高認(高等学校卒業程度認定試験)を取得するメリット・デメリットを解説! – 受験情報ブログ|高田馬場のコーチング型大学受験学習塾STRUX

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高認(高等学校卒業程度認定試験)を取得するメリット・デメリットを解説!

「高校に進学したが不登校になった」「高校を中退した」という事情を抱えながらも、「大学受験を希望している」などの理由で高認(高等学校卒業程度認定試験)取得を目指している人もいるでしょう。

高認へ向けた勉強前に確認すべきなのが、具体的な「取得するメリット・デメリット」です。

今回の記事では、高認を取得するメリット・デメリットについて解説します!

高認(高等学校卒業程度認定試験)とはどんな制度?

高認(高等学校卒業程度認定試験)とは、国が定める科目の試験に合格することで、「高校を卒業した人と同程度の学力がある」と正式に認定される制度を指します。

受験資格は「満16歳以上になる大学入学資格のない人」であり、さまざまな理由で高校を卒業できなかった(卒業が難しそうな)人が受験可能です。

高認資格を取得するには、規定の科目から8〜10科目を選択して合格する必要があります。試験は、毎年「8・10月」に開催されます。

高認の7つのメリットを紹介!

高認を取得する主なメリットは以下の7つです。

  • 高校に通わなくてもいい
  • 受験に何度も挑戦できる
  • 定員が設けられていないので合格点を超えればOK
  • 自分の好きなタイミングで受験可能
  • 取得している単位・資格があれば必要科目の免除が狙える
  • 高卒と同等の資格が得られる
  • 一部の国家資格、公務員試験を受ける条件が得られる

1.高校に通わなくてもいい

高認取得のために高校に通う必要はありません。とくに「不登校なので学校に通うのが精神的に難しい」という方であれば、無理せず高校卒業と同等の資格を取得できます。

「通信制高校でも同じでは?」と思うかもしれません。確かに通信制高校は自宅で学習を進めますが、学校が規定した回数分だけ「スクーリング」という形で通学する必要があります。

もちろん一般的な高校生より通学回数は圧倒的に少ないですが、どうしても学校に行くのが難しい方からすると、なかなか厳しい条件かもしれません。

高認は、試験に合格さえすれば高校卒業程度の学力があると認定してもらえます。

無理して高校に通ったり、学校で単位を取得したりしなくても、大学受験に向けて準備できるのです。

2.受験に何度も挑戦できる

高認資格を取得するには、規定の科目から8〜10科目を選択して合格する必要がありますが、1回の試験ですべての科目に合格する必要はありません

最終的に8〜10科目合格すれば良いので、年に2回実施される試験において、科目を複数回に分割して受験可能です。

合格科目の有効期限もないので、一度合格した科目は「科目合格」と認められ、次回以降の試験でずっと免除されます。

何度も挑戦できるので、複数回の試験で毎回科目を絞りながら、計画的に対策できますよ。

3.定員が設けられていないので合格点を超えればOK

高認には「合格者は〇〇名」といった定員が設けられていません。

そのため、大学受験のように「今年は去年より倍率が高い」といったことがなく、純粋にテストの点数が合格点に達していれば合格できます。

具体的な点数は公表されていませんが、各科目で「100点中40点前後」が合格ラインです。

4.自分の好きなタイミングで受験可能

高認資格は、自分の好きなタイミングで取得できます。そのため、本来は高1・2である16・17歳段階で高認資格を取得することも可能です。

ただし、16・17歳で高認を取得しても、正式に高校卒業程度の学力を有すると認められるのは「18歳を超えてから」なので注意しましょう。

例えば、17歳で全科目を取得しても、実際に大学受験ができるのは18歳を迎えてからです。

逆に言えば、早めに高認資格を取得してしまえば、18歳になるまで自分のやりたいことに時間を使うこともできます。

大学受験に向けて自分のペースで勉強しても良いですし、自分のやりたいことに時間を使ったり、留学したりする選択肢も持てます。

一般の高校に通う場合は、3年間通い続けるうえ、一定以上の出席数や定期テストで得点することが不可欠です。

「これらの時間をもっと他のことに使いたい!」と思っている人にとっては、自分のタイミングで受験可能なのは大きなメリットになります。

5.取得している単位・資格があれば必要科目の免除が狙える

すでに高校で取得している単位(あるいは取得見込み単位)によっては、高認試験で必要科目の受験が免除される可能性があります。

受験科目が免除される可能性がある場合は、高認受験前に高校に連絡し取得単位を確認しておきましょう。

特定の資格を持っている場合も試験が免除されます。免除科目申請をするには、各資格の「合格証明書」が必要です。

高認の試験科目が免除されるのは以下の資格です。

免除申請のできる技能検定

科目試験名免除に必要な級
世界史B歴史能力検定世界史1級または2級
日本史B歴史能力検定日本史1級または2級
数学実用数学技能検定1級、準1級、2級のいずれか
英語実用英語技能検定
英語検定試験
国際連合公用語英語検定試験
1級、準1級、2級、準2級のいずれか
1級または2級
特A級、A級、B級、C級のいずれか

参照:技能審査による免除要件

免除要件を満たす資格があれば、各団体に連絡し合格証明書を郵送してもらい出願の際に他の書類と一緒に送ります。

6.高卒と同等の資格が得られる

高認取得後に大学受験をせず就職する場合、企業によっては高卒と同様に扱ってくれます。

本来、高認を取得しているだけでは、正式な学歴は「高卒」にはなりません。

しかし企業によっては、募集要項に「高校卒業、あるいは高校卒業相当の学力を有する」などの条件が書かれていることがあります。

高認を取得すると、「高校卒業、あるいは高校卒業相当の学力を有する」と記載されている企業に応募できるので、応募できる企業の数が増えます。これだけでも応募先の選択肢は増えるので大きなメリットです。

7.一部の国家資格、公務員試験を受ける条件が得られる

高認を取得していると、一部の公務員試験や国家試験を受験することができます。

受験可能な国家試験は以下のようなものがあります。

  • 保育士試験
  • 幼稚園教員資格認定試験
  • 小学校教員資格認定試験
  • 第一種衛生管理者免許試験

など

上記以外にも受験可能な試験がありますので、文部科学省のHPで確認してみてください。

この他、地方自治体によっても採用試験で高認取得者を高卒者と同等に扱う場合があります。

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高認の3つのデメリットを紹介!

高認取得のメリットとは逆に、知っておかなければならないデメリットもあります。ここでは具体的に3つのデメリットについて解説します。

  • 対策しなければならない教科の範囲が広い
  • 高認資格を取得しただけでは最終学歴はあくまで中卒扱い
  • 勉強環境を自分で整えなければならない

1.対策しなければならない教科の範囲が広い

1回の試験で合格しなくても良いとは言え、高認で必要な科目数は多いです。そのため、対策するべき教科数が多いことは知っておきましょう。

高認の受験対象科目は6教科14科目であり、この中から6教科8~10科目を選んで合格することが必要です。

試験の問題自体は中学から高1くらいの出題レベルと言われていますが、各教科それぞれで広範囲を対策しなければいけませんし、8~10科目をまんべんなく勉強する必要があります。

最終的にすべての科目で合格する必要があるため、「この科目は苦手だからやらない」ということができません。

とくに、不登校で普段の勉強習慣がついていない場合、多くの科目を勉強することに抵抗感を覚える方もいるでしょう。

2.高認資格を取得しただけでは最終学歴はあくまで中卒扱い

高認を取得し大学受験を経て卒業すれば最終学歴は大卒になりますが、高認を取得しただけの状態では、まだ最終学歴は中卒です。

近年、高認取得者を高卒と同様に扱う企業も増えてきています。それでも中には「高認は求人対象外」としている企業もあるため、就職活動で不利に感じる場面も出てくるでしょう。

3.勉強環境を自分で整えなければならない

高認を取得する一番のネックが、全科目を自分で対策しなければいけないことです。

独学するなら勉強環境や勉強習慣を自分で整えなければいけません。しかし、高認試験を受ける方は学校での勉強習慣が身に付いていない可能性が高いため、人によっては習慣付けに苦労します。

独学での対策だけで不十分な場合、高認対策専門の通信教材を活用するなどの対策が必要です。

いずれにしても、「どの方法で勉強を進めて・どんな参考書を使って・勉強する環境をどうするか」ということを自分で考えることが必須です。

自分で勉強を進めていくとなると、だらけてしまいがちな点もデメリットのひとつです。

他人の目がない分、日々のモチベーションに左右されてしまって勉強習慣がつけにくく、勉強の途中で挫折してしまう可能性もあります。

高認が向いている人・向いていない人とは?

高認のメリットとデメリットを確認して、高認取得でできること・できないことが見えてきたかと思います。

その上で、高認が向いている人・向いていない人の特徴を見ていきましょう。

高認取得が向いている人

高認取得が向いているのは、以下のような人です。

  • 自分の学力に自信がある人

「今まである程度勉強してきた」「勉強はできる方だ」など、自分の学力に自信がある人は高認取得に向けた勉強も苦にならず進められます。

  • 高校である程度単位を取得している人

「高校に入学したが途中で学校に行かなくなった」など、途中まで授業に出ていたという場合、高認試験で一部の科目が免除できる可能性があります。その場合、試験に必要な科目が減るので、独学でも対策がしやすいです。

  • 受験資格の取得のための勉強に時間をかけたくない人

大学の受験資格を取得する方法としては、「高認を取得する」「高校卒業資格を得る」の2パターンがあります。高校卒業資格を取得する場合は、最低でも3年はかかります。

高認の取得であれば、勉強への取り組み方次第で、短期間で資格を取得することも可能です。

  • 絶対高校に通いたくない

集団生活が基本の高校生では「人間関係で悩みを抱えているので高校に通いたくない」ということもあります。

人間関係を含め、さまざまな事情で高校に通いたくない方には、高校に通わず高校卒業と同等の資格を得られる高認取得が向いています。

  • 事情があり高校に通えない

経済的な理由や家庭の事情により、3年間高校に通うのが難しい場合もあります。高認であれば、高校に通うよりお金も時間も抑えられるので、経済的な事情を抱えた方にもオススメです。

上記で解説した内容に当てはまりつつも「まだ高認を取得するか迷っている」という場合、高認試験の過去問や傾向を見てから受験を検討するのもありです。

高認の出題傾向や勉強法は「【高認対策】各科目の効率的な勉強方法をわかりやすく紹介!」で詳しく紹介しています!

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高認取得が向いていない人

高認取得が向いていない人は、以下のような人です。

  • 勉強習慣が身に付いていない

高認は一発で試験に合格する必要がないうえ、問題レベルもそこまで高くありません。そのため、高認は比較的取得ハードルが低いですが、広範囲を勉強しなければいけないためコツコツと勉強することが大切です。

そのためには日々勉強を継続する習慣がついていないと、最後まで学習をやり切るのは難しいでしょう。

  • 試験に向けて独学する自信がない

高認は試験の結果だけで決まるので、独学する自信がないと受験には向きません。高校に通う方は、試験以外の授業態度などでも評価されるため、学力に自信がない場合は、高校に通って卒業要件を満たすことも検討しましょう。

高認取得には勉強をやり切ることが必須です。この点に不安があるなら、通信制高校に通うなどの選択肢も考えてみるとよいです。

学習塾STRUXでは独学に自信がない方の高認取得を徹底サポート

高認取得にはメリット・デメリットそれぞれあります。取得のハードルが低いとされている高認ですが、勉強を続けることに不安がある場合は、独学での高認取得は難しいでしょう。

しかし「勉強は苦手だけど高認を取得したい」「独学に自信はないけれど高校に通う時間もない」という方もいます。そんな場合は塾のサポートを利用するのがオススメです。

学習塾STRUXは完全個別指導のため、「高認を取得したい!」という生徒の要望に合わせた手厚いサポートが可能です。

高認取得だけでなく「大学受験も見据えている」という方に関しては、大学入試も見据えて高認取得から大学受験まで一貫してサポートができます。

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*記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。

 

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