「新学年が始まる前に春期講習を受けて弾みをつけたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
春期講習の値段は塾ごとに違うため、かかる費用がイメージしづらくなっています。まず春期講習の値段相場を知り、自分に合った塾に通えるようにしましょう。
今回の記事では、春期講習の値段相場や春期講習が受けられるおすすめの塾を紹介します。
春期講習の費用は安いケースが多い
春期講習では、塾をお試しで使いやすいように値段を安く設定しているケースが目立ちます。年度の変わり目に開催される春期講習を機に通塾を検討する人も多いため、試しやすい金額を設定しているのです。
ただし、安いぶん使えるサービスが少ないこともあるため要注意です。
タイプ別で紹介！春期講習の料金相場
塾にはさまざまなタイプがあり、タイプ別で春期講習の料金相場が変わってきます。今回は、以下5つのタイプ別で春期講習の料金相場を紹介します。
| タイプ | 料金相場 |
| 個別指導塾 | 3〜12万円 |
| 集団授業塾 | 2〜6万円 |
| 映像授業塾 | 無料あり |
| 補習塾 | 1〜1万5,000円 |
| コーチング塾 | 4〜5万円程度 |
学年や受講科目数に応じても異なるためあくまでも目安ですが、参考にしてください。
個別指導塾
個別指導型塾の春期講習の料金相場は3〜12万円です。個別指導は一人ひとりに合わせたカリキュラムを組むため、必要な受講数も変動しやすく値段にばらつきが出てきます。
個別指導では、塾の先生と話し合い、どの教科をどのくらい勉強するのかを決めます。自分のペースで勉強できるため、勉強が苦手な方や特定の単元だけ苦手な方におすすめです。
集団
集団授業塾の春期講習の料金相場は2〜6万円です。集団授業の場合は、定められたカリキュラムの中から自分に必要な授業を選びます。
集団授業では一人の先生が多くの生徒を相手に授業するため、値段は他のタイプより安く設定されているケースが多いです。
ただし、集団授業は学校の授業のようにカリキュラムに沿って進むため、周囲のペースに合わせる必要があります。
「自分のレベルに合わせた講座がある」かつ「授業に合わせて自分できちんと予習・復習などの勉強ができる」という人で「プロ講師から科目の知識を効率よくインプットしたい」人におすすめです。
映像授業塾
映像授業型の塾の春期講習は、人気講座に限り無料で開催しているケースもあります。映像授業はすでに作成されている映像を使って進めるため、自分の分からない部分を何度も繰り返して学ぶことが可能です。
また、単元ごとに細かく授業が分かれている場合も多いため、特定の単元だけが分からない場合も対応できます。塾によっては、映像授業だけで理解できないときに質問対応をしてくれる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
補習塾
補習タイプの春期講習の料金相場は、1〜1万5,000円です。補習タイプの場合は、学校のカリキュラムに合わせて生徒の苦手分野に絞った指導を行います。大学受験までは考慮しないことが多いため、費用を安く抑えられる傾向にあります。
ただし、どの程度まで学校のカリキュラムを考慮してくれるかは塾によって異なります。補習タイプの塾に通いたい場合は、春期講習を通じて具体的にどの程度まで学校のカリキュラムを考慮してくれるか確認しておきましょう。
コーチング型の塾
コーチングタイプの春期講習の料金相場は、4〜5万円程度です。コーチング型の塾では、科目ごとの授業よりも勉強計画の立案や毎日の勉強の進捗管理がメインとなります。
ただし、コーチング型の塾は季節ごとの講習を開催していないこともあります。その代わり定期的に無料体験や安価な体験授業などを実施しているケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
塾のタイプ別で「どんな人にオススメか？」を紹介！
塾にはいくつかの種類があるため、春期講習を受ける段階である程度自分に合うタイプの塾を検討しておくことが大切です。
先程あげた5つのタイプの塾それぞれが「どのような人にオススメか？」を紹介します。
- 個別指導塾がオススメな人
- 集団授業型がオススメな人
- 映像授業塾がオススメな人
- 補習塾がオススメな人
- コーチング型の塾がオススメな人
すべてのタイプの塾の春期講習を受けられるわけではないため、事前に自分に合うタイプを考えておきましょう。
個別指導塾がオススメな人
個別指導では、生徒自身の成績や勉強ペースに合わせた指導を行ってくれます。苦手があればそこから対策してもらえるため、苦手が多かったり自分ひとりだと悩みやすかったりする人にはぴったりです。
個別指導塾は、以下のような人にオススメです。
- 苦手教科に特化した勉強に取り組み苦手をつぶしたい人
- 一人の方が勉強に集中できる人
- 疑問点をしっかり確認したい人
- 志望校に合わせた対策を行いたい人
集団授業型がオススメな人
集団授業では、テキストや教科書をもとに講師が授業をしてくれます。プロの講師が授業をしてくれるため、科目の知識をインプットしやすいです。
集団授業型は、以下のような人にオススメです。
- 周囲に人がいると勉強へのモチベーションが上がる人
- 自分で勉強する習慣は身についている人
- 基礎が弱いので講師の解説でしっかり科目の知識を身につけたい人
- すでに基礎は身についているので難関大学の指導に長けたプロ講師に指導してもらいたい人
映像授業塾がオススメな人
映像授業では、録画された授業を視聴して勉強します。志望校や苦手分野に応じた映像を選び、自分の好きな時間に勉強できるのが特徴です。
映像授業塾は、以下のような人にオススメです。
- 隙間時間も活用して勉強したい人
- 自分の弱い部分を集中的に補強したい人
- 何度も授業を見返したい人
- 地方などどこからでもプロ講師の指導を受けたい人
補習塾がオススメな人
補習塾では、自分の弱みを補強したり学校の授業や定期テストに追いついたりすることを目的として勉強できます。学校のカリキュラムに合わせて指導してくれるケースもあるため、学校の勉強が不安な人でも通いやすいでしょう。
補習塾は、以下のような人にオススメです。
- 学校の定期テストや授業に追いつきたい人
- まだ科目の基礎が固まっていない人
- 受験勉強に入る前に自分の弱い分野を克服したい人
コーチング型の塾がオススメな人
コーチング塾では、生徒の目標に合わせた勉強計画を立てて、毎日の進捗を管理してくれます。科目ごとの授業を行うよりも、計画を管理して毎日の勉強を進めていくことがメインです。
コーチング型の塾は、以下のような人にオススメです。
- 毎日の勉強習慣を身につけたい人
- 自学自習を中心に計画を立てて勉強したい人
- 受験まで毎日の勉強をサポートしてほしい人
- 勉強の疑問点や受験の悩みを聞いてもらいしっかり解消したい人
自分のタイプに合わせた春期講習を受講するメリット
自分のタイプに合わせた春期講習を受けることで、値段だけでなく以下のようなメリットもあります。
- 新学年前に効率よく準備できる
- 新学年に上がる前に苦手を解消できる
- 新学年に上がる前に勉強習慣を身につけられる
- 塾のお試しができる
新学年のスタートダッシュを決めるためにも、春期講習はぜひ利用しましょう。
新学年前に効率よく準備できる
春期講習は学年の変わり目である3〜4月に開催されます。新学年に上がる前に勉強して今までの勉強で身についていない部分を回収することができるため、学年が上がってからスムーズに勉強できる状況を整えられます。
新学年の内容を先取りで勉強できる塾もあります。基礎が身についている人にとっては、先取りして学校の授業をスムーズに受けられれば、その後の大学受験にも大きくプラスになります。
新学年に上がる前に苦手を解消できる
春期講習で苦手な部分に特化して授業を受け、苦手を解消してから新学年に上がることも可能です。
高校の勉強では今まで習った内容を積み重ねていくため、分からない内容が残っていると新学年に上がってからつまずいてしまいます。春期講習は、それまでの内容を復習できる良い機会と言えるでしょう。
とくに受験生になると、問題演習や過去問に取り組む時間を確保しなければいけないため、なかなか苦手克服のための時間が取れません。受験生になる前の春期講習で必ず苦手を克服しておきましょう。
新学年に上がる前に勉強習慣を身につけられる
中には「学年が上がってから頑張ろう」と油断して春休みの勉強を疎かにしてしまう人もいるかもしれません。
しかし一度勉強を疎かにしてしまうと、新学年に上がってから苦労します。一度途切れた勉強習慣を取り戻すのには時間がかかりますし、学年が上がると勉強内容も難しくなるため、春休み中に苦手を潰しておくことが理想です。
とくに新高3生は、受験に向けて1日の勉強時間を増やさなければいけないため、春期講習を活用して早めに勉強習慣を身につけておきましょう。
塾のお試しができる
春期講習は通常授業よりも安いため、お試し感覚で実際の指導を体験できる良い機会です。
確かに塾のサイトや口コミを見れば授業や講師の評判はわかるでしょう。しかし、実際の指導のわかりやすさや授業の雰囲気などは体験しないとわかりません。
自分に合う塾かを確認する目的で春期講習を受ければ、入塾後に自分がどれくらい成績が伸びるかイメージしやすくなります。
春期講習を活用すべき人は？
春期講習にはさまざまなメリットがありますが、どんな人が春期講習を活用すべきなのでしょうか。
春期講習を活用すべき人は、下記の3つのタイプです。
- 新学年に上がる前に苦手を克服しておきたい人
- 早めに勉強習慣を身につけておきたい人
- 自分にあった塾を確実に選びたい人
新学年に上がる前に苦手を克服しておきたい人
春期講習では、これまでの勉強の総復習を中心に行います。高校の勉強では今までの基礎の積み重ねが重要なため、学年が上がる前に総復習をして苦手をつぶしておきましょう。
とくに受験生になってからは問題演習に取り組む時間がメインとなるため、苦手の解消には時間を充てにくくなります。春期講習で苦手を潰したい人は、迷いなく活用すべきです。
早めに勉強習慣を身につけておきたい人
勉強習慣は、受験生になったからといってすぐに身につけられるものでもありません。春期講習で学年が変わる前に春期講習で勉強習慣を身につけておけば、受験生になってからスムーズに勉強を始められます。
受験生は1日10時間ほどの勉強が必要になるため、徐々に習慣を身につけておきたい人には、春期講習がオススメです。
自分にあった塾を確実に選びたい人
実際の雰囲気や指導者との相性などは、授業を体験しないとわかりません。春期講習だけを受けられる塾も多いため、春期講習で塾との相性を確かめるのもよいでしょう。
春期講習はあまり費用をかけずにお試しで授業の雰囲気やサポートを体験できるため、自分に合うところを選びたいなら、春期講習は活用すべきです。
オススメの春期講習
最後に、オススメの春期講習を紹介します。下記のタイプ別に紹介するので、春期講習を受ける際の参考にしてください。
- 個別指導：Z会
- 集団授業：駿台
- 映像授業：東進
- 補習塾：東京個別指導学院
- コーチング塾：学習塾STRUX
個別指導：Z会
Z会は1対1の個別指導を受けられる塾で、春期講習でもオリジナルカリキュラムで個別指導を受けられます。
料金は4万円～10万円ほどで、東大向けや難関大向けなどさまざまなコースから選べます。AIを用いた学習や映像授業を個別指導と組み合わせることで、学力を飛躍的に伸ばせる仕組みです。
集団授業：駿台
駿台は大学受験専門の予備校であり、高い合格実績を誇ります。実力ある講師からさまざまなラインナップの講座を受けられるのが特徴です。
料金は6万円～18万円ほどで、自習室や進学情報コーナーも完備されています。集団授業は質問しづらいと感じるかもしれませんが、休み時間を使って質問できるため、疑問点はその場で解決しましょう。
映像授業：東進
東進は映像授業の大手であり、メディアでも有名な講師陣の授業を受けられるのが特徴の塾です。毎年合格実績も挙げており、全国に校舎を持っています。
東進の春期講習では、「新年度特別招待講習」として、通常「1講座19,250円相当」かかるところが無料で受講できます。講習入会金・テキスト料等もすべて無料のため、お試しで通ってみるのにはぴったりです。
補習塾：東京個別指導学院
東京個別指導学院は一人ひとりに合わせた授業で進められる個別指導塾で、1科目からの受講も可能です。そのため、苦手な教科のみを補習する目的で通うこともできます。
料金は受ける科目によって大きく変わるため、問い合わせてみましょう。予定に合わせて自由にカリキュラムを組めるため、自分の勉強と両立して通うことも可能です。
コーチング塾：学習塾STRUX
学習塾STRUXはコーチング塾のため、徹底した勉強管理を行い勉強習慣を身につけられます。科目ごとの指導も行っていますが、定期的な面談やチャット質問などを通じた日々の勉強進捗管理がメインであるため、自習の質を上げられます。
学習塾STRUXでは現状、春期講習は開催していませんが、無料体験を受けられます。無料体験では、実際の指導に使う計画作成まで行っているため、コーチング型の良さを体感したい方は受講してみてください。
春期講習以外に体験授業を受けられる塾も活用しよう！
春期講習は、次の学年で良いスタートを切るために非常に重要です。特に春休みは勉強が疎かになってしまいやすいため、春期講習を使って勉強習慣を身につけたり、苦手分野を潰したりするとよいでしょう。
ただ、春期講習を受けるにあたって、料金はどうしても気になってしまうものです。今回の記事を参考に春期講習の値段相場を把握し、塾選びに役立てましょう。
STRUXのように、春期講習だけでなく年間を通じた無料体験授業を実施している塾もあります。特にコーチング型の塾は季節ごとの講習を実施していないケースも多いため、春期講習にこだわらず幅広くチェックするようにしましょう。
＊記事に掲載中の学習塾STRUXプランは執筆時点でのものであり、一部変更となっている可能性がございます。詳しくは料金ページをご覧ください。
