学習管理型の塾とは、一般的な授業タイプの塾とは異なり科目の指導は行わず、テストや受験に向けて取り組むべき「毎日の勉強内容の計画を立てて管理する塾」のことです。
今回の記事では、学習管理型の塾の指導内容やオススメの塾などについて解説します。
進学塾に通っても成績が上がらない人が、学習管理型の塾に通うことで成績が上がるケースがあるので、学習管理型の塾に関して理解を深め、自分に合った塾を検討しましょう。
学習管理型の塾ってどんなことをするの？
学習管理型の塾では、基本的に科目の指導は行いません。市販の参考書を使い、テストや受験までにやるべき勉強を計画立てて管理してくれます。
受験勉強では自分の志望校に合わせた対策が必要であり、そのためには実際に手を動かして問題を解く時間が必要です。そのため、予備校で授業を受ける時間よりも、普段の勉強で問題を解いたり自学自習に取り組む時間のほうが長くなるのが一般的です。
学習管理型の塾では、受験勉強の大半を占める「自習時間」の使い方や取り組むべき内容（参考書）を決めてくれるため、迷わず勉強を進められるようになります。
以下の5つの項目について、通常の塾と比べながらより細かく説明します。
| 項目 | 通常の塾 | 学習管理型の塾 |
|---|---|---|
| 勉強計画作成 | △ | ◎ |
| 進捗管理 | △ | ◎ |
| 質問対応 | ○ | ○ |
| 実力測定テスト | ○ | ○ |
| 科目ごとの授業 | ◎ | △ |
勉強計画の作成
通常の塾では、勉強計画の作成までは実施できないケースが多いです。例えば、集団授業だと生徒数が多いため、個人に合わせた入念な指導は物理的に難しいでしょう。個別指導や少人数制の場合も、軽く計画の進捗を確認したり簡単なアドバイスに留まったりするケースがほとんどです。
学習管理型の塾では、生徒の目標に合わせて計画を作り込み、「毎日の勉強にどのくらい時間をかけるべきなのか・どの参考書をどのくらいの量やるべきなのか」などまで具体的に指示してもらえます。
参考書レベルで細かく勉強内容を指定してくれるため、毎日迷うことなく勉強に取り組めるでしょう。
また、計画だけを作成して放置するのではなく、定期的な面談を通じたアドバイスも積極的に行うため、安心して勉強を進められます。
勉強の進捗管理
一般的な塾ではなかなか個別に勉強の進捗を管理することはできません。「宿題をやってきたか」「テスト勉強をアドバイス通りできたか」などを口頭で確認する程度になってしまいます。
学習管理型の塾では、作成した計画をもとに日頃の勉強にしっかり取り組めているか、丁寧に進捗を確認してくれます。毎日の勉強時間や、勉強のペースなど細かいことを深掘りすることはもちろん、勉強できなかった原因は何か整理して次週以降のアドバイスをもらえることが多いでしょう。
「勉強の進捗が予定よりも早いか・遅いか」なども考慮し、柔軟な計画修正も対応できます。勉強は計画通りに進んでいることよりも、上手くいかなかったときの調整が最も難しいので、進捗管理のサポートを受けられるため受験本番まで不安なく学習できるでしょう。
質問対応
通常の塾の場合、授業時間外では質問できないこともあります。特に集団授業では講座の時間内しか質問のチャンスがない場合が多く、他に生徒がいるため質問できないケースもあるでしょう。オンラインの場合も「質問サポートは別料金」というケースがあります。
学習管理型の場合は普段の勉強管理が目的のため、授業時間外の質問サポートも整っているケースが多いです。専用のチャットで24時間質問できる塾もあるため、自習中に感じた疑問をすぐに解消できるでしょう。
実力測定テスト
通常の塾では、実力テストを実施している場合でも、試験結果をもとにした細かい方針の相談には対応していないことも多いです。
学習管理型の塾では、定期的に実施する実力テストをもとに生徒の現状を正確に把握し「予定よりも進捗が早いのか・遅いのか」という点を適切に判断します。
判断結果をもとに勉強計画の修正を行い苦手分野を洗い出して、勉強の優先度が高い科目を把握することなども可能です。
科目ごとの授業
学習管理型の塾では、科目ごとの授業を行っていない場合がほとんどです。
学習塾STRUXのような一部の塾では、基本プランで授業を行っていますが、一般的には科目ごとの授業はオプション扱いになっています。
学習管理型の塾はどんな人にオススメか？
学習管理型の塾は基本的に授業を行いませんが、どんな人にオススメなのでしょうか？以下に当てはまる人は学習管理型の塾がオススメです。
- 何を勉強すればいいかわからない人
- 自分で勉強する習慣が足りない人
- 受験に必要な勉強だけ取り組みたい人
- 自分で勉強を進めたい人
何を勉強すればいいかわからない人
「何から手を付ければいいかわからない」「勉強に対して漠然とした悩みがある」という人に対して、取り組むべき内容を教えてくれるのが、学習管理型の塾の特徴です。
大学受験では志望校に合わせて勉強すべき科目や量が変わります。そのため、志望校に合わせて自分に必要な勉強内容を洗い出さなければなりません。
しかし、自分一人では志望校の受験に必要な科目や、具体的な勉強法がわからないケースも多いです。また、一般的な予備校や塾では科目の指導は受けられますが、普段の勉強の中身は自分で決めないといけません。
学習管理型の塾であれば、志望校合格に必要な勉強内容をすべて洗い出し計画を作成してくれるため、やるべき内容が明確になります。
自分で勉強する習慣が足りない人
学習管理型の塾では定期的に進捗を確認してもらえるため、強制的に勉強環境を整えられます。
受験生の中には、学校や塾の授業を受けるだけで満足してしまい、普段の勉強をサボってしまう人もいるでしょう。
学習管理型の塾によって勉強環境を整えると、徐々に自学自習を習慣づけることができるため、「勉強するのが当たり前」という状態にまで持っていけます。
独学だとつい勉強をサボってしまう人は、学習管理型の塾がオススメです。
受験に必要な勉強だけ取り組みたい人
「集団授業だけで勉強している」ケースでは、個人に合わせた勉強の指導が難しいです。そのため、志望校の受験に必要ない勉強にも取り組まなければなりません。試験に不要な分野の勉強を進めてしまうと時間が無駄になります。
学習管理型の塾であれば、個人の志望校に合わせて勉強計画を作成してくれるため、受験に必要な分野に絞って勉強できます。受験までの限られた時間を最大限活用したい人にオススメです。
自分で勉強を進めたい人
「先生に教えてもらいながら進めるのは性に合わない」「みんなと同じペースで勉強するのはあまり好きではない」という人は、自分で勉強を進めるのもOKです。
その場合は、誤った方向へ勉強を進めてしまう可能性が高くなってしまうので、学習管理型の塾を活用して、定期的に「勉強の方向性」だけでも指導してもらう機会を作るといいでしょう。
学習管理型の塾であれば、メインの勉強はあくまでも自力で進めることになるため、自分で勉強を進めたい人にはピッタリです。
学習管理型の塾で本当に成績が伸びるのか？
学習管理型の塾を検討されている方の中には「授業をせず毎日の勉強をチェックしてもらうだけで、本当に成績が伸びるのか？」と不安に思う方もいるでしょう。
しかし、その心配はありません。「受験で本当に役立つ力」という面で見ると、学習管理型の塾の方が力がつきやすく、成績も伸びやすいといえます。
大学受験では、志望校ごとに問題の傾向や必要な勉強量が異なります。そのため、自習時間を活用して個別の計画やカリキュラムに沿って学習を進め、「志望校に合わせた勉強ができるか」が合格の鍵になります。
学習管理型の塾では、その重要な自習時間のサポートをしているため、生徒の成績を伸ばしやすいです。
たしかに、一般的な授業型の塾は、科目の知識をインプットすることには向いています。しかし自習の習慣がなければ、身につけた知識をアウトプットできず、受験に必要な実力を身につけられません。
学習管理型の塾の選び方
学習管理型の塾には新しい塾が多いため、「お子さまに合うか」「きちんと指導してもらえるか」などを含めて、選ぶ際のポイントがあります。自分に合った塾を見つけるために把握しておきましょう。
学習管理型の塾を選ぶポイントは、以下の5つです。
- 勉強計画に「納得感・具体性・安心感」はあるか
- どのくらい手厚く勉強を管理・計画を修正してくれるか
- 自習をサポートしてもらえる体制は整っているか
- いつでも質問できるか
- 勉強以外の相談にも対応してくれるか
勉強計画に「納得感・具体性・安心感」はあるか
勉強計画を作成する際は、生徒の状況に合わせて納得感のある内容になっているかが重要です。納得できる計画を作成できないと、本当に方向性があっているか不安になるため、勉強に集中できません。
具体的な参考書レベルで「どこを何ページずつ進めれば良いのか」まで詳細に計画を作り込んでくれる塾が理想です。具体的な参考書ベースで計画を作成してもらえれば、毎日取り組むべき内容で迷うことはないでしょう。
塾の無料体験などで、実際の指導で使う勉強計画を作成してもらえることもあるため、体験を通じて安心して任せられそうか判断するのも有効です。
どのくらい手厚く勉強を管理・計画を修正してくれるか
計画管理をしている塾の中には、チューター（学習をサポートする人）が軽くアドバイスするだけのケースもあります。
しかし、受験勉強は年単位で続く長い勝負のため、計画通り進められることは少ないでしょう。そのため、軽くアドバイスをするだけで一度立てた計画をずっと使い続けていても、計画作成の意味は半減します。
勉強計画は、現状に合わせ修正してこそ価値が生まれます。予想より勉強の進度が遅れたときや志望校が変わった場合に、しっかり計画を修正してくれるような手厚いサポートがあるとよいでしょう。
自習をサポートしてもらえる体制は整っているか
受験で大切なのは、何といっても自学自習の時間です。自習の時間を活用して志望校の傾向に合わせた勉強をすることで、効率よく成績を上げられます。
そのため、自宅での勉強時間までしっかりサポートしてもらうことが理想です。例えば、「通える自習室やオンライン自習室はあるか」「毎日の勉強内容を報告してチェックしてもらえるか」などのシステムが整っているとよいでしょう。
いつでも質問できるか
チャットでの質問サポートのように、自習中に生じた疑問をいつでも解消できる環境が整っているか確かめておきましょう。疑問点をすぐに解消できれば、自習の質が圧倒的に上がります。
ただし塾によっては、質問回数に制限を設けている場合もあるため、料金体系もチェックしておきましょう。また、チャットサポートだけでなく「面談の場で講師に直接勉強の疑問点を解消できるか」「親身になって答えてくれるか」という点も重要です。
勉強以外の相談にも対応してくれるか
受験勉強を進める上で、勉強の内容だけではなく受験校の選択や入試形式の選択など、勉強以外の内容を相談したいこともあるでしょう。不安を抱えたまま勉強を進めていると、効率が落ちて勉強がはかどらないこともあります。
塾によっては、相談をするのに予約が必要な場合もあるので、勉強以外の質問体制が整っているかどうか確認しておきましょう。
オススメの学習管理型塾3選！
ここまで、学習管理型塾の特徴や選び方について説明しました。
具体的にオススメの学習管理型の塾を3つご紹介します。
- 学習塾STRUX
- スタディコーチ
- 武田塾
学習塾STRUX
学習塾STRUXは完全個別指導型の塾です。生徒の目標に合わせた勉強計画を作成して、毎日の勉強習慣を身につけるための徹底的なサポートを行っています。
定期的な面談もあるため、勉強の進捗管理だけでなく自習中の不安や疑問点なども解消できます。志望校に合わせた勉強方針を決めてほしい人や毎日の勉強計画をサポートしてほしい人にはぴったりです。
また他の学習管理型塾と違って、科目指導の時間も毎週あるのが特徴。計画だけでは少し不安という方にもおすすめです。
スタディコーチ
スタディコーチは、学習の計画作成や問題解説授業などをオンラインで完結できる学習管理型塾です。
現在の成績や志望校をもとに個別でカリキュラムを作成して学習を進めます。オンライン指導のため、塾に行く必要がなく指導時間を幅広く選べることが特徴です。
オンライン自習室は無料で使用可能で、講師にすぐに質問できる環境も整っています。
武田塾
武田塾は、講師による授業を行っていない学習管理型の塾です。宿題のペース管理や自習室に来る時間の管理などを徹底的に行うことで、計画的に学習を進めるシステムを整えています。
自習を進める中でわからない問題があれば、講師に解説をしてもらうことが可能です。自分で問題集を使って学習を進めることが可能で、学習管理をしてもらいたい人にオススメの塾です。
学習塾STRUXでは志望校合格に必要な勉強を徹底管理！
受験までに取り組む勉強内容を明確にするには、勉強計画の作成が必須です。勉強計画があることで、受験までの限られた時間を有効活用し、自分に必要な勉強だけに取り組めます。
「自分だけで勉強を続ける自信がない」「正しい勉強計画を立てたい」といった理由で学習管理型の塾を探している人であれば、毎日の学習を管理できる学習塾STRUXがオススメです。
STRUXでは、生徒の目標に合わせた勉強計画を作成することで、毎日の勉強習慣を身につけるための徹底的なサポートを行っています。定期的な面談もあるため、勉強の進捗管理だけでなく自習中の不安や疑問点なども解消できます。
また、学習塾STRUXでは、授業の進捗管理や計画の修正などの学習管理だけではなく、科目に関する個別指導も受講可能です。計画管理と科目ごとの指導を両方活用して、効率よく勉強できるでしょう。
指導内容が気になった人は、ぜひ一度無料体験へお越しください。無料体験では普段の指導で使っている勉強計画を実際に作成するため、具体的にどのような流れで指導してもらえるのかがイメージできます。
無料体験に来るだけでも今後の勉強の方向性を確認できるため、ぜひ一度お問い合わせください。
＊記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。
