日本語のカタカナっぽく発音したら、バット イット ハズ シリアス プロブレムズと読めます。
しかし、ネイティブはそのようには発音しません。「But it」の部分は「バリット」のように聞こえますし、「serious」の部分は「シーゥリアス」のように聞こえるはずです。
自分が発音できるものを聞きとることはできるので、音源のように発音して聞き取れる文章を増やしていきましょう。
シャドーイングのコツに関しては、以下の動画でも解説しています。
ディクテーション
ディクテーションを行う際のポイントは次の2つです。
- 実力がつくまでは意味も構造も分かった文章で行うこと
- 徐々に1再生の長さを長くすること
まずは、実力がつくまでは意味も構造も理解できている文章で行いましょう。
ただし、音読をくり返して完全に暗唱してしまったような文章だと練習には向かないので、忘れたころ(2周目など)に取りかかるのがよいです。
ディクテーションは「一定の長さの英文を覚えながら聞いて」「再生を止めて」「覚えているうちに英文を書いて」「また再生して」というサイクルをくり返します。
その際、徐々に1再生あたりの英文を長くしていくのがおすすめです。
最初は5語程度のディクテーションすら難しいでしょう。力がついてきたら「1文ごとに止める」「2文ごとに止める」と少しずつ長くしていくといいでしょう。
2文1再生でディクテーションができるようになり語彙力がつけば、どのレベルの問題でも解けるようになっているはずです。

入試本番で高得点を取るには?リスニングの解き方・コツ

ここでは、入試で高得点を取るための解き方やコツを解説していきます。
共通テストや個別試験の過去問を解く際にぜひ参考にしてください。
大学受験でリスニングのテストが始まる前にやるべきこと
英語のリスニング試験では、リスニングが始まる前に問題文に目を通しておくのが大切です。
問題文に目を通す目的は「問われる内容を把握すること」
問題文に目を通した方が良いのは、問われる内容を把握することで、リスニングで注意して聞くべき内容を事前に予想できるからです。
どんなに英語ができるネイティブでも、長いリスニングを全て覚えておくことはできません。
日本語をネイティブとする日本人でも、1分近く日本語を聞いていたら、忘れてしまうこともあるでしょう。
リスニングの問題に解答するのに必要な情報を注意深く聞き取り、忘れないようにするために「問題文に事前に目を通しておく」のです。
問題文をどれだけ詳しく読む必要があるのか
どれくらい詳しく読む必要があるかについては、「必要な情報が予想できるくらい読む」ことが大切です。
もっと具体的に言うと、問題文すべて目を通し、内容を把握しておく必要があります。その一方で、選択肢については目を通す必要はありません。
具体例で説明していきます。
Who is absent today? a, Tom b, Bob c, Akagami d, Maruo
この例だと問題文の“Who is absent today?”を事前に目を通し、「誰が休みなのか」を集中して聞いて覚えておけば良いということになります。
選択肢まで細かく覚えておかなくても大丈夫だということがわかります。
問題文を読むのにどれくらいの時間を取るか
いつ、リスニング問題に目を通すか悩む皆さんも多いと思います。
リスニングに目を通す時間の目安は、リスニングの配点などによりますが、基本的には問題文全体に目を通せるだけの時間を取る、そして読み終わったころにリスニングが始まるのがベストというのが答えになります。
つまり、英文を早く読める人はスタートのタイミングが遅くても大丈夫ですし、逆に長い時間がかかるという人は早めにリスニングの問題に目を通し始めるのがよいです。
どれくらい時間がかかるか分からない場合には、過去問で練習してタイミングをつかんでおくのがよいでしょう。
大学受験のリスニング試験におけるメモの取り方
次にリスニングが実際に流れている間のテクニックについて説明しています。
リスニングが流れている時はメモを取るようにします。ここでは、どこまでメモを取ればいいのかなど具体的に解説します。
まず、メモを取る目的は解答に必要な内容を忘れないようにすることです。
私たちがリスニングで流れた内容すべてを暗記しておくことはほぼ不可能です。
解答に必要そうな箇所についてはメモを取り、解答のヒントになる部分を忘れないようにしましょう。
どれだけ詳しくメモをする必要があるのか
具体的には次の2つの項目についてメモを取りましょう。
- 解答に必要な情報
- 自分が忘れそうな情報
問題文に事前に目を通すことで解答に必要な情報は予想できるでしょう。そこに関係がありそうな箇所についてはメモを取るようにします。
また具体的な「名前」「年度・日付・時間」「個数」「地名」などはメモしておくとよいです。日常でも「いつ、どこに集合するか」といった情報はメモしておかないと忘れやすいです。
このような忘れそうな内容(日常的にメモをしている内容)はリスニングの問題でもメモを残すようにしましょう。
全ての情報をメモしていると流れている英文を聞き逃す可能性が高いです。メモを取る際は、2つの項目以外のメモは取らずに必要な項目だけに絞りましょう。
英語リスニング試験本番を想定した練習の取り組み方
リスニング試験の本番を想定して練習段階で注意すべきことは2点あります。
- リスニング音声の速さ
- 会場内の騒音
1つ目は本番の試験のリスニングのスピードです。
一般的に教学社から出版されている赤本のリスニングの音声は本番より遅いと言われています。
実際には本番と同じ速度かもしれませんが、緊張して速く感じる可能性もあります。
リスニングの練習をする際には、1.2倍速で聞くなどの練習もしておくと本番で点数を落とす可能性が低くなるでしょう。
2つ目は試験会場内の騒音です。
実際の試験会場では、周りの音や音響設備が悪く音声が聞き取りにくい場合が発生あります。問題演習の時点でもそのような事態を想定し、本番で動揺しないようにトレーニングを積んでおくことが大切です。
例えば、電車の中などでリスニングを行うと、騒がしい中でも集中してリスニングできるようになります。
大学受験に向けてリスニングの勉強はいつから始める?
最後に「いつからリスニングの勉強を始めるべきか」について説明します!
具体的には「高3の夏休みにはスタートさせる」を1つの目安に思っておくといいでしょう。
それまでに単語、文法、解釈、読解の基本的な内容はマスターし、リスニングの勉強を始められるようにしましょう。
長文の問題集を進めるときに習慣的に音読を続けていれば、リスニングの勉強にスムーズに入れるはずです。
まとめ
リスニングの勉強を始める前に、単語や文法、英文解釈などの基本的な内容を身につけておくことが必要です。リスニングの勉強は、高3の夏休みまでに始められるように、英語全体の勉強のペースには注意しましょう。
リスニングの勉強に取り組む際は、必ず参考書の問題を通しで解いて解答や解説に丁寧に目を通して復習します。ディクテーションやシャドーイングは、2周目以降に取り組むのがおすすめです。
しっかり英語の実力を身につけてリスニングの問題でも得点が得られるようにしていきましょう。
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