大学受験に向けての勉強を始めるにあたり、「自分はどのような塾に行くべきなのだろうか?」ということをほとんどの方が考えることでしょう。
最近では、これまでのような校舎型の集団授業塾だけでなく、個別指導塾やオンラインで授業を受けれる塾なども増えています。
それでは、今増えている「オンラインの個別指導塾」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
「直接顔を合わせないで本当に授業ができるの?」「校舎型よりもどんな良いことがあるの?」などの疑問への回答も含めてご紹介します!
オンライン個別指導にもいろいろなパターンがある!
それでは上記で挙げたようなオンラインの個別指導塾の種類について、具体的に解説していきます。
一口で「オンライン個別指導」といっても、その指導形態はさまざま。特徴も異なります。それぞれの内容を把握して、自分に合うものを選びましょう。
オンライン個別指導の対面授業型
オンラインの個別指導と聞いて、一番イメージしやすいのではないでしょうか?ビデオ通話によって塾と自宅を結び、リアルタイムで講師の授業を受ける形式です。
東京個別指導学院・スクールIE home・Axisオンラインなどがこの形式でのオンライン授業を行なっています。
講師の顔を見ながら授業を受けるのはもちろん、手元を画面に映して解答を見やすくするほか、専用タブレットを活用している個別指導塾もあります。
特徴は以下の3つです。
科目の基礎知識を着実に学べる
大学受験では、各大学ごとで試験の出題範囲や形式、問題の傾向、配点などが異なります。
そのため、自分の志望校の傾向に合わせた勉強することが大切です。
だからといって、教科書の内容を勉強しなくてもいいわけではありません。
確かに、大学受験では学校の授業で習う以上の内容が出題されることもあります。自分で志望校の傾向を知り、それに向けて勉強をしなければ学力は伸びません。
そうだとしても、すべての基礎は「教科書の内容」です。どのような発展問題も教科書の基礎をベースに作成されているため、基礎がしっかり固まっていなければ発展問題は解けません。
そのため、科目の知識を覚えておくことは必須です。
個別指導であれば、オンラインであっても対面で丁寧に科目の知識を教えてくれるため、大学受験に必要な基礎を確実に固められます。
通塾型と変わらず指導してもらえる
オンライン形式だと、通塾型とは異なり顔を合わせないので「コミュニケーションがきちんと取れないのでは無いだろうか?」と不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、オンライン個別指導の対面授業型では、画面を通じて講師と顔を合わせながら学習できます。そのため、授業を受ける感覚は通塾型と変わりません。
授業自体も、カメラで手元の紙を写しながらどこを説明しているのかわかるように進めたり、ホワイボードを使って黒板と同じように話しながら進めたりと、さまざまな工夫が施されています。
「オンラインだから指導がわかりにくい」ということは決してありません。
具体的なオンラインの個別指導塾の内容については「オンラインで授業をしてくれる個別指導塾の種類や特徴についてご紹介します!」も参考にしてください!
講師がいるので授業に集中できる
オンライン個別指導の対面授業型では、毎回講師と顔を合わせながら授業をします。目の前の監視してくれる人がいるのでもちろんサボれません。
校舎型の塾では講師が少し席を立ったときに携帯をいじってサボれますが、オンラインであれば常に画面の前にいなければいけないため、そうしたことはできません。
大学受験では毎日の勉強時間が重要です。このように勉強せざるをえない環境を作れるオンライン個別指導の対面授業型は理想ともいえるでしょう。
オンライン個別指導の学習管理型
上記とは反対に、授業はせずにビデオ通話で大学受験に向けての計画作成のみを行う個別指導塾もあります。
「個別指導」と聞くと科目ごとの授業を思い浮かべますが、一種のコーチングのような指導形態もあるのです。
このようなオンライン塾の場合、基本的に科目ごとの勉強は生徒の自学自習に任せられます。
塾側が行うことは、大学受験に向けての計画を作成し日々の進捗管理を行うということ。
勉強でつまづいた部分や大学受験に向けての悩み事などがあれば適宜相談に乗ることで、生徒の勉強が捗るためのサポートをしているのです。
例えば、学習塾STRUXでは週に1回「戦略トレーニング」という面談時間を設けています。
ここでは、その週の自学自習に関して「どのくらい進められたか?」「何ができなかったのか?」などを振り返り、翌週以降の計画を練り直すことで普段からの勉強で迷わないような道筋を立てるサポートを行なっているのです。
特徴は以下の3つです。
大学受験で大切な自学自習の力を伸ばしてくれる
先ほど「科目ごとの基礎を基に問題が出題される」と述べました。
あくまでもそれは「基礎」であるため、基礎が固まっているだけでは大学受験は乗り越えられません。
大学受験を乗り越えるためには、高校生個人の志望校や現在の学力レベルに合わせた勉強が必要です。
例えば、現在偏差値50の高校生が2人いた場合、「偏差値55の大学を目指す」「偏差値70の大学を目指す」では勉強方法がまったく異なります。
偏差値を5上げるために必要な参考書と、偏差値を20上げるために必要な参考書は、種類も冊数も違いますよね。また、求められる単語など知識の量も異なります。
そのため、授業で基礎を身につけた上で、普段の自学自習では自分に合わせた勉強をすることが不可欠です。
この自学自習をコツコツ進めるためには勉強習慣を身につけなければなりません。
学習管理型の塾では、その勉強習慣を身につけるための方法をメインに指導してくれます。
質問受付などサポート体制がある
学習管理型のオンライン個別指導では、授業型よりも強固なサポート体制が整っています。
授業型は、その授業内で生徒の勉強サポートをするというのがメインです。
定期的な面談を設けているところもありますが、あくまでも授業の補佐という立ち位置に留まります。
それに対して学習管理型は、生徒の普段の学習習慣を管理することこそがメイン。
24時間いつでも質問できたり、1週間ごとでマンツーマンの面談を行いその週の勉強進捗を確認してくれたりと、授業時間外のサポートに力を入れていることがほとんどです。
勉強計画を立ててくれる
普段の勉強習慣を管理する、といっても「とにかく勉強しないさい!」しかいえないのであれば、それは管理ではありません。単なる催促です。
高校生が普段勉強できない理由のひとつに「そもそもやるべきことがわからない」というものがあります。
志望校が決まっていても、そのためにどの参考書をそのくらい取り組めば良いのかわからなければ、勉強することはできませんよね。
そのような高校生でも勉強できるように、学習管理型の塾では勉強計画を作成してくれます。
この勉強計画とは、「どういう勉強にどのくらい取り組めば良いのか?」という道筋を示した地図のようなもの。
この地図があるおかげで、授業時間外でも自分のやるべき勉強に迷わず取り組むことができるのです。
勉強計画を立ててくれる塾については「オンラインコーチングで 大学受験を乗り切る!日々の勉強管理をしてくれる塾の選び方について」も参考にしてください!
オンライン個別指導のメリットは?
オンラインの個別指導、と聞くと「どこでも授業を受けられる」というメリットを思い浮かべます。
もちろんそれも、オンラインならではの良さです。しかし、それ以外にも、オンラインの個別指導だからこそできることがあります。
オンライン個別指導のメリット1:忙しくても移動時間なしで受講できる!
オンライン個別指導は、「徒歩0分で自宅が塾になる」という画期的なシステムです。
校舎型の塾では学校終わりに急いで準備をして家を出る必要があります。
部活などが忙しい時期だと体力的にもかなりキツイでしょうし、休日や天気の悪い日にわざわざ外出するのが億劫な方も多いでしょう。
しかし、オンラインの個別指導であればその必要はありません。ある程度忙しくなっても勉強の時間を確保することができるのです。
オンライン個別指導のメリット2:全国どこにいても個別指導を受けられる!
住んでいる場所によっては、近くに自分が気に入るような塾が無いということも考えられます。
比較的塾の多い東京都内であっても「集団授業の塾しかない」「目当ての個別指導塾までは家から遠い」ということもあるでしょう。
地方であれば、なおさら塾の選択肢は限られてしまいます。場合によっては、塾があるメインターミナルへ行くだけで時間がかかります。
受験生にとって時間は貴重なものです。その移動時間を勉強に充てることができればどれほど良いでしょうか?
しかし、オンラインの個別指導であれば、校舎の場所に関わらず授業を受けることができます。
自分に合うと思った授業を受けられるというのはオンラインならではでしょう。
オンライン個別指導のメリット3:東大生など優秀な講師の個別指導を受けられる!
東大や早慶など、いわゆる難関校と呼ばれる大学はどうしても東京などの大都市圏に集中しています。
そのため、これまでは、地方の受験生が都内難関大学に通う講師の授業を受けることは物理的に不可能でした。
しかし、せっかく塾に通うのであれば、そうした難関校に通う(あるいは通っていた)講師の授業を受けたいものですよね。
オンラインの個別指導であれば、例え地方に住んでいても、場所に関係なく質の高い講師による授業を受けることができます!
東大生など難関大学生の授業を、オンラインの個別指導で独占できるというのは、地方の受験生にとって非常に心強いでしょう。
オンライン個別指導のメリット4:受験を有利に進められる情報をどこにいてもゲットできる!
受験では学力も必要ですが、それと同じくらい「どのくらい受験情報を知っているか?」ということも重要です。
例えば、「自分の◎◎という制度を使うと試験が免除される!」「この資格があると点数に加算される!」など、志望校の入試制度に関する情報を知っているだけで、有利に進めることができます。
こうした情報は、比較的都市部に集まりやすいです。
大学の数と大学生の数が多いので、もし都市部の大学を受けるなら、その大学にいる学生の意見を聞いた方が有利になりますよね。
オンラインであれば、そうした情報を全国どこにいても知ることができます。
オンライン個別指導塾のメリットをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください!
オンライン個別指導は効果があるのか?メリットやオススメできる人などについてご紹介します!
オンライン塾のデメリットは?
このように、オンライン塾にはさまざまなメリットがあります。しかし、これらはすべての受験生に当てはまるわけではありません。
オンライン塾という形態が合わなければ、むしろ受験勉強を邪魔してしまう可能性もあります。
以下のデメリットも把握して、自分にとって正しい選択をしましょう。
勉強への切り替えが難しい
オンラインの個別指導は自宅で気軽に受講できます。「お手軽」という面では良いかもしれませんが、通塾している時間で意識を切り替える、という人にとってはデメリットです。
ずっと同じ場所にいると勉強への切り替えができない、という方では、オンラインの活用は難しいです。
個別指導だと講師が目の前にいるため一応勉強はしますが、頭が切り替わっていないので100%の力を発揮するのは難しいでしょう。
サポート体制が塾によって異なる
一言で「オンラインの個別指導」といっても、その種類はさまざま。大きく分けて「授業型」「学習管理型」があります。
簡単に説明すると、授業型では学校の授業と同様に科目の勉強をし、学習管理型では自学自習のサポートを行います。
これらのタイプによって、サポート体制が異なるため要注意です。
例えば、授業型では、授業外では質問できないということもあり得ます。できたとしても、質問回数に制限がある場合も多いです。
一方で、学習管理型では、普段の進捗確認はしてもらえますが、科目の知識のインプットは自分でやらなければなりません。
このように、個別指導の形態によってサポートは異なるため、選ぶときはどの程度までサポートがあるのかを確認しておきましょう。
オンラインだからこそ取り組むのが難しいものもある
オンラインでは、「校舎型の塾だからこそできる」ということができない可能性もあります。
例えば、「教材やプリントの確認に手間取る」という点です。通信状態などによって見えにくい可能性もありますし「自分がどこを見たいのか?」を気軽に指差すこともできません。
さらに、オンライン個別指導は、家での学習を前提としています。逆にいえば、自宅以外での勉強ハードルが高いということです。
「自宅では集中できないから自習室へ行こう」と思っても、塾の自習室はそこに通っている方だけが使えるということがほとんど。
そのため、場所を変えるのに苦労します。図書館などもありますが、そもそも勉強用の場所ではありません。
ただし、塾によってはオンラインの個別指導であっても校舎の自習室と併用できることもあります。
オンライン上で講師に監視されながら黙々と勉強する「オンライン自主室」を提供している塾もあるので、自宅以外でも集中できる自習室が欲しいという方がいれば、そのような制度のあるオンライン個別指導塾を探してみるのも良いでしょう。
オンライン自習室については「オンライン自習室とはどんなもの?活用方法などをご紹介します!」でも解説しています。
オンライン個別指導塾のデメリットをしっかり把握したい方は以下の記事をご覧ください!
【生徒一人一人の管理は難しい?】オンライン個別指導塾のデメリットやよくある悩みを紹介!
オンライン個別指導塾の選び方!
ここまでの内容を基準にして、どのようにオンライン個別指導塾を選べば良いのでしょうか?
いくつか判断基準があるので参考にしてみてください。
詳しい選び方については「オンライン塾はどうやって選ぶ?ポイントや塾ごとの選び方の違いなどをご紹介します!」でも解説しています。
オンライン個別指導塾を選ぶポイント1:授業を受けたいか?毎日の勉強計画がほしいか?
オンライン個別指導塾では、科目ごとの授業を受けるタイプと、勉強計画の管理をしてくれるタイプの2種類に分かれます。
どちらかを選ぶかは自分の性格や求めるものによって異なるので一概には言えません。
「すでに自習の習慣はインプットメインにしたい」という方なら授業型を受けるべきですし、「今までちゃんと勉強したことがない」という方は学習管理型で管理してもらった方が良いでしょう。
オンライン個別指導塾を選ぶポイント2:講師の質はどうか?
オンライン個別指導塾の成果は、講師の質によって左右されます。
個別指導塾の講師は、受験終了まで1対1で勉強をサポートしてくれる、伴走者のような存在。
スタートの計画作成だけでなく日々の勉強も管理してもらうため、受験勉強における影響力はかなり大きいです。
さらに、個別指導塾の講師の数は、集団授業塾よりも多くなります。
そのため、どうしても講師の質にはばらつきが発生しやすいです。指導レベルが低い講師に当たってしまう可能性も0ではありません。
このような事態を避けて、質の高い講師に指導を受けるためにも「研修をどのくらいきちんと行なっているのか?」「講師は難関大学出身者か?」ということは必ず確認しておきましょう。
オンライン個別指導塾を選ぶポイント3:オンラインでの受講形式が自分に合うか?
受験勉強は基本的に孤独なものです。しかし、ずっと一人で勉強するというのは続かない方もいます。
中には、塾に行くことで周りの生徒から刺激を受けているという方もいるでしょう。
人によっては「直接講師の顔を見て指導してもらった方が安心できる」という方もいます。
程度にもよりますが、そのような考えを持っている方であれば「オンラインで自宅学習をする」というのは厳しいです。
先述の通り自習室がないことも多いため、自宅での学習ができない方もオンライン塾を選ぶのは慎重になりましょう。
学習塾STRUXのオンライン個別指導なら自学自習を徹底サポート!
このように、オンラインの個別指導には、さまざまなメリット・デメリットや選び方のコツがあります。
こうした部分をきちんと把握した上で自分に合う塾を選ばないと後悔することになりかねません。
学習塾STRUXもオンラインの個別指導塾であり、ここでいう「学習管理型」に当てはまります。東大や早慶など難関大学に在籍する講師が、みっちりマンツーマンで高校生の学習習慣の管理をしているのが特徴です。
学習管理がメインなので、科目に関するインプットは生徒自身で行います。もちろん、ただ単に「じゃあ勉強してきて!」という適当な指導は行いません。
まず、生徒自身の志望校をヒアリングし、現状の学力レベルも考慮しながら受験本番までの勉強計画を作成します。
この勉強計画では「どの科目で・どういう参考書を・いつまでに・どのくらい進めればいいのか?」ということを明確に記載。
毎日自分がやるべきことがハッキリしているので、「自分は何をすればいいの?」と勉強が止まってしまうことがありません。
途中で思い通りに成績が上がらなくなっても大丈夫です。1週間に一度の定期面談で勉強計画の進捗を確認し、問題があれば解決できるようにトコトン修正を行います。
質問も24時間アプリ上で受け付けているので、わからない部分が出た瞬間に送ることが可能です。
こうした徹底サポートが整っているので、「オンラインって本当に大丈夫?」という不安を抱える方にも安心ですね。
オンライン授業に関するさらに詳しいことはこちらのページをご覧ください!
まとめ
このようにオンライン個別指導塾にはメリットとデメリットの両方があります。「どちらが絶対に良い!」ということでは決してないので、自分の性格等を考慮しながら慎重に考えるべきです。
もちろん、考えた末に「オンラインや個別指導は自分には合わない」ということもあるでしょう。
その場合は、個別指導以外のオンライン塾も含めてサイド検討してみることをオススメします。
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