大学受験において、塾選びは合否を左右する重要な決断です。
その塾選びの中で、通塾時間がかからないオンライン塾を検討する方もいるでしょう。
しかし一方で、「オンライン塾で成績って上がるの…?」という悩みもつきものです。
そこで今回は、オンライン塾のデメリットの紹介やよくある疑問を解消していきます!
「自宅で授業が受けられる」オンライン塾のデメリットとは?
オンライン塾のイメージですぐ思いつくのは「自宅で授業を受けることができる」ですよね。
しかし「通塾時間がゼロ」という大きなメリットがあるオンライン塾にも、デメリットはあります。
そこで、今回は以下の3つのデメリットをご紹介していきたいと思います。
- 学習環境を自分で整えなければならない
- 疑問や分からない点をすぐに解決できない
- 通信環境によってトラブルが起こる可能性がある
それぞれ見ていきましょう!
デメリット1・学習のモチベーションを自分で整えなければならない
オンライン塾では、勉強のモチベーションを自分自身で管理しなければなりません。
校舎型の塾であれば、学習意欲のない生徒にその場で課題を手渡したり、自習室に来てもらったりすることで、勉強してもらうように促すことができます。
しかしオンライン塾の場合は、自分の周りにライバルはいませんし、自主学習の際に講師の目が行き届きません。
だからこそ、より一層、勉強のモチベーションを自分で管理する力が求められます。
デメリット2・疑問や分からない点をすぐに解決できない
オンライン授業は、その場ですぐに講師に質問することが難しいです。
とくに録画授業で勉強するオンライン塾の場合、授業中に講師と対話する機会はセロです。
わからないところをすぐに解消できないと、なかなか成績はあがりません。
オンライン塾の中には、ャットツールを活用して講師に質問できる環境を整えている塾もあります。
しかしこれは塾によって異なるので、自分の気になっているオンライン塾の質問体制はどのようなものかを調べてみましょう。
デメリット3・通信環境によってトラブルが起こる可能性がある
オンライン塾は、住んでいる地域や自宅のネット環境によって授業がうまく進まないケースがあります。
このトラブルが週に何回も起こり、それが何カ月も続くとなると、無駄なストレスがたまってしまい、勉強のモチベーションにも影響が出てしまいます。
オンライン塾に入塾したいという気持ちがあるな、音声や映像トラブルを防ぐために、事前の通信チェックは欠かせません。
実はデメリットではない!?オンライン塾にありがちな疑問を一挙解決
ここまでオンライン塾のデメリットを見てきました。これ以外にも、さまざまな疑問を感じている方がいるかもしれません。
これまで校舎に通う形式の塾がメインだったので、オンライン塾へのイメージがつかず、「漠然と」不安に思うこともあるでしょう。
しかし、今感じている疑問点は、もしかしたらデメリットではないかもしれません。
あくまでも漠然としたイメージの中だけにもかかわらず、「オンライン塾は◎◎だからやめておこう」と決めるのはもったいないこと。
今から、オンライン塾に関してよくある疑問をすべて解消していきます。
今回は以下の4つを取り上げます。
- 集中して授業を取り組めるの?
- 授業内容の定着度やモチベーションが下がるのでは?
- 機材の準備など手間がかかるのでは?
- オンライン上で模試は実施できるの?
これから、ひとつひとつ解消していきますので、こちらを全て読んでから決断してみてください。
疑問1・オンラインで集中して授業に取り組めるの?
自宅にいると、授業中でも他のことに気を取られる可能性があります。
家にいると、無音の時は少ないですよね。家族の話し声、テレビの音、料理を作る音など…さまざまな音に集中力が奪われてしまいます。
ある程度の雑音があった方が集中しやすいといわれますが、あまりにも音が大きすぎてはさすがに勉強できないでしょう。
この場合は、家族の協力やオンライン塾のサポート体制を活用することで解消できます。
例えば、勉強中は家族に「なるべく音を立てずにしてほしい」とお願いしてもいいかもしれません。自分の家族が一生懸命勉強しているのに、協力しない人はいません。
塾側がオンライン自習室を設けているのであれば、それを活用するのも良いでしょう。
他の生徒や講師が画面上にいるため、自宅にいながら程よい緊張感で勉強できます。
このように、工夫次第で自宅で勉強に集中できる環境は作れるのです。
疑問2・授業内容の定着度やモチベーションが下がるのでは?
「オンライン授業=モチベーションが下がる」ということは決してありません。
勉強のモチベーションは、オンラインや対面に関わらず、下がる生徒は下がりますし、上がる生徒は上がります。
例えば「1人では勉強できない」という生徒の場合、校舎の自習室を利用しても、そこに人がいなければ結局集中できないでしょう。
大切なのは、自分がどうすることで勉強へのモチベーションを保てるのかを知ることです。
ひとりの方がモチベーションが保てる人もいれば、むしろオンライン塾は最適ですし、誰かに見られることで勉強できるのであれば、先ほどのオンライン自習室を活用すれば問題ありません。
また、授業の定着度に関しても、オンラインだから下がるということはありません。
中学校・高校のアンケート(「聖徳大学附属女子中学校・高校」公式サイトより)では、オンライン授業に関して、全体の63%が「学力が向上している」と回答しています。
オンライン授業であっても生徒はモチベーションを下げることなく取り組めます。
モチベーションの上がり下がりは、授業形態にさほど関係ありません。
疑問3・機材の準備など手間がかかるのでは?
オンライン塾では大掛かりな準備は必要ありません。
オンライン塾では、基本的にパソコンやタブレット、インターネット環境さえ整っていればすぐに授業を受講できます。
塾側がきちんと「何が必要なのか?」ということを指定してくれるので、もしわからない部分があっても質問すれば大丈夫です。
専用マイクやカメラもあれば講師とのやり取りをスムーズに行えます。
とはいえ、パソコンを新しく購入したけどWi-Fiが古くてネット接続が悪かった…なんて事例もありますので、購入する際は現在利用しているWi-Fiやパソコンの年代も確認してみましょう。
疑問4・オンライン上で模試は実施できるの?
近年、オンラインに対応している模試は増えています。例えば「 駿台atama+共通テスト模試」では自宅で共通テスト模試を受けられます。
通常の模試よりもすぐに結果を知ることができ、記憶に新しいうちに復習できるので便利です。
そのため、オンライン上で授業・模試・模試の解説・志望校設定まで全て行うことができます!
オンライン塾はこのような方にはデメリットが多い!利用する上で気をつけるべき受験生
ここまでオンライン塾のメリットの紹介や、よくある疑問の解消をしてきました。
そんなオンライン塾でも、人によってはデメリットにもなることもあります。
ここからは、どんな人にとってオンライン塾がデメリットになってしまうかをご紹介します。
以下の3つのパターンに当てはまる人にとってはデメリットになりやすいので注意しましょう。
- 受験仲間を作りたい人
- 塾の自習室を積極的に活用したい人
- 自己管理が苦手な人
それぞれ見ていきましょう!
1・受験仲間を作りたい人
オンライン塾は、友達を作りづらい環境です。
教室が自宅なので、周りにライバルはいません。自分自身との闘いになります。
自分のペースで自由に勉強できることは間違いありません。しかし、一緒に頑張る仲間がいることで勉強のモチベーション管理をする受験生にとっては難しいです。
例えば、模試の成績が悪く志望校の判定が悪かった時に、自分だけで「合格できなかったらどうしよう…」と落ち込むことになります。
もし自分と同じ志望校の友人がいて、励まし合うことができたら「よし!今日からまた頑張ろう!」と気持ちを切り替えることができるでしょう。
受験仲間を作りたい人は、「校舎型の塾に通いながら強化したい科目だけをオンラインで受講する」という使い方もできるので、自分に合う勉強方法を検討してみてください!
2・塾の自習室を積極的に活用したい人
オンライン塾の場合、自宅外での勉強スペースが確保できません。「家だとなかなか集中できない…」と悩む学生も多いですよね。
校舎のある塾では自習室を活用して気分を切り替える方もいますが、オンライン塾ではなかなか難しいです。
そうした自宅以外の場所を活用して勉強したい人には向きません。
もちろん、オンライン塾でもオンライン自習室を導入している塾もあります。
自宅で勉強に集中できない原因は「監視の目がないこと」なので、オンライン自習室であれば自宅にいながら緊張感を持って勉強することができます。
とはいえあくまでも「オンライン」なので、場所自体をガラッと変えたい人にオンライン塾は不向きです。
3・自己管理が苦手な人
オンライン塾ではある程度の自己管理能力が求められます。
自分のペースで自分がリラックスできる場所で勉強するので、だらけようと思えばいくらでもだらけることができます。
成績を上げるために塾に通うのに、だらけてしまって成績がなかなか上がらないなんてもったいないですよね。
学習塾STRUXのような学習管理・自立型の塾であれば、勉強計画や勉強法のサポートを受けられるので、安心して勉強管理が行えます。
専任コーチがひとりひとりの志望校やスケジュールに合わせて、毎日の勉強内容と勉強時間を設定してくれるので、それに従って勉強するだけでよいのです。
オンライン自習室やチャットによる24時間の質問体制を活用して、日々の勉強を進めていきます。
週に1回進捗を確認する面談があるので、だらけている場合はそこですぐにわかってしまいます。
このような体制で自然と自主学習を行う力を身につけることができるので、志望校合格にグンと近づけるのです。
オンライン塾のおすすめの活用法!
ここまで読んでいただいて「オンライン塾に入ろうかな!」と思っている方に向けて、オンライン塾のおすすめの活用法をご紹介します!
動画視聴型もおすすめ!好きな科目を集中的に勉強できる
動画視聴型のオンライン塾では録画した授業を配信しているため、授業内容をいつでも見返すことができます。
動画視聴型の授業は、「こことここの苦手分野を克服したい!」と、苦手分野が明確な方におすすめします。
自分が勉強したい科目の動画を、好きな回数・好きなタイミングで見ることができるからです。
理解できなかった時は、動画を巻き戻したり、止めたりできるので、苦手科目を集中的に勉強することができます。
自分がわからない部分を積極的に質問する
オンライン塾では、オンライン上のコミュニケーション環境が整備されているため、好きな時間に好きな場所から質問できます。
塾ごとに、チャットで24時間質問対応していたり、ZOOM上でいつでも質問できたり、オンライン自習室で質問に答えてくれたりします。
オンラインだからこそ、自主学習の際にわからなかったことをすぐに解消できるのです。
まとめ
今回の記事では、オンライン塾のデメリットのご紹介とよくある疑問解消、最後にオンライン塾の活用法をお伝えしましたね。
大学受験において、塾選びは非常に重要です。
今回の記事を参考にしながら、志望校合格の一番の近道は何なのか?を考えながら、オンライン塾を選択してみてください。
*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。