高1の早い段階から塾や予備校に通って、損になることはありません。早くから準備することでみっちり勉強時間を確保できるため、希望の大学に合格しやすくなるでしょう。
とはいえ「とりあえず予備校に通おう」と考えるのはNGです。予備校に通う目的をしっかり決めなければ、せっかく早い段階から通っても効果は半減します。
この記事では、高1から塾に通うべき理由や、具体的な塾の選び方のポイントをご紹介します。
早ければ早いほど良いが基本!特に国公立理系志望は高1から予備校に
どんな人であっても、早く勉強を始めるほど大学への合格可能性は高まります。
とくに国公立理系志望の場合、受験の準備は早ければ早いほど有利です。国公立受験では、「共通テスト5教科7科目+個別試験2〜4科目」が必要なため、「個別試験2~3科目」で済む私立受験よりも勉強量は多くなります。
さらに理系の場合は、勉強範囲が広い数3や理科も必要なため、必然的に受験までに必要な勉強時間は増えます。東大や東工大といった難関大学を目指している場合、さらに多くの勉強時間を確保しなければいけません。
ここで具体的な数字を見てみましょう。
例えば、志望校合格に必要な勉強時間の目安として、「国立文系なら3,000~3,500時間」「国立理系なら4,000~4,500時間」が必要だといわれています。1日5時間勉強するとしたら、4,000時間勉強するのに800日、つまり2年以上かかる計算になります。
早くから勉強を始めれば、受験直前に「時間がなくて間に合わない」ということがなくなり、早い段階で自分の勉強ペースを掴んで合格までの勉強計画も立てやすくなります。
学習塾STRUXが行った「いつから予備校・塾に通ったか」のアンケートでも、第1志望校合格率が50%を超えるのは「高1から予備校・塾に通い始めていた人のみ」という結果になりました。
このアンケート結果からも、予備校に通い始めるタイミングは「早ければ早いほど」よいということがわかります。
高1から通う予備校は「目的」で選ぶべき
ここまで、以下の点をお伝えしました。
- 塾に通うのは早ければ早いほどよい
- 国公立理系志望の場合は高1から通ったほうが良い
とはいえ「とりあえず塾・予備校に通っておけば安心」という考えで高1から塾・予備校に通うのは危険です。目的を持たずに塾に入っても、だらだら勉強してしまい勉強の成果が出ず、お金も無駄になります。
とくに、受験まで時間がある高1から塾に入る場合は、通う時間が必然的に長くなります。長い時間を無駄にしないために、塾・予備校に通う「目的」をはっきりさせておきましょう。
予備校に通う目的としては、具体的に以下が挙げられます。
- 難関大学を目指し、どんどん予習を進めるために通う
- 忙しい中でも強制的に勉強習慣を身につけるために通う
- 高校に入ってテストが難しいため授業の復習・補習のために通う
- 定期テストで高得点を取って推薦で大学に受かるために通う
- 英検®・外部試験対策のために通う
難関大学を目指し、どんどん予習を進めるために通う
志望校が東大などの最難関大や国公立理系の場合、高1から塾に通って勉強をどんどん前倒しで進めることが大切です。
学校の授業ペースに合わせていると、国公立や理系受験で必要な「理科・社会・数学」の全単元を勉強し終えるのが受験直前になることが多く、十分な演習時間を確保できません。
そのため、塾や予備校でどんどん予習を進め、早い段階で演習できる状態を作りましょう。早く演習に取り組めれば、入試の実践力をつける時間を十分に確保でき、志望校合格に近づきます。
個別指導塾では生徒ひとりひとりのペースに合わせたカリキュラムを作成できますし、大手予備校でもレベル別授業などのカリキュラムが充実しています。
忙しい中でも強制的に勉強習慣を身につけるために通う
勉強習慣を身につけるために、高1から塾に通う方もいます。
受験生になってからいきなり勉強習慣をつけようと思っても、なかなかうまくいきません。「今まで勉強してなかったけど受験生になったから1日10時間の勉強を習慣づけよう!」と考えても、ほぼうまくいかないでしょう。
また、やる気に左右されたり、どの勉強から手をつけたらよいのか分からない方も多いです。とくに高校生活が部活などで忙しいと、自分で勉強習慣をつけるのは難しいでしょう。
そんな場合に「勉強習慣をつける」ことを目的として、高1から塾・予備校に通うのも選択肢の1つです。「忙しくて勉強まで手が回らない」「何から取り組むべきかわからない」という方でも、塾・予備校に通うことで強制的に勉強する環境を作れます。
勉強習慣を身につけるために通うのであれば、日頃の学習状況を管理する塾や、自習室が併設されている個別指導塾・大手予備校がオススメです。
高校に入ってテストが難しいため授業の復習・補習のために通う
「高校の授業についていけない」「定期テストの成績が良くない」という場合、「学校の復習や補習」を目的として、塾・予備校に通うのもよいでしょう。
とくに英語・数学の授業についていけない場合は、早めに苦手を克服する必要があります。
英語はどの大学入試でもほぼ必須の科目です。英単語や文法といった基礎を勉強したうえで長文読解やリスニングの練習などを行う必要があるため、勉強を終えるまでに時間がかかります。
数学も受験で必要な範囲が広く、とくに数3は授業で習い終わるのが受験ギリギリになるため、自習によって苦手を克服しなければならない場合もあります。
各科目苦手になる原因はさまざま。学校の先生の教え方との相性が悪い場合や、高校になって難易度が上がったことで数学や英語が理解できなくなった場合など、原因はいくらでも考えられます。
いずれにせよ、理解できない科目をそのままにすることはNGです。勉強は積み上げていくものなので、高1の内容は高1のうちに固めなければ、どんどん内容についていけなくなります。
3年生で本格的な受験勉強が始まるまでに苦手を克服できるよう、塾や予備校で対策しておきましょう。
授業対策で塾に通う場合は、学校のテスト対策や自分の苦手対策など、補習をメインとした個別指導塾がオススメです。
定期テストで高得点を取って推薦で大学に受かるために通う
推薦入試で大学に入りたい人は、学校のテストで高得点を取るために塾に通うのもよいでしょう。
推薦入試で必要な「調査書」は、高1〜高3までの3年間の成績が反映されます。そのため、高1からよい成績を取ることが必要です。
高1のときから成績上位をキープしていると、指定校推薦や一般推薦でGMARCHや関関同立レベル以上の大学を目指せる可能性があります。一方で、高2や高3から定期テストを頑張って評定を上げても、推薦入試で必要なラインの成績は取れないことが多いですね。
志望校がまだ決まっていない人でも、高1から定期テストの成績を意識して評定平均を上げておくことで、受験生になってから選択の幅が広がります。
定期テスト対策が目的で塾に通う場合は、自分の苦手な単元やペースに合わせてもらえる個別指導塾がオススメです。
英検®・外部試験対策のために通う
上智・立教・早稲田の国際教養学部などは、英検®など外部試験の結果を受験で利用できます。
上記を含めて、外部試験を取り入れている大学を志望している場合「英検®や外部試験の対策」を目的として、高1から塾・予備校に通うのもよいでしょう。
英語の外部試験を入試に利用する場合、本格的に受験勉強を始める前に対策する必要があるため、早めに塾や予備校を検討しなければなりません。
ただし、外部試験で利用できるのは「高2で受験した試験」ですし、実際に入試が近くならないと受験に利用するかわからないこともあります。
外部試験対策で塾に通うのはよいですが、それのみに時間を取られすぎず、一般入試も視野に入れておきましょう。
通う目的・志望校が決まっていない場合も、高1から塾に通うべき?
ここまでに説明した中に、自分にあてはまる目的はあったでしょうか?予備校を最大限活用するには、上記の目的を意識して自分にマッチするところに通うことが大切です。
とはいえ、中には「特にあてはまるものもないし、志望校も決まっていないし、高1で塾や予備校に通おうか迷っている」という人もいるでしょう。その場合でも、高1から塾・予備校に通うことでマイナスになることはありません。
塾・予備校の面談などで志望校について方向性を示してくれることもあるため、せっかく高1から通うなら「自分が目指したい大学はどこか?」と考えながら、早くに方向性を決められるとよいですね。
STRUXの「高1・高2プラン」なら、勉強習慣をつけながら目的にあった勉強ができる
高1から塾・予備校に通う上で必要なのは、「自分の目的に合う塾・予備校を選ぶ」ということです。自分の目的に合う予備校を選ぶことで、受験までの限られた時間をフル活用して、適切な勉強に取り組めます。
学習塾STRUXであれば、完全個別指導であるため生徒ひとりひとりの目的に合わせた指導ができます。「学校の補習をしたい」「難関校を目標として予習したい」など、さまざまな通塾目的に幅広く対応しています。
生徒の目的に合わせた学習計画をマンツーマンで作成するため、高1から予備校に通う人でも安心です。
さらに学習塾STRUXには、高校1・2年生向けのプランもあります。このプランでは定期テストや学校の授業、宿題のサポートまで実施しているため、推薦を意識した早めの対策や入試本番まで勉強を続ける基本的な姿勢を身につけられます。
日々の学習管理や進捗確認の面談も充実しているため「学習計画を立てて終わり」という状態になりません。
「学校の勉強だけでは大学受験が不安」「これから志望校を見つけていきたい」という高校1年生は、ぜひSTRUXの無料体験に参加してみましょう!
*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。